[記事公開日]2026/08/17
Windows 11で有線LANアダプターがデバイスマネージャーから消えたときの対処
Windows 11で、それまで使えていた有線LANアダプターが突然デバイスマネージャーから消え、Ethernetも表示されなくなることがあります。
この症状では、単にLANケーブルが抜けているだけではなく、LANアダプターが非表示になっている、Windowsがハードウェアを再認識できていない、LANドライバーが壊れた、Windows Update後に認識が変わった、BIOS/UEFIで内蔵LANが無効になった、LANコントローラー自体が故障したなど、複数の原因が考えられます。
特に重要なのは、デバイスマネージャーから消えた状態で、いきなりネットワークリセットやBIOS更新を行わないことです。
この記事では、Windows 11で有線LANアダプターがデバイスマネージャーから消えたときに、安全な確認から順番に原因を切り分ける方法を解説します。
先に結論:まずデバイスマネージャーで「非表示のデバイスの表示」と「ハードウェア変更のスキャン」を確認し、それでも有線LANが戻らなければ、PC再起動、メーカー公式LANドライバー、BIOS/UEFIの内蔵LAN設定、USB-LANアダプターでの比較へ進みます。
最初に確認:「消えた」のか「無効」なのか
有線LANが使えないときでも、状態によって対処が異なります。
| 状態 | 主な確認方向 |
|---|---|
| LANアダプターは表示されるが無効 | デバイスを有効化、Code 22、ドライバー |
| LANアダプターが薄い表示で残っている | 非表示デバイス、Code 45、再認識 |
| ネットワークアダプター一覧にまったくない | ハードウェア再スキャン、ドライバー、BIOS/UEFI、故障 |
| 「不明なデバイス」が増えている | ドライバー未導入、ハードウェアID確認 |
| Ethernetは表示されるが通信できない | IPアドレス、DHCP、DNS、LANケーブル |
LANアダプターが表示されていて単に無効になっている場合は、Windows 11でEthernetが無効のまま有効にできない原因を先に確認してください。
1. デバイスマネージャーで「非表示のデバイス」を表示する
まずデバイスマネージャーを開きます。
- スタートボタンを右クリックする
- 「デバイス マネージャー」を開く
- 上部メニューの「表示」を開く
- 「非表示のデバイスの表示」を選ぶ
- 「ネットワーク アダプター」を展開する
Microsoftのデバイス関連サポートでも、デバイスが見つからない場合に「非表示のデバイスの表示」を使って確認する手順が案内されています。
ここで有線LANアダプターが薄い色で表示される場合は、Windowsにデバイス情報は残っているものの、現在は接続・認識できていない状態の可能性があります。
Code 45が表示される場合
薄く表示されたLANアダプターのプロパティを開き、「デバイスの状態」にCode 45が表示されることがあります。
Microsoftのデバイスマネージャーエラーコード資料では、Code 45は「現在、このハードウェア デバイスはコンピューターに接続されていません」という状態です。
内蔵LANは実際にケーブルで取り外したデバイスではないため、Code 45が出ている場合は次のような原因を確認します。
- Windowsが内蔵LANコントローラーを現在認識できていない
- LANコントローラーが一時的に初期化されていない
- BIOS/UEFIで内蔵LANが無効になっている
- ハードウェア故障が発生している
この段階で「削除すれば直る」と決めつけず、次のハードウェア再スキャンを先に試します。
2. 「ハードウェア変更のスキャン」を実行する
デバイスマネージャーで、Windowsにハードウェアを再検出させます。
- デバイスマネージャーを開く
- 上部メニューの「操作」を開く
- 「ハードウェア変更のスキャン」を選ぶ
- ネットワークアダプター一覧に有線LANが戻るか確認する
Microsoftのデバイスマネージャー関連資料でも、ドライバーやデバイスを再認識させる手順として「ハードウェア変更のスキャン」が案内されています。
これでLANアダプターが戻った場合は、次に次の状態を確認します。
- 警告マークがないか
- デバイスの状態にエラーコードがないか
- EthernetがWindows設定に戻ったか
- LANケーブルを挿したときリンクランプが点くか
3. Windows 11を再起動する
LANアダプターが一時的に認識されなくなっているだけなら、再起動でハードウェアが再初期化されて戻ることがあります。
「シャットダウンして電源を入れ直す」より、まずWindowsの「再起動」を行います。
再起動後に次を確認してください。
- デバイスマネージャーにLANアダプターが表示されるか
- Windowsの設定にEthernetが表示されるか
- LANポートのリンクランプが点灯するか
- 「不明なデバイス」が増えていないか
再起動すると一度は戻るが、しばらくするとまた消える場合は、ドライバー、電源管理、ハードウェア側の不安定さも疑います。
4. LANケーブルとリンクランプも確認する
デバイスマネージャーからLANアダプターが消える症状では、Windows側だけに注目しがちですが、物理リンクの状態も手掛かりになります。
