[記事公開日]2026/08/17
[最終更新日]2026/08/19
Windows 11 26H1とは?25H2との違いと既存PCで更新できない理由
Windows 11には24H2、25H2、26H1のようなバージョン名があります。
数字だけを見ると「25H2の次が26H1で、既存PCも順番に26H1へ更新される」と考えやすいのですが、Windows 11 26H1は通常の年次機能更新とは位置付けが異なります。
Microsoft公式では、Windows 11 26H1を2026年初頭に登場する一部の新しいデバイス・次世代シリコン向けに設計されたハードウェア最適化リリースと説明しています。
そのため、既存のWindows 11 24H2 / 25H2 PCへWindows Updateで26H1が配信されることはなく、24H2 / 25H2から26H1へのインプレース更新も提供されません。
この記事では、Windows 11 26H1とは何か、25H2との違い、既存PCで更新できない理由、26H1搭載PCを購入した場合の考え方を整理します。
結論:26H1は25H2の「通常の次バージョン」ではない
Windows 11 26H1は正式なWindows 11のリリースですが、既存PC向けの通常の機能更新ではありません。
| 項目 | Windows 11 25H2 | Windows 11 26H1 |
|---|---|---|
| 主な位置付け | 通常の年次機能更新 | 新しいハードウェア向けの特別なリリース |
| 既存PCへの配信 | 対応PCへWindows Updateで提供 | 既存24H2 / 25H2 PCへは提供されない |
| 24H2からの更新 | 可能 | 提供されない |
| Windows Updateでの扱い | 機能更新として表示 | 既存PCには表示されない |
| 主な目的 | 通常のWindows 11機能更新 | 次世代シリコン・新型デバイス対応 |
25H2 PCで26H1がWindows Updateに表示されなくても異常ではありません。
Windows 11 26H1とは?
Microsoft Supportでは、Windows 11 26H1について、2026年初頭に市場へ登場する一部の新しいデバイス向けに提供されるWindows 11と説明しています。
26H1の主な目的は、次世代シリコンや新しいハードウェア技術をWindowsで利用できるようにすることです。
一般ユーザー向けの大規模な新機能追加を目的とした通常の年次アップデートとは性格が異なります。
Microsoftは26H1について、25H2で導入されたものと同じ機能を含むと説明しており、26H1だけにユーザー向け機能が大幅追加されているわけではありません。
26H1はどのPC向け?
MicrosoftのWindows IT Pro Blogでは、26H1は2026年に登場する新しいデバイス技術を支える「targeted release」と説明されています。
2026年2月のMicrosoft公式情報では、最初の26H1搭載機としてQualcomm Snapdragon X2 Seriesプロセッサー搭載デバイスが挙げられています。
ただし、「Snapdragonならすべて26H1」「2026年製PCならすべて26H1」という意味ではありません。
実際の対象は、PCメーカーが26H1をプリインストールして出荷している製品で判断してください。
25H2とは何が違う?
25H2と26H1の最大の違いは、バージョン番号よりOSの役割と更新経路です。
25H2は既存PC向けの通常更新
Windows 11 25H2は、Windows 11の通常の年次機能更新です。
Windows 11 24H2から25H2へは、Microsoftのenablement package(KB5054156)を使って機能を有効化する方式が採用されています。
24H2と25H2は共通のコアOSを利用しており、25H2への切り替えは比較的小規模な更新で行えます。
26H1は新型ハードウェア用の別系統
26H1は、25H2の単純な上位版ではありません。
Microsoftは26H1を、新しいハードウェアプラットフォームに対応するための別のWindowsコアを利用したリリースとして説明しています。
そのため、既存24H2 / 25H2 PCを通常の機能更新で26H1へ切り替える設計にはなっていません。
既存の25H2 PCで26H1へ更新できない理由
25H2 PCで26H1へ更新できないのは、PCの故障やWindows Updateの不具合ではありません。
Microsoftが更新経路そのものを提供していないためです。
Microsoft Supportでは、Windows 11 26H1について次のように明記しています。
- 既存デバイスへのインストールを目的としていない
- 24H2 / 25H2からのインプレース更新として提供しない
- 一部の新しいデバイスへプリインストールされる
したがって、Windows Updateで何度「更新プログラムのチェック」を実行しても、既存25H2 PCへ26H1が出てこないのは正常です。
詳しくは「Windows 11 26H1がWindows Updateに出てこないのは正常?対象PCの考え方」も参考にしてください。
24H2 PCから26H1へ直接更新できる?
