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[記事公開日]2026/01/26

PowerShellでバッテリー劣化を数値で確認する方法(ノートPC)

設計容量(Design Capacity)と満充電容量(Full Charge Capacity)から、劣化率(%)を算出して判断する手順。

PowerShell
ノートPC
バッテリー
劣化チェック

ノートPCの「バッテリーがすぐ減る」「充電しても持たない」は、体感だけだと判断がブレます。
そこで有効なのが、Windows標準のバッテリーレポートを使い、
設計容量(Design Capacity)と現在の満充電容量(Full Charge Capacity)を数値で比較して
劣化率(%)を出す方法です。
この記事では、PowerShellでレポートを生成し、見るべきポイントと判断の目安までまとめます。

※バッテリーの数値は機種・ドライバ・充電制御(バッテリー保護モード等)により表示差が出ます。
断定は避け、数値の傾向として判断してください。

1. まず結論:劣化は「満充電容量(Full Charge Capacity)」で見る

  • Design Capacity:設計容量(新品時の目安)
  • Full Charge Capacity:現時点で満充電できる最大容量

Full Charge Capacity が Design Capacity より小さくなっていれば、数値的には劣化している可能性が高いです。
劣化率(健康度の目安)は、簡易的に (Full / Design) × 100 で計算します。

2. PowerShellでバッテリーレポートを作成する(Windows標準)

Windows標準コマンド powercfg /batteryreport で、バッテリーレポート(HTML)を生成できます。
まずは保存先を固定して、毎回同じ場所に出す運用が分かりやすいです。

2-1. レポートを作成(保存先を指定)

# 例:デスクトップに battery-report.html を生成
$Out = Join-Path $env:USERPROFILE "Desktop\battery-report.html"
powercfg /batteryreport /output $Out
$Out
      

2-2. 期間指定で作成(履歴も見たい場合)

# 例:直近30日分の履歴を含めてレポート作成
$Out = Join-Path $env:USERPROFILE "Desktop\battery-report_30days.html"
powercfg /batteryreport /duration 30 /output $Out
$Out
      

生成されたHTMLはブラウザで開けます。レポート内の「Installed batteries」を見れば、
設計容量と満充電容量(そして出る機種ならサイクル回数)を確認できます。

3. レポートで見るべき場所(現場の要点)

3-1. Installed batteries(設計容量と満充電容量)

  • DESIGN CAPACITY:設計容量
  • FULL CHARGE CAPACITY:現状の満充電容量
  • CYCLE COUNT:充放電回数(出ない機種もあります)

3-2. Battery capacity history(いつから劣化しているか)

満充電容量が落ち始めたタイミングや、急に落ちた時期が分かることがあります。
ただし、更新・温度・運用・保護モードなどでも見え方が変わるため、断定は避けてください。

3-3. Battery life estimates(実使用の持ち時間目安)

予測値なので当てにしすぎるのは危険ですが、「以前より下がっているか」の傾向確認には役立ちます。

4. 劣化率を「数値(%)」で出す(PowerShellで計算)

レポートでDesign/Fullの数値を確認したら、劣化率(健康度の目安)を計算します。
ここでは「目視で拾った数値を入れて計算する」実務向けのやり方を示します。

レポートの Installed batteries に表示された数値(mWh)を、下の変数に入れて計算します。
例)Design=50000 / Full=38000 → Health=76.0%

# Installed batteries の数値(mWh)を入れて計算
$Design = 50000
$Full   = 38000

$HealthPct = if($Design -gt 0){
  [math]::Round(($Full / $Design) * 100, 1)
} else { $null }

[PSCustomObject]@{
  Design_mWh = $Design
  Full_mWh   = $Full
  Health_pct = $HealthPct
}
        

5. 「数値抽出を少し自動化」したい場合(レポート生成→開く)

完全自動でDesign/Fullを抜くのは、OS言語やレポートHTML構造差で失敗しやすいことがあります。
まずは「生成して開く」までをワンライナー化する運用が安定です。

# 最短:レポートを作って開く(Windows標準)
$Out = Join-Path $env:USERPROFILE "Desktop\battery-report.html"
powercfg /batteryreport /output $Out
Start-Process $Out
      

6. 判断の目安(交換検討ライン)

劣化率は使い方や温度、充電制御でも変わるため断定はできませんが、説明の目安としては次が分かりやすいです。

  • 90〜100%:新品〜良好(別要因:設定・常駐・負荷も疑う)
  • 80〜89%:軽度劣化(体感で減りが早いと感じる人も)
  • 60〜79%:中度劣化(「持たない」相談が増える。交換検討ライン)
  • 〜59%:重度劣化(実用性が落ちる。交換・AC運用・本体更新の相談が現実的)

「劣化率が高いのに急に落ちる」「残量表示が飛ぶ」などがある場合、バッテリー以外にも
バッテリー制御・ドライバ・常駐負荷・省電力設定の影響が絡むことがあります。
症状が強い場合は、無理に使い続けず点検・診断を検討してください。

7. よくある誤解・注意点(現場でハマるポイント)

  • CYCLE COUNTが出ない:機種/ACPI実装により表示されない場合があります(故障とは限りません)
  • 新品でもFullがDesignを下回る:設計値は目安で、個体差や制御でズレることがあります
  • 急激に落ちた:温度・運用・保護モード(80%制限など)も影響します
  • レポートが作れない:管理者権限不足、Windows側の不調、電源管理機能の破損なども疑います

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