LANケーブルを接続した状態で、PC側またはルーター側のLANランプを確認します。
| 状態 | 考え方 |
|---|---|
| LANアダプター消失+リンクランプも消灯 | 内蔵LANが動作していない、ポート故障などを疑う |
| Windowsでは見えないがリンクランプは点く | ドライバー・Windows認識側を優先して確認 |
| 別PCでは同じケーブルでリンクする | 元PC側の問題を疑う |
LANポートのランプも点灯しない場合は、LANポートのランプが点灯しないときの原因と確認方法も参考にしてください。
5. 「不明なデバイス」「Ethernet Controller」がないか確認する
LANドライバーが消えたり正しく導入されていない場合、有線LANが「ネットワーク アダプター」ではなく「ほかのデバイス」配下のEthernet Controllerや「不明なデバイス」として表示されることがあります。
デバイスマネージャー全体を確認し、黄色い警告マークが付いたデバイスがないか見ます。
該当デバイスがある場合は、右クリックしてプロパティを開き、次を確認します。
- デバイスの状態
- エラーコード
- 「詳細」タブのハードウェアID
ただし、ハードウェアIDを見て無関係なドライバーを手当たり次第に入れるのは避けてください。メーカー製PCでは、PCメーカー公式サポートから正しい機種用LANドライバーを入れる方が安全です。
6. PCメーカー公式のLANドライバーを確認する
LANアダプターが消えた、またはEthernet Controllerとして表示される場合は、ドライバーを確認します。
先に次の情報を控えてください。
- PCメーカー
- 正確な型番
- Windows 11のバージョン
- 有線LANチップ名が分かる場合はその名称
- 症状が出る直前にWindows Updateやドライバー更新をしたか
メーカー製PCでは、Intel・RealtekなどのLANチップを搭載していても、PCメーカーが検証したドライバーが提供されている場合があります。
重要:現在LANが使えないPCでドライバーを削除する前に、再インストール用ドライバーを確保してください。別PCやWi-Fi接続でメーカー公式サイトからダウンロードし、USBメモリなどへ保存しておくと安全です。
7. Windows Update後に消えた場合は更新履歴も確認する
「昨日までは使えた」「Windows Update後の再起動から消えた」という場合は、更新履歴を確認します。
確認するポイントは次のとおりです。
- 直前に品質更新プログラムが入っていないか
- ドライバー更新が入っていないか
- PCメーカーから同症状の案内が出ていないか
- デバイスマネージャーに別名でアダプターが出ていないか
Windows Update後にデバイスマネージャーから機器が消えた場合は、Windows Update後にデバイスマネージャーから機器が消えたときの対処法も参考になります。
ただし、更新直後というだけで更新プログラムをすぐ削除するのはおすすめしません。まずドライバー・再認識・メーカー情報を確認してください。
8. LANドライバーを再インストールする場合
MicrosoftのEthernet接続トラブルシューティングでは、他の簡単な確認で改善しない場合に、ネットワークアダプタードライバーをアンインストールして再起動する方法が案内されています。
ただし、今回のようにLANアダプター自体がデバイスマネージャーから完全に消えている場合は、削除対象そのものが表示されないことがあります。
有線LANアダプターが表示されている場合に再インストールを行うなら、次の順番にします。
- メーカー公式LANドライバーを事前に確保する
- 対象LANアダプター名を記録する
- デバイスマネージャーから対象をアンインストールする
- PCを再起動する
- Windowsが自動認識するか確認する
- 戻らない場合は確保したメーカー公式ドライバーを入れる
「このデバイスのドライバーを削除する」などの選択肢が表示される場合がありますが、復旧用ドライバーがない状態で完全削除しないよう注意してください。
9. LANアダプターの電源管理も確認候補になる
起動直後はLANアダプターが表示されるのに、スリープ復帰後や時間経過で消える場合は、電源管理が影響していることがあります。
LANアダプターのプロパティに「電源の管理」タブがある場合、Windowsが省電力のためにデバイスの電源をオフにできる設定が表示されることがあります。
ただし、PCメーカーが独自の省電力制御を行っている場合もあるため、最初から設定を変更せず、次の条件でだけ確認します。
- スリープ復帰後にだけ消える
- 再起動すると必ず戻る
- ハードウェア再スキャンで戻る
- PCメーカーに同様の省電力問題の案内がある
常にデバイスマネージャーへ出ない状態なら、電源管理よりドライバー・BIOS/UEFI・ハードウェア認識を先に確認します。
10. 完全シャットダウン・メーカー指定のハードリセットを試す
LANコントローラーが一時的に初期化されていない場合、完全に電源を落とすことで戻ることがあります。
一般的なデスクトップPCで安全に行える場合は、次の流れです。
- Windowsをシャットダウンする
