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[記事公開日]2026/08/17
[最終更新日]2026/08/19

USBデバイスでCode 43が出るときの原因と切り分け方法

Windows 11でUSB機器を接続したとき、デバイス マネージャーに黄色い警告マークが付き、プロパティを開くと「問題が発生したのでこのデバイスは停止しました。(コード 43)」と表示されることがあります。

Code 43は、USB機器の故障を意味することもありますが、「故障確定」のエラーではありません。Microsoftでは、Code 43を「デバイスを制御しているドライバーの1つが、デバイスに問題が発生したことをWindowsへ通知した状態」と説明しています。

USB機器では、端子の接触不良、ケーブル不良、USBハブ、電力不足、機器本体の異常、ドライバーの不整合などでもCode 43になることがあります。

この記事では、危険なシステム変更を先に行わず、USBポート・ケーブル・別PC・電力・ドライバーの順に原因を切り分けます。

Code 43とはどのような状態か

Microsoftの資料では、Code 43は CM_PROB_FAILED_POST_START とされ、デバイスを制御するドライバーが、デバイスに何らかの問題があることをWindowsへ報告したときに表示されます。

表示される代表的なメッセージは次の内容です。

問題が発生したのでこのデバイスは停止しました。(コード 43)

Code 43だけでは原因までは特定できません。次のような複数の原因が考えられます。

原因候補 確認方法
一時的なUSB認識不良 再起動・抜き差しで変化するか
USBポートや接触の問題 別ポートでは正常か
USBケーブル不良 交換可能なら別ケーブルで確認
USBハブ・ドック PCへ直接接続すると改善するか
電力不足 不要なUSB機器を外す、直結で確認
ドライバー不整合 Windows Update、メーカー公式ドライバーを確認
USB機器本体の故障 別PCでもCode 43・認識不良が起きるか

最初に確認:Code 43とCode 10は別のエラー

USBトラブルではCode 10とCode 43が混同されることがあります。

  • Code 10:デバイスの開始処理に失敗した状態
  • Code 43:ドライバーからWindowsへデバイスの問題が報告された状態

表示されているコードを確認し、Code 10の場合はUSBデバイスでCode 10が出るときの確認ポイントを参照してください。

1. デバイス マネージャーでエラー内容を確認する

  1. スタートボタンを右クリックします。
  2. 「デバイス マネージャー」を開きます。
  3. 黄色い警告マークが付いたUSB機器を探します。
  4. 対象デバイスを右クリックし「プロパティ」を開きます。
  5. 「全般」タブの「デバイスの状態」を確認します。

機器名が正常に表示されているのか、「不明なUSBデバイス」と表示されているのかも確認してください。

「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」などと表示されている場合は、USB機器の情報をWindowsが正常に読み取れていない状態です。Code 43と同時に出ることがあります。

2. USB機器を抜いてWindowsを再起動する

一時的なUSB認識不良かどうかを確認するため、まず再起動します。

  1. 書き込み中でないことを確認してUSB機器を取り外します。
  2. 作業中のファイルを保存します。
  3. Windowsを「再起動」します。
  4. 起動後にUSB機器を接続します。
  5. デバイス マネージャーでCode 43が消えたか確認します。

再起動で改善しても、何度も再発する場合はポート・ケーブル・電力・機器本体の状態を確認してください。

3. USBハブやドックを外してPCへ直接接続する

USBハブ、ドッキングステーション、モニター内蔵USBハブ、延長ケーブル、変換アダプターを使用している場合は、いったん外します。

  • USBハブを外す
  • USB延長ケーブルを外す
  • USB-Cドックを外す
  • 変換アダプターを外す
  • PC本体のUSBポートへ直接接続する

PCへ直結するとCode 43が消える場合は、途中のハブ・ドック・変換アダプター・ケーブル・電源供給に原因がある可能性が高くなります。

4. 別のUSBポートへ差し替える

同じPCの別ポートで動作を比較します。

デスクトップPCでは、前面USBと背面USBで接続経路が異なる場合があるため、両方を試してください。

結果 原因の目安
別ポートでは正常 元のポート・接触・内部配線などを疑う
すべてのポートでCode 43 USB機器・ケーブル・電力・ドライバーなどを疑う
前面USBだけCode 43 前面ポート・内部USBケーブル・前面基板などを疑う

ポートによって認識状態が変わる場合は、USBポートによって認識したりしなかったりする場合の原因も確認してください。

5. USB端子とコネクタを確認する

USB端子の接触不良でも、機器情報の読み取りに失敗してCode 43になることがあります。

  • コネクタをまっすぐ奥まで差し込む
  • 端子にホコリや異物がないか確認する
  • 端子が曲がっていないか確認する
  • コネクタが大きくぐらつかないか確認する
  • ケーブルを動かすと認識状態が変化しないか確認する

