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[記事公開日]2026/08/17
[最終更新日]2026/08/19

Windows 10 ESU終了前にやっておくべきデータ移行とバックアップ

Windows 10のExtended Security Updates(ESU)を利用していると、「まだセキュリティ更新が受けられるから、データ移行はもう少し先でよい」と考えがちです。

しかし、ESUはWindows 10を永久に使い続けるための制度ではありません。2026年8月時点のMicrosoft公式情報では、個人向けWindows 10 ESUは2027年10月12日までです。すでに登録済みの場合はその日まで自動継続されますが、期限が近づいてから慌てて新しいPCへ移行すると、必要なファイルやアプリ設定、ライセンス情報の取りこぼしが起こりやすくなります。

この記事では、Windows 10 ESUを使っているPCからWindows 11搭載PCなどへ移行する前に、何をバックアップし、何を記録し、どの順番で確認すればよいかを整理します。

最初に結論:ESU終了直前ではなく、余裕があるうちに移行準備を始める

移行準備は、PCを買い替える当日に始めるのではなく、現在のWindows 10 PCが正常に起動し、必要なファイルを読めるうちに進めるのが安全です。

最低限、次の項目をESU終了前に確認しておくことをおすすめします。

  1. デスクトップ・ドキュメント・写真・動画などの個人ファイルをバックアップする
  2. 「ダウンロード」や独自フォルダーに重要データがないか確認する
  3. OneDriveやWindows Backupのバックアップ状態を確認する
  4. 外付けSSD / HDDなど、PC本体とは別の媒体にもコピーを作る
  5. メール・会計ソフト・年賀状ソフト・ゲームなど、アプリ固有データの保存場所を確認する
  6. ブラウザーのお気に入り・パスワード・拡張機能の同期状態を確認する
  7. 有料ソフトのライセンス、アカウント、再インストール方法を確認する
  8. プリンター・スキャナーなど周辺機器のWindows 11対応を確認する
  9. 新しいPCへ移したあと、実際にファイルを開けることを確認する
  10. 旧PCを初期化・処分するのは、新PCで必要データを確認したあとにする

2026年8月時点のWindows 10 ESU終了日は2027年10月12日

Microsoft公式では、個人向けWindows 10 ESUは2027年10月12日まで提供されると案内しています。

ESUは、Windows 10の通常サポートが終了した2025年10月14日以降も、対象PCへ重要・重大なセキュリティ更新を提供する制度です。一方で、ESUには新機能、一般的な製品改善、通常の技術サポートは含まれません。

つまり、ESUを利用している間は「移行までの準備期間」と考え、期限を待たずにデータ整理と新PCへの移行確認を進めておくのが現実的です。

ESU自体については「Windows 10 ESUとは?2026年10月まで使う場合に知っておきたい注意点」も参考にしてください。記事タイトルは当初の案内を含みますが、Microsoft公式の現在の案内では2027年10月12日まで継続されます。

バックアップとデータ移行は同じではない

「新しいPCへコピーしたからバックアップは不要」と考えるのは危険です。

目的 意味
データ移行 旧PCから新PCへファイルや設定を移すこと
バックアップ 故障・誤操作・紛失などに備えて、別の場所に復元用コピーを持つこと

移行中は、旧PC・新PC・外付けストレージのどれかで問題が起きる可能性があります。そのため、新PCへ移し終わるまでは、旧PCのデータを消さず、さらに外付けストレージやクラウドにもコピーを残すのが安全です。

1. 最優先でバックアップするファイルを確認する

まず、失ったら困るデータから退避します。

  • デスクトップ
  • ドキュメント
  • ピクチャ / 写真
  • ビデオ
  • ミュージック
  • ダウンロード
  • 仕事・学校・自治会などで作成した独自フォルダー
  • スキャンしたPDF
  • 住所録
  • 家計簿・会計データ
  • 年賀状ソフトの住所録・デザインデータ
  • 動画編集・画像編集ソフトのプロジェクトファイル
  • ゲームのローカルセーブデータ

特に「ダウンロード」フォルダーは見落としやすく、購入したソフトのインストーラー、PDF、写真、送られてきた資料などが残っていることがあります。

何から退避すべきか迷う場合は「📌 どのファイルを優先してバックアップすべきですか?」も参考になります。

2. Windows Backupで何が保存されるか確認する

Microsoftの「Windows Backup」は、Windows 10 / Windows 11で、ファイルやWindows設定などをMicrosoftアカウントとOneDriveを利用してバックアップし、新しいPCへの移行をしやすくする機能です。