- AC電源を外す
- 周辺機器を外す
- 少し待つ
- 電源を戻して起動する
ノートPCでは、内蔵バッテリーを分解して外す必要はありません。メーカーが「ハードリセット」「電源リセット」「ECリセット」などの正式手順を案内している場合は、その方法を優先します。
11. BIOS/UEFIで内蔵LANが無効になっていないか確認する
ドライバーを入れても有線LANアダプターがまったく現れない場合は、BIOS/UEFIで内蔵LANが無効になっていないか確認します。
設定名の例は次のとおりです。
- Onboard LAN
- Integrated NIC
- LAN Controller
- Ethernet Controller
これらが「Disabled」になっている場合は、Windowsからデバイス自体が見えないことがあります。
BIOS/UEFI操作の注意:メーカー・機種によって項目名や位置が異なります。意味の分からない設定は変更せず、PCメーカーのマニュアルを確認してください。変更前の設定値を記録し、内蔵LANに関係する項目だけを確認します。
LANアダプターが消えたという理由だけでBIOSアップデートを行う必要はありません。BIOS更新は失敗すると起動不能になる可能性があるため、メーカーが該当LAN不具合への修正として明示している場合などに限定して検討します。
12. LANポート自体の物理故障を疑う条件
ソフトウェア側を確認してもLANアダプターが戻らない場合は、内蔵LANコントローラーやLANポートの故障も候補になります。
特に次の条件が重なる場合は、ハードウェア故障を疑いやすくなります。
- デバイスマネージャーに有線LANがまったく表示されない
- 非表示デバイスではCode 45になる
- ハードウェア変更のスキャンでも戻らない
- メーカー公式LANドライバーを入れても認識しない
- BIOS/UEFIで内蔵LANは有効
- LANポートのリンクランプも点かない
- 同じLANケーブル・ルーターポートで別PCは正常
- USB-LANアダプターなら正常に通信できる
ノートPCでは内蔵LANがマザーボード一体型になっていることが多く、LANポートだけを簡単に交換できない場合があります。
13. USB-LANアダプターで切り分ける
内蔵LANが認識されない状態でも、USB-LANアダプターを使うと有線LANへ接続できる場合があります。
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USB-LANアダプターでは正常に通信できるのに、内蔵LANはデバイスマネージャーにも表示されない場合は、内蔵LAN側の故障切り分けに役立ちます。
購入前にUSB端子(Type-A / Type-C)、Windows 11対応、1000BASE-Tなど必要な通信速度を確認してください。
14. ネットワークリセットは「LANアダプター消失」の第一選択ではない
Windows 11には「ネットワークのリセット」機能がありますが、有線LANアダプターがデバイスマネージャーから完全に消えている場合、最初に行う操作ではありません。
ネットワークリセットは、ネットワークアダプターを削除・再インストールし、ネットワーク設定を既定値へ戻す処理です。
MicrosoftもEthernet接続トラブルで、他の確認後に利用する方法として案内しています。
注意:VPNクライアント、Hyper-V、仮想スイッチ、業務用ネットワーク設定などを使っているPCでは、ネットワークリセット後に再設定が必要になる場合があります。デバイスマネージャーからハードウェア自体が消えている場合は、まず再認識・ドライバー・BIOS/UEFIを確認してください。
15. Windows 11の初期化・再インストールは最後に考える
LANアダプターが消えたからといって、いきなりWindows 11を初期化・再インストールするのはおすすめしません。
ハードウェア故障やBIOS/UEFIで無効になっている場合、Windowsを入れ直しても改善しません。
再インストールを検討する前に、少なくとも次を確認します。
- 非表示デバイス
- ハードウェア変更のスキャン
- PC再起動
- メーカー公式LANドライバー
- BIOS/UEFIの内蔵LAN設定
- USB-LANアダプターでの比較
Windows初期化・再インストールを行う場合は、事前に重要データのバックアップを必ず行ってください。
症状別の切り分け早見表
| 症状 | 優先して確認すること |
|---|---|
| 非表示にするとLANアダプターが見える | Code 45、再認識、ドライバー |
| ハードウェア変更のスキャンで戻る | 一時的な認識不良、ドライバー |
| 再起動すると戻るがまた消える | ドライバー、電源管理、ハードウェア不安定 |
| Ethernet Controllerとして警告表示 | 正しいLANドライバーを導入 |
| BIOS/UEFIで内蔵LANがDisabled | メーカー手順を確認して有効化 |
| ドライバーを入れてもまったく出ない | BIOS/UEFI、内蔵LAN故障 |
| USB-LANアダプターなら正常 | 内蔵LAN側の問題を強く疑う |
よくある質問
デバイスマネージャーで「非表示のデバイスの表示」を選ぶとLANアダプターが出てきます。故障ですか?