端子が変形している、焦げている、異常に熱い場合は繰り返し接続しないでください。USBポート側まで損傷する可能性があります。

6. ケーブル交換ができる機器は別ケーブルで試す

外付けHDDSSD、プリンター、USBオーディオ、キャプチャー機器など、ケーブルを交換できるUSB機器では別の正常なケーブルで確認します。

USB-Cを使用している場合は、コネクタ形状だけでなく、データ通信に対応しているケーブルか確認してください。

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ケーブル不良の切り分けに交換用が必要な場合:

購入前に、USB-A/USB-C/Micro-Bなどの端子形状と、必要なデータ転送規格を確認してください。機種専用ケーブルの場合は、メーカー型番や仕様の確認が必要です。

7. 別のPCで同じUSB機器を試す

Code 43の切り分けで特に有効なのが、別PCでの比較です。

別PCでの結果 判断の目安
別PCでもCode 43・認識しない USB機器本体・ケーブル側の可能性が高くなる
別PCでは正常 元PCのポート・USBコントローラー・ドライバー・設定を疑う

別PCで同じ症状が再現する場合は、Windowsを大きく変更する前にUSB機器側の故障を疑った方がよいでしょう。

8. 同じPCで別のUSB機器を試す

元のPC側に問題があるか確認するため、同じUSBポートへ別の正常なUSB機器を接続します。

  • 別機器は正常 → 元のUSB機器・ケーブルを疑う
  • 別機器もCode 43・認識不良 → PC側ポート・USBコントローラー・電源などを疑う

「同じ機器を別PC」「別機器を同じPC」の両方向で比較すると、原因をかなり絞り込めます。

9. 電力不足を確認する

USBから電源供給を受けるバスパワー機器では、電力不足や不安定な給電で正常に動作できない場合があります。

特に次の環境では電力不足を疑います。

  • USBハブに多数の機器を接続している
  • 外付けHDDなど比較的消費電力の大きい機器を使っている
  • USB延長ケーブルを使っている
  • 複数のUSB機器を外すと正常になる
  • 接続直後に動作してすぐ切断される

まずUSBハブを外してPCへ直接接続し、不要なUSB機器を一時的に外して確認してください。

外付け機器の電源不足を詳しく確認したい場合は、外付け機器の電源不足対策まとめも参考になります。

10. Windows Updateを確認する

物理的な接続を確認しても改善しない場合は、Windows Updateを確認します。

  1. 「設定」を開きます。
  2. 「Windows Update」を開きます。
  3. 「更新プログラムのチェック」を実行します。
  4. 保留中の更新があれば内容を確認します。
  5. 再起動が必要な場合は、作業中のデータを保存して再起動します。

「詳細オプション」内にオプションの更新プログラムが表示される場合は、Code 43が出ている機器やUSB・チップセットと関係するドライバー更新がないか確認します。

11. メーカー公式ドライバー・ファームウェアを確認する

特殊なUSB機器は、Windows標準ドライバーだけではなくメーカー専用ドライバーを使用する場合があります。

次のような製品ではメーカー公式サポートページを確認してください。

  • USBオーディオインターフェース
  • キャプチャーボード
  • USB-シリアル変換
  • ゲームコントローラー
  • プリンター・スキャナー
  • USB接続の計測・業務機器

また、複数のUSB機器でCode 43が出る場合は、PCメーカー公式サイトでチップセット、USB、Thunderbolt、USB4、ドッキングステーション関連の更新も確認してください。

非公式の「ドライバー更新ソフト」で大量にドライバーを更新する方法はおすすめしません。PCメーカー・機器メーカー・Microsoft公式を優先してください。

12. Code 43のMicrosoft推奨対処:デバイスを再インストールする

MicrosoftのCode 43資料では、推奨される解決方法としてデバイスのアンインストールと再インストールが案内されています。

ただし、USB機器では接触や故障でもCode 43が出るため、別ポート・別ケーブル・別PCの確認を先に行った方が安全で効率的です。

物理切り分けと更新確認後も改善しない場合は、対象デバイスだけを再インストールします。

  1. デバイス マネージャーを開きます。
  2. Code 43が表示されている対象デバイスを右クリックします。
  3. 「デバイスのアンインストール」を選択します。
  4. 対象名が正しいことを確認します。
  5. アンインストールします。
  6. USB機器を取り外します。
  7. Windowsを再起動します。
  8. 起動後にUSB機器を接続し直します。

注意:USBルートハブ、USBホストコントローラー、キーボードマウスなどを対象と間違えて削除すると、USB入力が使えなくなる場合があります。Code 43が出ている機器を正確に確認し、USBコントローラー類を一括削除しないでください。