Microsoft公式では、Windows Backupから次のような項目をバックアップできると案内しています。

  • デスクトップ
  • ドキュメント
  • ピクチャ
  • ビデオ
  • ミュージック
  • インストール済みアプリに関する情報
  • アクセシビリティ設定
  • アカウント、Wi-Fiネットワーク、パスワード
  • 壁紙、色、テーマなどの個人設定
  • 言語設定など一部のWindows設定

Windows 10では、スタートメニューで「Windows Backup」または「バックアップ」と検索し、現在のバックアップ状態を確認できます。

Microsoft公式:Back up and restore with Windows Backup

Windows Backupだけで「PC丸ごと」復元できるわけではない

ここは重要です。

Windows Backupは、Windows設定やユーザーフォルダーの移行を助ける便利な機能ですが、旧PCに入っているすべてのデータ、すべてのデスクトップアプリ、そのアプリ内部のデータを完全な状態で丸ごと複製する機能ではありません。

Microsoftは、新PCへ復元するとき、Microsoft Storeで入手できるアプリはアプリのピンから再取得でき、StoreにないアプリはWebからインストーラーを取得するよう案内しています。

したがって、次のようなデータは各ソフトの仕様を個別に確認してください。

  • 会計・確定申告ソフトのデータ
  • 年賀状ソフトの住所録
  • メールソフトのローカル保存メール
  • 画像・動画編集ソフトのプロジェクト
  • データベースソフトのデータ
  • ゲームのローカルセーブ
  • 業務ソフトの設定・テンプレート

「ドキュメントフォルダーをコピーしたから全部移った」と思い込まず、使用している重要ソフトごとにエクスポート・バックアップ方法を確認してください。

3. OneDriveを使う場合は同期が完了しているか確認する

Microsoftは、OneDriveを使って旧PCのファイルをクラウドへ同期し、新PCで同じMicrosoftアカウントへサインインしてファイルへアクセスする方法を案内しています。

OneDriveのフォルダーバックアップでは、対象フォルダーを選んで同期できます。

  1. タスクバーのOneDriveアイコンを開く
  2. 「設定」を開く
  3. 「同期とバックアップ」を開く
  4. 「バックアップを管理」を選ぶ
  5. バックアップしたいフォルダーを確認する

Microsoft公式:Move files to a new Windows PC using OneDrive

ただし、重要なデータをOneDriveだけに任せるのではなく、外付けストレージにも別コピーを用意しておくと、アカウント・同期・通信トラブルが起きた場合にも確認しやすくなります。

4. 外付けSSD / HDDへ手動コピーを作る

新PCへの移行前には、外付けSSDまたは外付けHDDへ個人ファイルをコピーしておく方法も分かりやすく確実です。

Microsoftも、Windows 10から新しいWindows PCへ移す方法として、USBドライブ、SDカード、外付けハードディスクなどの外部ストレージを使ったファイル移行手順を案内しています。

基本手順は次のとおりです。

  1. 外付けストレージを旧PCへ接続する
  2. エクスプローラーを開く
  3. 移行するファイル・フォルダーを選ぶ
  4. 外付けストレージへ「コピー」する
  5. コピー後に外付けストレージを開き、実際にファイルが見えるか確認する
  6. 「取り出し」を実行してから外す
  7. 新PCへ接続してコピーする
  8. 新PC側でファイルを開けるか確認する

元データを「切り取り」で移動するのではなく、最初は「コピー」を使ってください。移行途中の接続切れや操作ミスが起きても、旧PCに元データが残ります。

Microsoft公式:Move your files to a new Windows PC using an external storage device

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バックアップ用ストレージを用意する場合:

必要容量はPC内のデータ量によって異なります。購入前に、バックアップしたいフォルダーの合計容量とPCのUSB端子を確認し、余裕のある容量を選んでください。

5. ファイル履歴を使っている場合はバックアップ先を確認する

Windowsの「ファイル履歴」を使っている場合は、外付けドライブやネットワーク上に個人ファイルの履歴バックアップが保存されています。

Microsoft公式では、ファイル履歴を有効にすると、ドキュメント・ピクチャ・ビデオ・ミュージックなどのライブラリを外付けドライブやネットワーク場所へ定期的にバックアップできると案内しています。

移行前に次を確認してください。

  • ファイル履歴が有効になっているか
  • バックアップ先ドライブが接続されているか
  • 最近のファイルが実際に保存されているか
  • バックアップ先ドライブの空き容量が不足していないか