通常の更新経路ではできません。
24H2の既存PCでは、基本的に25H2への更新を確認します。
24H2から25H2へはWindows Updateで提供され、Microsoft公式のenablement package方式で更新できます。
26H1を飛び先として考える必要はありません。
25H2 PCは26H1を入れないと古くなる?
古くなるわけではありません。
Microsoftの26H1 Release Healthでは、24H2 / 25H2デバイスについて、引き続き次の更新を受け取ると説明しています。
- 月例セキュリティ更新
- 品質更新
- 新機能
- Microsoftのライフサイクルに基づくサポート
26H1が存在するからといって、25H2の更新が止まるわけではありません。
26H1は25H2より機能が多い?
Microsoft Supportでは、26H1は25H2で導入されたものと同じ機能を含むと説明しています。
つまり、26H1へ更新できない既存PCが、ユーザー向け機能面で大きく取り残されるという考え方は適切ではありません。
26H1の主目的はハードウェア対応です。
25H2 PCには25H2向けの月例更新やControlled Feature Rolloutなどを通じて、新しい改善が引き続き提供されます。
26H1はARM専用?
2026年初期の26H1搭載機はQualcomm Snapdragon X2 Seriesを中心に登場していますが、「26H1はARM専用OS」と断定するのは正確ではありません。
Microsoftは26H1を「一部の新しいシリコン・ハードウェア向け」と説明しており、CPUアーキテクチャだけで一般化していません。
実際に26H1対象かどうかは、PCメーカーの出荷OSとMicrosoftの公式対応情報で確認してください。
25H2と26H1はWindowsコアが違う
2026年6月にMicrosoftが公開したWindows 11 26H2の案内では、26H1は24H2 / 25H2 / 26H2とは異なるWindowsコアを使用すると説明されています。
この違いが、26H1を通常の年次更新と同じ流れで扱わない理由の1つです。
| 系統 | バージョン | 更新の考え方 |
|---|---|---|
| 通常の年次更新系統 | 24H2 → 25H2 → 26H2 | 既存対応PCが通常の年次機能更新として移行 |
| 新型ハードウェア向け系統 | 26H1 | 対象新型PCにプリインストール |
2026年後半の通常の年次機能更新としてMicrosoftが案内しているのは26H2です。
既存25H2 PCの次の通常更新は26H2
Microsoftは2026年6月、Windows 11 26H2を「次の年次機能更新」として案内しました。
26H2は2026年後半に予定されており、24H2 / 25H2と同じWindowsコア系統で提供されます。
そのため、既存25H2 PCでは、26H1を経由するのではなく、Microsoftから正式提供された時点で26H2への通常の更新経路を確認することになります。
25H2 → 26H1 → 26H2という順番で更新する必要はありません。
26H1 PCは26H2へ更新できない
ここは少し分かりにくい点です。
Microsoftの26H2案内では、26H1搭載デバイスは26H2へ更新できないと説明されています。
理由は、26H1が24H2 / 25H2 / 26H2と異なるWindowsコアを利用しているためです。
Microsoftは26H1搭載デバイスについて、26H2ではなく将来のWindowsリリースへの更新経路を用意するとしています。
これは26H1がサポートされないという意味ではありません。
26H1搭載PCにも月例更新は届く
26H1搭載PCには、26H1専用の月例更新が継続して提供されています。
MicrosoftのWindows 11リリース情報では、2026年8月11日時点で26H1、25H2、24H2それぞれの最新ビルドが掲載されています。
| バージョン | 2026年8月11日時点の最新ビルド |
|---|---|
| 26H1 | 28000.2704 |
| 25H2 | 26200.9168 |
| 24H2 | 26100.9168 |
26H1は対象PC向けの正式なGeneral Availability Channelリリースであり、月例セキュリティ・品質更新が提供されます。
25H2と26H1のサポート期間
Windows 11のリリース情報では、26H1には26H1独自のサポート期間が設定されています。
2026年8月時点で、26H1の更新終了日は次のとおりです。
| エディション | 26H1更新終了予定 |
|---|---|
| Home / Pro / Pro Education / Pro for Workstations | 2028年3月14日 |
| Enterprise / Education / IoT Enterprise等 | 2029年3月13日 |
26H1は「短期間だけ使う試験版」ではありません。
自分のWindowsバージョンを確認する方法
Windowsキー + Rを押し、次を入力します。
winver
表示された画面で、Windows 11のバージョンとOSビルドを確認できます。
代表的なビルド系列は次のとおりです。
- 24H2:26100系
- 25H2:26200系
- 26H1:28000系
詳しくは「Windows 11のバージョンを確認する方法|24H2・25H2・26H1の見分け方」を確認してください。
新しく購入したPCが25H2でも問題ない?