13. 「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」と出る場合

USB機器の製品名が表示されず、「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」などと表示され、Code 43になっていることがあります。

この状態では、WindowsがUSBデバイスから基本情報を正常に取得できていません。

そのため、次の項目を特に優先します。

  1. 別USBポート
  2. PCへ直接接続
  3. 別ケーブル
  4. 端子・コネクタ確認
  5. 別PCでの確認

詳しくは、USB機器を挿すと「不明なUSBデバイス」と表示される原因と対処法を確認してください。

14. USBストレージでCode 43が出る場合は初期化しない

USBメモリ、外付けHDD、外付けSSDがCode 43になっている場合、認識させるためにフォーマットやディスク初期化を行う必要はありません。

Code 43はUSBデバイスの認識・制御段階の問題です。ファイルシステムを変更しても、USB通信自体の問題は解決しません。

重要なデータがある場合は、次の操作を避けてください。

  • ディスクの初期化
  • フォーマット
  • パーティション削除
  • 何度も大容量書き込みを行う

まずポート、ケーブル、別PCで認識状態を確認してください。

15. スリープ復帰後だけCode 43になる場合

起動直後は使えるのに、スリープから復帰するとUSB機器がCode 43になる場合は、省電力制御や復帰処理が関係している可能性があります。

この場合は、通常のCode 43切り分けに加えて、USBハブやUSB機器の電源管理設定を確認します。

詳しくは、USB機器がスリープ復帰後に認識しないときの省電力設定確認を参照してください。

Code 43でハードウェア故障を疑いやすい条件

次の条件が複数当てはまる場合は、USB機器本体の故障可能性が高くなります。

  • すべてのUSBポートでCode 43になる
  • 別ケーブルでも同じ
  • ハブを外して直結しても同じ
  • 別PCでもCode 43または認識しない
  • 同じPCで別USB機器は正常に動作する
  • 端子を動かすと接続・切断を繰り返す
  • USB機器が異常に熱い
  • 焦げ臭い、変色、破損がある

焦げ臭さや異常発熱がある場合は、確認のために何度も通電しないでください。

Code 43で避けたい対処

  • 原因確認前にUSBホストコントローラーをすべて削除する
  • USBルートハブを一括でアンインストールする
  • 非公式ドライバー更新ソフトを使う
  • Code 43だけを理由にレジストリを変更する
  • 外付けHDD・SSD・USBメモリをフォーマットする
  • USBトラブルだけを理由にWindowsを初期化する
  • BIOS/UEFIをむやみに変更・更新する

Code 43は原因の範囲が広いため、システム変更を重ねるより、比較テストで故障箇所を絞ることが重要です。

おすすめの確認順序

  1. デバイス マネージャーでCode 43を確認する
  2. USB機器を外してWindowsを再起動する
  3. ハブ・ドックを外してPCへ直接接続する
  4. 別のUSBポートへ接続する
  5. 端子やコネクタを確認する
  6. 交換可能なら別ケーブルを試す
  7. 別PCで同じUSB機器を試す
  8. 同じPCで別のUSB機器を試す
  9. 電力不足を確認する
  10. Windows Updateを確認する
  11. メーカー公式ドライバー・ファームウェアを確認する
  12. 最後に対象デバイスだけをアンインストールして再認識させる

よくある質問

Code 43はUSB機器が壊れたという意味ですか?

故障とは断定できません。Microsoftでは、デバイスを制御するドライバーがWindowsへデバイスの問題を報告した状態と説明しています。ポート、ケーブル、電力、ドライバー、機器本体を切り分ける必要があります。

Code 43と「デバイス記述子要求の失敗」は同じですか?

同じ意味ではありませんが、「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」の状態でCode 43が表示されることがあります。この場合はWindowsがUSB機器の基本情報を正常に取得できていないため、ポート・ケーブル・機器本体の確認を優先します。

ドライバーを入れ直せば必ず直りますか?

ドライバーが原因なら改善する可能性がありますが、機器故障や接触不良では直りません。別PCでもCode 43になる場合は、Windows側より機器側を疑います。

USBメモリをフォーマットすれば直りますか?

Code 43の対処としてフォーマットを行う必要はありません。USB通信・認識段階の問題なので、重要なデータがある場合は初期化せずに切り分けてください。

USBハブを使うとCode 43になりやすいですか?

ハブ自体の故障、電力不足、ケーブル不良などがあれば発生する可能性があります。まずPCへ直接接続して改善するか確認してください。

別PCでもCode 43になります。故障でしょうか?

別PC、別ポート、別ケーブルでも同じ症状なら、USB機器本体の故障可能性はかなり高くなります。ただし専用ドライバーが必要な機器では、メーカーの動作条件も確認してください。

参考:Microsoft公式情報

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