故障とは限りません。Windowsにデバイス情報は残っているものの、現在は認識できていない状態です。プロパティのエラーコードを確認し、Code 45なら再認識・BIOS/UEFI・ハードウェア状態を確認します。
「ハードウェア変更のスキャン」は安全ですか?
通常は安全な確認手順です。Windowsに現在接続・搭載されているハードウェアを再検出させます。Microsoftのサポート手順でも、デバイス再認識の方法として案内されています。
LANドライバーを入れ直せば必ず戻りますか?
保証はありません。ドライバー破損が原因なら改善する可能性がありますが、BIOS/UEFIで無効、LANコントローラー故障、マザーボード故障などでは戻りません。
Windows Update後に消えました。更新プログラムを削除した方がよいですか?
最初から削除する必要はありません。更新履歴を確認し、まずハードウェア再スキャン、再起動、PCメーカー公式ドライバー、メーカーの既知問題情報を確認してください。
LANポートのランプも点きません
有線LANアダプターがWindowsから消え、物理リンクランプも点かない場合は、内蔵LANが動作していない可能性があります。正常なケーブル・ルーターポートで比較し、BIOS/UEFIやハードウェア故障も確認します。
Wi-Fiは使えるので、そのまま放置しても大丈夫ですか?
Wi-Fiで問題なく運用できるなら急いで修理しなくてもよい場合があります。ただし、LANアダプター消失がマザーボード故障の一部として起きている可能性もあるため、他のUSB・音声・Bluetoothなどに異常が増えていないか確認してください。
USB-LANアダプターで代用できますか?
できます。内蔵LANだけが故障している場合の代替手段として有効です。また、USB-LANでは正常、内蔵LANは認識しないという比較結果は故障切り分けにも役立ちます。
BIOSを更新すれば直りますか?
LANアダプターが消えたという理由だけでBIOS更新はおすすめしません。メーカーが該当LAN不具合への修正を明示している場合に検討します。BIOS更新には失敗時の起動不能リスクがあります。
まとめ
Windows 11で有線LANアダプターがデバイスマネージャーから消えた場合は、次の順番で確認します。
- デバイスマネージャーで「非表示のデバイスの表示」を有効にする
- 薄く表示されたLANアダプターのエラーコードを確認する
- 「ハードウェア変更のスキャン」を行う
- Windows 11を再起動する
- LANケーブルとリンクランプも確認する
- 「不明なデバイス」「Ethernet Controller」がないか確認する
- PCメーカー公式のLANドライバーを確認する
- Windows Update後なら更新履歴とメーカー情報を確認する
- 必要ならドライバーを再インストールする
- スリープ後だけ消えるなら電源管理も確認する
- 完全シャットダウンやメーカー指定ハードリセットを検討する
- BIOS/UEFIの内蔵LAN設定を確認する
- USB-LANアダプターで内蔵LANとの比較を行う
- ネットワークリセット・Windows再インストールは最後に検討する
「デバイスマネージャーから消えた=ドライバーだけの問題」とは限りません。Windowsにデバイス情報が残っているか、再スキャンで戻るか、BIOS/UEFIで認識対象になっているか、USB-LANなら通信できるかを順に確認すると、ソフトウェアとハードウェアを切り分けやすくなります。