問題ありません。
2026年に販売されているPCでも、すべての新型PCが26H1を搭載しているわけではありません。
26H1は一部の新型ハードウェア向けです。
新しく購入したPCが25H2でも、それだけで「旧型PC」「在庫処分」と判断することはできません。
PC購入時はWindowsバージョンだけでなく、CPU、メモリ、SSD、バッテリー、必要なアプリ・周辺機器の対応などを総合的に確認してください。
新しく購入したPCが26H1ならどうすればよい?
PCメーカーが26H1をプリインストールして出荷した対象デバイスなら、そのまま26H1を利用します。
Windows UpdateとPCメーカー公式のドライバー・ファームウェア更新を適用してください。
「26H1は特殊だから25H2へ戻したほうが安全」と考えて、購入直後にダウングレードする必要はありません。
26H1搭載PCと25H2搭載PCの選び方は「Windows 11 26H1搭載PCと25H2搭載PCの違いを初心者向けに解説」も参考になります。
26H1をWindows Update Assistantで入れられる?
Windows Update Assistantは、対応PCへ通常のWindows機能更新を手動で適用するMicrosoft公式ツールです。
しかし26H1は既存24H2 / 25H2 PC向け機能更新ではありません。
そのため、25H2 PCへ26H1を入れるためにWindows Update Assistantを使う、という通常の更新経路はありません。
「Windows Updateに26H1が来ないからAssistantを使う」という対処は不要です。
Microsoft公式Windows 11 ISOを使えば26H1にできる?
2026年8月17日時点のMicrosoft公式Windows 11ダウンロードページで、一般向けの現在のリリースとして案内されているのはWindows 11 2025 Update(25H2)です。
26H1は既存PC向けの一般インストール・アップグレード経路ではありません。
既存25H2 PCへ26H1を入れるために、非公式ISOを探したり、別機種向けイメージを使用したりしないでください。
Microsoft Updateカタログの26H1用KBを25H2へ入れてもよい?
おすすめしません。
26H1用の累積更新は、すでに26H1を実行している対象デバイス向けです。
25H2 PCへ26H1用の月例KBを入れてOSを26H1化する仕組みではありません。
KB番号・OSビルドが新しいという理由だけで、適用対象外の更新パッケージを手動導入しないでください。
26H1へ強制更新すると何が問題?
26H1は対象ハードウェア向けに設計された別系統Windowsです。
既存PCへ非公式な方法で強制導入すると、次の問題が考えられます。
- PCメーカーが動作確認していない
- 対応ドライバーが用意されていない
- Windows Updateの正規更新経路から外れる
- 回復・再インストールが複雑になる
- 将来のWindows更新で問題が出る
26H1へ更新できない既存PCは「非対応で困っている」のではなく、「26H1へ更新する必要がないPC」である可能性が高いと考えてください。
26H1と25H2の違いを初心者向けに整理
| 疑問 | 答え |
|---|---|
| 26H1は25H2より新しい? | リリース時期は新しいが、通常の後継更新という意味ではない |
| 25H2 PCは26H1にすべき? | 不要。更新経路も提供されない |
| 25H2 PCに26H1が来ないのは故障? | 正常 |
| 26H1のほうが機能が多い? | Microsoftは25H2と同じ機能を含むと説明 |
| 26H1は正式版? | 正式なGeneral Availability Channel |
| 26H1 PCは26H2へ行ける? | 直接は更新しない。将来のWindowsリリースへの経路予定 |
| 既存25H2 PCの次は? | 通常の年次更新として26H2が予定されている |
26H1を使っている人だけが受けられる特別なメリットは?
26H1の価値は、OS単体ではなく、26H1を必要とする新しいハードウェアとの組み合わせにあります。
Microsoftは26H1について、新しいシリコン技術を活用して、パフォーマンスやバッテリー寿命などの新しいデバイス技術を支えるリリースと説明しています。
したがって、既存25H2 PCへ26H1だけを導入しても、26H1搭載新型PCと同じハードウェア上の利点が得られるわけではありません。
既存25H2 PCは今後どうすればよい?
25H2を使っているPCでは、次の運用で問題ありません。
- Windows Updateを有効にしておく
- 月例セキュリティ・品質更新を適用する
- PCメーカー公式のドライバー更新を必要に応じて確認する
- 26H1を手動で入れようとしない
- 26H2が一般提供されたらMicrosoft公式情報と互換性を確認する
26H1が表示されないことを理由にWindows Updateのリセット、レジストリ変更、BIOS変更を行う必要はありません。
既存24H2 PCはどうすればよい?