Microsoft公式:Backup and restore with File History

Windowsでのバックアップ方法全体については「🪟 Windowsでバックアップを取る方法は?」も参考にしてください。

6. ブラウザーのお気に入り・パスワード・拡張機能を確認する

新PCへ移行したあとに困りやすいのが、ブラウザーの情報です。

Microsoft EdgeをMicrosoftアカウントで利用している場合は、Microsoft公式でもEdgeへサインインして同期を有効にすることで、お気に入りなどを別デバイスへ引き継ぎやすくなると案内しています。

Chrome、Firefoxなどを使っている場合も、各ブラウザーの同期状態を確認してください。

確認したい項目は次のとおりです。

  • お気に入り / ブックマーク
  • 保存したパスワード
  • 拡張機能
  • 開いているタブ
  • プロファイル

会社や仕事用のブラウザープロファイルでは、組織ポリシーで同期が制限されている場合があります。

7. メールデータを確認する

メールは「アカウントへ再ログインすれば全部戻る」とは限りません。

WebメールやIMAPでサーバー上に保存されているメールは、新PCで同じアカウントを設定すると再取得できることがあります。一方、メールソフト内にローカル保存されたメール、アーカイブ、連絡先、テンプレートなどは別途移行が必要な場合があります。

移行前に、使用中のメールソフト名と次を確認してください。

  • メールアドレス
  • サインイン方法
  • ローカル保存メールの有無
  • 連絡先
  • 署名
  • 振り分けルール
  • ローカルアーカイブ

Outlookなどを使用している場合は、利用しているバージョンやアカウント方式によってデータ保存方法が異なるため、その製品の公式バックアップ手順を確認してください。

8. 有料ソフト・業務ソフトのライセンスを確認する

ファイルをコピーできても、アプリそのものを新PCで使えるとは限りません。

移行前に、よく使うアプリを一覧にしておくと安心です。

確認項目
製品名・バージョン Office、会計ソフト、画像編集ソフトなど
ライセンス形態 Microsoftアカウント、製品キー、サブスクリプションなど
ログイン情報 メールアドレス、ID
旧PCでの解除手続き 台数制限があるソフトで必要な場合
Windows 11対応 メーカー公式の動作確認情報

特に古い買い切りソフトでは、Windows 11非対応、インストーラー配布終了、認証サーバー終了などの可能性があります。

旧PCを初期化する前に、新PCでインストールとライセンス認証まで確認してください。

9. プリンター・スキャナーなど周辺機器も確認する

データ移行だけ終わっても、仕事で必要なプリンターやスキャナーが新PCで使えなければ困ります。

PCメーカー、プリンター、スキャナー、USB機器などの公式サイトでWindows 11対応状況を確認してください。

  • Windows 11対応ドライバーがあるか
  • 専用ソフトがWindows 11対応か
  • 古いUSB機器が認識されるか
  • 32bit専用ソフトに依存していないか

Windows 11へ移行することで消える可能性がある設定・再設定が必要な項目は「Windows 10からWindows 11へ移行するときに消える可能性がある設定まとめ」も確認してください。

10. BitLocker / デバイス暗号化の回復キーも確認しておく

移行作業そのものにBitLocker回復キーが必ず必要というわけではありませんが、PCの状態確認やストレージ交換、故障時のデータ確認で必要になる可能性があります。

現在のWindows 10 PCでBitLockerまたはデバイス暗号化が有効なら、48桁の回復キーを安全な場所に保存しておくと安心です。

特に、旧PCが不安定になってから初めて回復キーを探す状況は避けてください。

11. 新PCへ移したら「ファイル数」ではなく実際に開いて確認する

コピーが完了しただけでは確認不足です。

新PCで、重要なデータを実際に開いてください。

  • Word / Excel / PDF
  • 写真
  • 動画
  • 会計データ
  • 年賀状住所録
  • 画像・動画編集プロジェクト
  • メール
  • ブラウザーのお気に入り

外付けストレージからファイル一覧が見えるだけでなく、主要ファイルをいくつか開き、破損していないことを確認します。

12. 旧PCをすぐ初期化しない

新PCへ移行できた直後に旧PCを初期化・売却・廃棄すると、あとから「この設定を控えていなかった」「このソフトのデータだけ移していなかった」と気づいても戻せません。

少なくとも新PCで日常作業を一通り確認するまでは、旧PCをそのまま残しておくほうが安全です。

確認しておきたい作業例です。

  • メール送受信
  • Officeファイルの編集
  • プリンター印刷
  • スキャン
  • オンラインバンキングや各種Webサービスへのログイン
  • 会計・業務ソフトの起動
  • 写真・動画の閲覧

