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[記事公開日]2026/08/17
[最終更新日]2026/08/19

公共Wi-Fiで「安全ではありません」と表示されたときの注意点

公共Wi-Fiに接続したとき、Windowsやブラウザに「安全ではありません」「セキュリティで保護されていません」といった警告が表示されることがあります。

この警告は無視せず、どこに表示されている警告なのかを最初に確認してください。WindowsのWi-Fi設定に表示される警告と、ブラウザでWebサイトを開いたときに表示される警告では意味が異なります。

特に公共Wi-Fiでは、自分でルーターの設定を変更できないため、警告が出るネットワークを無理に使い続けるより、別のWi-Fiやスマートフォンのテザリングへ切り替えるほうが安全です。

まず確認:「安全ではありません」はどこに表示されていますか?

表示される場所 主な意味 基本的な対応
WindowsのWi-Fi一覧・ネットワーク設定 Wi-Fi側で古い暗号化方式や安全性の低い設定が使われている可能性 できれば別の信頼できるネットワークへ切り替える
Microsoft Edge、Chromeなどのブラウザ 開いているWebサイトのHTTPS・証明書に問題がある可能性 ログイン情報やカード情報を入力せず、サイトを閉じる
ホテルや施設のログイン画面 認証用ページへの誘導、または偽サイト・証明書エラーの可能性 施設が案内しているSSIDとURLか確認する

「公共Wi-Fiだから危険」「鍵マークがあるから絶対安全」と単純には判断できません。警告の種類と、接続先が本物かどうかを分けて確認することが大切です。

WindowsでWi-Fiが「セキュリティで保護されていない」と表示される場合

Microsoftは、WindowsでWi-Fiネットワークがセキュリティで保護されていないという通知が出る場合、WEPやTKIPなどの古いセキュリティ標準を使用している可能性があると案内しています。これらの方式には既知の弱点があるため、信頼できる別のWi-Fiが利用できるなら切り替えるのが基本です。

自宅のWi-Fiであればルーター側の設定を見直せますが、駅、ホテル、店舗、空港などの公共Wi-Fiは利用者が設定を変更できません。公共Wi-Fiでこの警告が出た場合は、自分のパソコン側で無理に警告を消そうとしないでください。

Microsoft公式:Wi-Fi ネットワークが Windows でセキュリティで保護されていない

公共Wi-Fiで警告が出たときの安全な確認手順

1. いったん重要な操作を止める

警告の内容が分からない状態では、次のような操作はいったん避けてください。

  • ネットバンキング
  • クレジットカード番号の入力
  • 通販サイトでの購入
  • 会社の重要なシステムへのログイン
  • 重要なパスワードの変更
  • 個人情報を含むファイルの送受信

警告が出たから直ちに情報が盗まれているという意味ではありませんが、原因が確認できるまでは重要な情報を扱わないほうが安全です。

2. Wi-Fi名(SSID)が施設の正式なものか確認する

公共Wi-Fiでは、正規のWi-Fiと似た名前を付けた別のアクセスポイントが設置されている可能性があります。SSIDは自由に設定できるため、名前だけで本物と判断することはできません。

ホテル、カフェ、空港などでは、館内掲示、公式案内、フロントやスタッフへの確認などで、正しいSSIDと接続方法を確認してください。

「Free_WiFi」「Guest_WiFi」など、もっともらしい名前だから安全とは限りません。

3. 複数のWi-Fiがあるなら、セキュリティ保護されたものを選ぶ

同じ施設で「オープン」と表示されるWi-Fiと、パスワード入力が必要な「セキュリティ保護あり」のWi-Fiが用意されている場合は、施設が正式に案内しているセキュリティ保護されたネットワークを優先してください。

ただし、Wi-Fiのパスワードが設定されているだけで、接続先のWebサイトやログイン画面まで必ず安全になるわけではありません。引き続きURLやブラウザの警告も確認します。

4. Windowsのネットワークプロファイルを「パブリック」にする

Windows 11では、公共の場所で接続するネットワークは「パブリック ネットワーク」にするのが基本です。パブリックにすると、同じネットワーク上のほかの端末から自分のPCが見つかりにくくなります。

  1. 「設定」を開きます。
  2. 「ネットワークとインターネット」を開きます。
  3. 「Wi-Fi」を選び、現在接続しているWi-Fiを開きます。
  4. 「ネットワーク プロファイルの種類」を確認します。
  5. 公共Wi-Fiでは「パブリック ネットワーク」を選びます。

Microsoftでも、Windows 11で初めて接続したネットワークは既定でパブリックに設定され、通常はこちらが推奨されています。

Microsoft公式:Windows の重要なネットワーク設定とタスク

5. 自動接続は必要以上に有効にしない

公共Wi-Fiを「自動的に接続する」設定にしていると、後日、同じSSIDを名乗る別のアクセスポイントへ自動接続してしまう可能性があります。

公共Wi-Fiは必要なときだけ接続し、利用後は「既知のネットワークの管理」から不要なネットワークを削除しておくと安心です。

6. ブラウザ側の「安全ではありません」は別問題として扱う

Wi-Fiへ正常に接続できていても、EdgeやChromeなどでWebサイトを開いたときに「安全ではありません」「接続はプライベートではありません」などの警告が出ることがあります。

