[記事公開日]2026/08/17
[最終更新日]2026/08/19
USB機器を接続したときだけブルースクリーンになる原因の切り分け
USBメモリ、外付けSSD、プリンター、Webカメラ、USBオーディオ、スマートフォン、USBハブなどを接続した瞬間だけブルースクリーンになる場合は、USB機器そのものだけでなく、その機器のドライバー、USBホストコントローラー、USBハブ、ポート、ケーブル、電源管理、周辺機器用ソフトウェアなどを切り分ける必要があります。
Microsoftは、USBソフトウェアスタック・USBホストコントローラー・USB機器の互換性問題によって、機器の認識失敗だけでなく、システムハングやシステムクラッシュが起こる場合があると説明しています。
また、BUGCODE_USB_DRIVER(0xFE)は、USBドライバーでエラーが発生したことを示すSTOPコードです。ただし0xFEの中にも、USBスタック内部エラー、USBクライアントドライバーの問題、USBホストコントローラー側のハードウェアエラー、サスペンド/復帰タイムアウトなど複数の原因があります。
この記事では、「どのUSB機器」「どのポート」「どの接続方法」「どのタイミング」でブルースクリーンになるかを比較し、Windows初期化やUSBコントローラー一括削除をせずに安全な順番で原因を絞ります。
最初に結論:USB機器を1台ずつ、同じ条件で比較する
USB接続時だけブルースクリーンになる場合、最も重要なのは再現条件を整理することです。
| 確認結果 | 疑いやすい原因 |
|---|---|
| 特定USB機器だけでBSOD | その機器・専用ドライバー・ケーブル・ファームウェア |
| 特定USBポートだけでBSOD | ポート、ホストコントローラー、前面USB配線 |
| USBハブ経由だけでBSOD | USBハブ、電源、ハブドライバー、接続構成 |
| 複数のUSB機器でBSOD | USBホストコントローラー、チップセット、共通フィルタードライバー |
| スリープ復帰後だけBSOD | USB電源管理、ドライバー、ファームウェア |
| 大容量転送時だけBSOD | USBストレージ、ケーブル、電力、ストレージドライバー |
1. ブルースクリーンのSTOPコードを記録する
まず、ブルースクリーンに表示されるSTOPコード・エラー名を写真で残してください。
USB関連で確認したい例:
BUGCODE_USB_DRIVERDRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUALDRIVER_POWER_STATE_FAILURESYSTEM_SERVICE_EXCEPTIONKMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED
「What failed」などに.sysファイル名が表示される場合は、その名前も記録します。
ただし、表示されたファイル名だけで原因ドライバーを確定しないでください。USB機器・ホストコントローラー・別ドライバーの不具合によって、Windows標準USBドライバー内で異常が表面化する場合もあります。
2. BUGCODE_USB_DRIVER(0xFE)はUSB関連の有力な手掛かり
Microsoftによると、BUGCODE_USB_DRIVERのバグチェック値は0x000000FEで、USBドライバーでエラーが発生したことを示します。
ただし0xFEの原因は1種類ではありません。
- USBスタック内部エラー
- USBクライアントドライバーの不正な要求
- USBミニポート/ホストコントローラー側の異常
- ハードウェアデータ構造の異常
- USBポートのサスペンド/復帰タイムアウト
したがって、0xFEが出ても「USB機器を買い替えれば直る」とは限りません。
0xFEの詳細は💻 0x000000FE BUGCODE_USB_DRIVER エラーの原因と解決方法まとめも参考になります。
3. 直前に追加したUSB機器を一度外す
Microsoftのブルースクリーントラブルシューティングでは、新しいハードウェアを追加した直後にSTOPエラーが出る場合、そのハードウェアを外して再起動する方法が案内されています。
最近追加したUSB機器がある場合は、まずその機器を外して通常利用してください。
| 結果 | 判断 |
|---|---|
| USB機器を外すと完全に安定 | その機器・ドライバー・接続経路を優先 |
| 外してもBSODが続く | USB以外の原因も確認 |
4. すべてのUSB機器を一度外して最小構成で確認する
複数のUSB機器を接続している場合は、キーボード・マウス以外の不要なUSB機器を一度外します。
例:
- 外付けSSD/HDD
- USBメモリ
- プリンター
- Webカメラ
- USBオーディオ
- キャプチャーボード
- USB Wi-Fi/Bluetoothアダプター
- スマートフォン
- USBハブ/ドッキングステーション
最小構成で安定したら、1台ずつ追加してどの機器でブルースクリーンが再現するか確認します。
5. USB機器を1台ずつ追加する
複数機器を同時に戻すと、どれが原因か分からなくなります。
1台接続 → 通常利用 → 問題なし → 次の1台、という順で確認してください。
特定機器を挿した直後だけ毎回再現する場合は、次へ原因を絞れます。
- USB機器本体
- その機器専用ドライバー
- その機器のファームウェア
- USBケーブル
- USB給電条件
6. 別のUSBポートで同じ機器を試す
特定USB機器で再現することが分かったら、PCの別USBポートで確認します。
可能なら次を分けて試します。
- USB 2.0ポート
- USB 3.x Type-Aポート
- USB Type-Cポート
- デスクトップ前面USB
- デスクトップ背面マザーボード直結USB
| 結果 | 疑いやすいもの |
|---|---|
| どのポートでも同じ機器だけBSOD | 機器・ドライバー・ケーブル |
| 特定ポートだけBSOD | ポート・USBコントローラー・内部配線 |
| 前面だけBSOD、背面は正常 | 前面USB基板・内部USBヘッダー・ケーブル |
7. USBハブを外してPCへ直接接続する