旧PCの初期化は、これらを確認してから行ってください。

13. PCがすでに不調なら、バックアップを最優先にする

ESU終了を待つ以前に、次のような症状がある場合は、移行計画より先にデータ退避を優先してください。

  • HDDから異音がする
  • SSDがときどき認識されない
  • SMARTエラーが出る
  • 頻繁にフリーズする
  • ブルースクリーンが増えた
  • 起動に極端に時間がかかる
  • 突然再起動する

ストレージ故障が疑われる状態で、不要なWindows Update、デフラグ、初期化、クローン作成など負荷の高い操作を先に行うと、状態が悪化することがあります。

必要データがある場合は、読めるうちに別媒体へ退避し、異音や認識不良がある場合は無理な操作を繰り返さないでください。

ESU終了前の移行スケジュール例

時期 やること
今から 重要データのバックアップ、アプリ・周辺機器の棚卸し
新PC選定前 Windows 11で必要ソフト・周辺機器が使えるか確認
新PC購入後 Windows Backup / OneDrive / 外付けストレージからデータ移行
移行直後 主要ファイル、メール、業務ソフト、プリンターなどを動作確認
確認完了後 旧PCの初期化・売却・廃棄を検討

Windows 11へ移行できないPCをどうするか迷っている場合は、「Windows 10からWindows 11へ移行できないPCはどうする?選択肢を整理」も参考にしてください。

バックアップの確認チェックリスト

  • □ デスクトップをバックアップした
  • □ ドキュメントをバックアップした
  • □ ピクチャ・写真をバックアップした
  • □ 動画をバックアップした
  • □ ダウンロードフォルダーを確認した
  • □ 独自フォルダーを確認した
  • □ OneDrive / Windows Backupの状態を確認した
  • □ 外付けSSD / HDDにもコピーした
  • □ メールのローカルデータを確認した
  • □ ブラウザーのお気に入り・パスワード同期を確認した
  • □ 有料ソフトのライセンスを確認した
  • □ 会計・年賀状・業務ソフトの専用バックアップを確認した
  • □ プリンターなど周辺機器のWindows 11対応を確認した
  • □ BitLocker回復キーを確認した
  • □ 新PCで実際に重要ファイルを開いた
  • □ 新PCで必要ソフトが起動することを確認した
  • □ 旧PCをまだ初期化していない

よくある質問

ESUはいつまで使えますか?

2026年8月時点のMicrosoft公式では、個人向けWindows 10 ESUは2027年10月12日までです。すでに登録済みの場合は、その日まで自動継続されると案内されています。

ESU終了直前にバックアップすれば十分ですか?

おすすめしません。PCはESU終了日とは関係なく故障する可能性があります。正常に起動している今のうちから定期的なバックアップを作り、新PC移行の準備を進めてください。

OneDriveへ同期していれば外付けHDDは不要ですか?

OneDriveは新PCへの移行に便利ですが、重要データでは別媒体にもコピーがあると安心です。外付けSSD / HDDなど、PC本体とクラウドとは別の保存先も用意すると確認手段が増えます。

Windows Backupを使えばアプリも全部そのまま移りますか?

すべてのアプリが旧PCと完全に同じ状態で複製されるわけではありません。Microsoft Storeアプリは再取得しやすくなりますが、Store外のデスクトップアプリはインストーラーの再取得や再インストールが必要です。アプリ固有データやライセンスも個別に確認してください。

外付けストレージへ「移動」してもよいですか?

移行作業の最初は「移動」ではなく「コピー」をおすすめします。コピー完了と新PCでの読み込みを確認するまで旧PCの元データを残してください。

USBメモリだけでもバックアップできますか?

少量のファイルの一時退避には利用できますが、PC全体の重要データを長期保管する唯一の保存先にするより、容量や用途に合った外付けSSD / HDD、OneDriveなどと組み合わせたほうが安全です。

新PCへ移したら旧PCはすぐ初期化してよいですか?

主要ファイルを実際に開き、メール、ソフト、プリンターなど日常作業が新PCで正常にできることを確認してから初期化してください。

Microsoft公式情報

まとめ

  • 2026年8月時点の個人向けWindows 10 ESU終了日は2027年10月12日
  • ESU終了直前まで待たず、Windows 10 PCが正常なうちにバックアップを始める
  • Windows Backupはファイル・一部設定・アプリ情報などの移行を助けるが、すべてのアプリデータを完全複製するわけではない
  • OneDriveに加えて、外付けSSD / HDDなど別の保存先にもコピーを作る
  • メール、会計、年賀状、ゲームなどアプリ固有データは個別に確認する
  • 移行時は「切り取り」ではなく「コピー」を使い、旧PCの元データを残す
  • 新PCで主要ファイルとソフトを実際に確認してから旧PCを初期化する
  • すでにPCが不調なら、移行計画よりデータ退避を優先する

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