この場合はWi-Fiそのものではなく、WebサイトのHTTPSや証明書に問題がある可能性があります。特にログイン画面や決済画面で警告が出る場合は、「詳細設定」などから無理に進まず、ID・パスワード・カード番号を入力しないでください。

施設のWi-Fi認証ページで警告が出た場合も、URLをよく確認し、正規の認証画面か分からなければ施設側へ確認してください。

7. 重要な作業はVPNやスマートフォンのテザリングも検討する

Microsoftは、公共Wi-Fiを利用する必要がある場合、VPNの利用を検討する方法も案内しています。VPNでは端末とVPNサーバーの間に暗号化された通信経路を作ります。

ただし、VPNを使えば偽サイトやフィッシングサイトまで安全になるわけではありません。接続先のURLや警告表示の確認は引き続き必要です。

より確実に公共Wi-Fiを避けたい場合は、スマートフォンのテザリングや携帯回線を使う方法もあります。通信量や契約内容には注意してください。

Microsoft公式:ワイヤレス接続をより安全に利用する

「公共Wi-Fiは全部危険」ではない

現在は多くのWebサイトがHTTPSで通信を暗号化しているため、公共Wi-Fiを使っただけで直ちに通信内容がすべて読み取られるわけではありません。

一方で、次のような問題は現在でも注意が必要です。

  • 古いWi-Fi暗号化方式が使われている
  • 正規のSSIDに似せた偽アクセスポイントへ接続する
  • 偽のログイン画面へIDやパスワードを入力する
  • HTTPS証明書の警告を無視してWebサイトを開く
  • 共有ネットワーク上でPCの検出やファイル共有を有効にしている

そのため、必要以上に怖がるよりも、接続先を確認し、警告を無視せず、重要な操作ではより安全な回線へ切り替えるという判断が現実的です。

公共Wi-Fiで避けたほうがよい行動

  • 「安全ではありません」と出ているWi-Fiへ何度も接続し直して警告を無視する
  • 施設名に似ているという理由だけでSSIDを信用する
  • ブラウザの証明書警告を無視してログインする
  • 公共ネットワークを「プライベート」に変更して共有機能を使う
  • 不明な認証画面へメールアドレスやパスワードを入力する
  • 公共Wi-Fiを常時自動接続にしておく

よくある質問

「安全ではありません」と出てもWebサイトは開けます。使い続けて大丈夫ですか?

通信できることと、安全性は別です。WindowsのWi-Fi警告であれば古いセキュリティ方式が原因の可能性があり、別の信頼できるネットワークがあるなら切り替えることをおすすめします。

鍵マークが付いている公共Wi-Fiなら安全ですか?

鍵マークはWi-Fi接続が暗号化されている目安にはなりますが、アクセスポイント自体が正規のものか、接続先サイトが安全かまでは保証しません。施設の正式なSSIDか確認してください。

VPNを使えば公共Wi-Fiでも何をしても安全ですか?

いいえ。VPNは通信経路の保護に役立ちますが、偽サイトへのログイン、フィッシング、危険なファイルのダウンロードなどを自動的に防ぐものではありません。

警告が出る公共Wi-Fiの設定を自分で直せますか?

通常は直せません。公共Wi-Fiの暗号化方式やルーター設定は施設側が管理しています。利用者側でレジストリやネットワーク設定を無理に変更して警告を消す必要はありません。別のWi-Fiやテザリングを利用してください。

ホテルのWi-Fiに接続できたのにログイン画面が表示されません

ホテルや施設のWi-Fiでは、接続後に認証ページを表示する「キャプティブポータル」が使われることがあります。ログイン画面が出ない場合は、Wi-Fiの安全性とは別の接続問題として切り分けてください。

まとめ

公共Wi-Fiで「安全ではありません」と表示されたときは、警告を消すことよりも、何に対する警告なのかを確認することが重要です。

  • WindowsのWi-Fi警告なら、古いセキュリティ方式の可能性があるため別のネットワークを優先する
  • 施設の正式なSSIDか確認する
  • Windowsでは「パブリック ネットワーク」を使用する
  • 公共Wi-Fiの自動接続は必要以上に有効にしない
  • ブラウザのHTTPS・証明書警告は無視しない
  • 重要な操作ではVPNやスマートフォンのテザリングも検討する

公共Wi-Fiでは利用者側でアクセスポイントの安全性を完全に管理できません。少しでも不審な警告が出る場合は、重要な情報を入力せず、信頼できる別回線へ切り替えるのが安全です。

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