24H2の一般PCでは、26H1ではなく25H2への更新を確認してください。
Windows 11 24H2 Home / Proは2026年10月13日に更新サポート終了予定です。
24H2から25H2へ更新できない場合は、「Windows 11 25H2へ更新できないときに確認する項目と対処法」でSafeguard hold、前提更新、ドライバー・アプリ互換性を確認してください。
会社PCでは26H1を展開する必要がある?
一般的な既存企業PCを26H1へ展開する必要はありません。
Microsoftは企業向けにも、26H1を既存環境へ広く展開するリリースではなく、新しい対象ハードウェアを購入した場合に選択的に導入されるものとして説明しています。
既存24H2 / 25H2 PCは通常の管理・更新サイクルを継続します。
26H1搭載の新型PCを組織へ導入する場合は、管理ツール、業務アプリ、セキュリティ製品、ドライバーの対応を確認してください。
やってはいけない操作
- 25H2より数字が新しいという理由だけで26H1を強制導入する
- 26H1がWindows Updateに出ないことをWindows Update故障と判断する
- 26H1用KBを25H2へ手動適用する
- 非公式ISOや互換性回避ツールで26H1を導入する
- 26H1へする目的でTPM・Secure Boot・BIOS / UEFI設定を変更する
- PCメーカーが25H2で出荷した新型PCを、26H1でないという理由だけで書き換える
- 26H1搭載PCを理由なく25H2へダウングレードする
よくある質問
Windows 11 26H1とは何ですか?
2026年初頭に登場した一部の新しいハードウェア向けにMicrosoftが用意したWindows 11です。通常の年次機能更新ではなく、次世代シリコン・新型デバイスを有効にするためのハードウェア最適化リリースです。
Windows 11 25H2との一番大きな違いは?
25H2は既存対応PC向けの通常の年次機能更新ですが、26H1は一部の新型ハードウェア向けで、既存24H2 / 25H2 PCへのアップグレード経路がありません。
25H2のPCを26H1へ更新できますか?
通常のMicrosoft公式更新経路ではできません。Microsoftは24H2 / 25H2から26H1へのインプレース更新を提供していません。
26H1がWindows Updateに出ないのはなぜですか?
既存PCへ提供しない仕様だからです。Windows Updateの故障ではありません。
26H1は25H2より機能が多いですか?
Microsoftは、26H1は25H2で導入されたものと同じ機能を含むと説明しています。26H1の主目的は新しいハードウェア対応です。
26H1はARM専用ですか?
初期の26H1搭載機にはQualcomm Snapdragon X2 Seriesが含まれますが、Microsoftは26H1を単純に「ARM専用」とは説明していません。実際の対象はメーカー出荷OSで確認してください。
既存25H2 PCの次は26H2ですか?
Microsoftは2026年後半の次の年次機能更新として26H2を案内しています。25H2 PCは26H1を経由する必要はありません。
26H1 PCは26H2へ更新できますか?
Microsoft公式では、26H1は異なるWindowsコアを使用するため26H2へ直接更新しないと説明しています。将来のWindowsリリースへの更新経路が予定されています。
新しいPCが25H2でした。26H1でなくても問題ありませんか?
問題ありません。26H1は一部の新型ハードウェアのみが対象です。すべての2026年製PCが26H1を搭載するわけではありません。
Microsoft公式情報
- Windows 11, version 26H1 – Microsoft Support
- Windows 11, version 26H1 known issues and notifications – Microsoft Learn
- Windows 11 release information – Microsoft Learn
- What to know about Windows 11, version 26H1 – Windows IT Pro Blog
- KB5054156: Windows 11 バージョン25H2への機能更新 – Microsoft Support
- Get ready for Windows 11, version 26H2 – Windows IT Pro Blog
まとめ
- Windows 11 26H1は25H2の通常の後継機能更新ではない
- 26H1は2026年初頭の一部新型デバイス・次世代シリコン向けのハードウェア最適化リリース
- Microsoftは24H2 / 25H2から26H1へのインプレース更新を提供していない
- 25H2 PCに26H1がWindows Updateで出ないのは正常
- 26H1は25H2で導入されたものと同じ機能を含み、主目的は新型ハードウェア対応
- 26H1は24H2 / 25H2 / 26H2と異なるWindowsコアを使用する
- 既存25H2 PCは26H1を経由せず、2026年後半の通常の年次更新26H2へ進む系統
- 26H1搭載PCは26H2へ直接更新せず、将来のWindowsリリースへの経路が予定されている
- 26H1搭載PCにも月例セキュリティ・品質更新は継続して提供される
- 非公式ISOや対象外KBで既存PCへ26H1を強制インストールしない