USBハブやドッキングステーション経由でブルースクリーンになる場合は、一度ハブを外し、問題のUSB機器をPC本体へ直接接続します。
直接接続で安定する場合は、次を疑います。
- USBハブ本体
- ドッキングステーション
- ハブのファームウェア
- 電力不足
- 複数機器接続時の相性
切り分け中は、別のUSBハブを追加購入するより、まず直結で再現性を確認する方が確実です。
8. USBケーブルを交換して確認する
取り外し可能なUSBケーブルを使う機器では、ケーブル不良も確認します。
特に次の機器ではケーブルの影響を受けます。
- 外付けSSD/HDD
- USBオーディオ
- Webカメラ
- キャプチャーボード
- プリンター
- USBドック
別の正常なケーブルで安定するなら、USB機器本体やWindowsよりケーブル側の可能性が高くなります。
USB Type-Cは、見た目が同じでもデータ速度・映像・USB Power Deliveryなど対応機能が異なるため、機器メーカーが指定する仕様のケーブルを使用してください。
9. 破損したUSBポート・コネクタは使用を中止する
USBポート内部の端子が曲がっている、異物が入っている、コネクタがぐらつく場合は、そのポートを使い続けないでください。
次の状態では通電確認を繰り返さないでください。
- 焦げ臭い
- コネクタが異常に熱い
- 端子が曲がって内部で接触している
- 挿すとPCが即電源断する
- USB機器側コネクタが変色している
物理的な短絡が疑われる場合は、その機器・ポートの使用を止めて点検します。
10. USBストレージはアクセス中に抜かない
外付けSSD、HDD、USBメモリを接続するとブルースクリーンになる場合、診断のために何度もアクセス中の抜き差しをしないでください。
書き込み中に切断すると、ファイルシステムや保存中データが破損する可能性があります。
重要データがあるUSBストレージでは、ブルースクリーン再現テストよりデータ保全を優先してください。
「フォーマットする必要があります」と表示されても、必要データがある場合は安易にフォーマットしないでください。
11. デバイスマネージャーで問題のUSB機器を確認する
Windowsが起動できる場合は、問題のUSB機器を接続しない状態でデバイスマネージャーを開きます。
その後、必要に応じて問題の機器を接続し、どのデバイスが追加されるか確認します。
確認する項目:
- 黄色い「!」マーク
- 「不明なデバイス」
- デバイス名
- ドライバーの提供元
- ドライバーの日付・バージョン
USB機器によっては「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」以外に、サウンド、ネットワーク、カメラ、記憶域コントローラーなど別カテゴリへ表示されます。
12. そのUSB機器専用ドライバーを更新する
Microsoftは、デバイスマネージャーからデバイスドライバーを更新する方法を案内しています。
専用ドライバーが必要な機器では、次の順で確認します。
- PCメーカーの機種別サポート
- USB機器メーカーの公式サポート
- Windows Update
非公式のドライバー配布サイトは使用しないでください。
Webカメラ・USBメモリ・標準HID機器など、Windows標準クラスドライバーを使う製品では、メーカー独自ドライバーが存在しない場合もあります。
13. ドライバー更新直後からならロールバックする
USB機器のドライバーや関連ソフトウェアを更新した直後からブルースクリーンが始まった場合は、以前のドライバーへ戻して比較します。
Microsoftは、最近の更新後に問題が起きた場合、デバイスマネージャーの「ドライバーを元に戻す」で以前のドライバーへロールバックする方法を案内しています。
手順:
- デバイスマネージャーで対象USB機器を開く
- 「プロパティ」を開く
- 「ドライバー」タブを開く
- 「ドライバーを元に戻す」を選ぶ
- 再起動後に再現するか確認する
ロールバックで改善する場合は、新ドライバーとの相性・不具合を疑いやすくなります。
14. 「USBコントローラーを全部削除」は最初に行わない
USBトラブル対策として、デバイスマネージャーのUSBホストコントローラーやUSBルートハブをすべて削除する方法が紹介されることがあります。
しかし、原因が特定USB機器のドライバーにある段階で、USBコントローラー全体を削除する必要はありません。
キーボード・マウスがUSB接続の場合、一時的に操作できなくなることもあります。
まず問題のUSB機器・関連ドライバーだけを対象に更新・ロールバック・再インストールしてください。
15. ドライバー再インストールは対象機器だけ行う
Microsoftはデバイスマネージャーから対象デバイスをアンインストールし、再起動後にドライバーを再インストールする方法を案内しています。
ただし、専用ドライバーが必要なプリンター、USBオーディオ、キャプチャーボード、スマートフォン連携機器などでは、先にメーカー公式インストーラーを用意しておく方が安全です。
原因が分からない段階で複数のUSBデバイスをまとめて削除しないでください。
16. USB機器に付属する常駐ソフトウェアも確認する
USBデバイス本体のドライバーだけでなく、関連ソフトウェアがカーネルドライバーやフィルタードライバーを追加する場合があります。
例:
- ゲーミングマウス・キーボード設定ソフト
- USBオーディオ制御ソフト
- RGB制御ソフト
- バックアップソフト
- スマートフォン連携・USBテザリング
- USBデバイス制御・セキュリティソフト
そのソフトを更新した直後からブルースクリーンが出た場合は、公式アップデート・ロールバック・一時アンインストールで再現性を確認します。
17. USBテザリング・スマートフォン接続時だけ出る場合
スマートフォンをUSB接続しただけでは安定し、USBテザリングを有効にするとブルースクリーンになる場合は、USBネットワーク機能・ネットワークドライバー側を疑います。
スマートフォン側のUSBモードによって、Windows上では次のような別デバイスとして動作します。
- ファイル転送
- USBネットワーク/テザリング
- カメラ
- メーカー独自同期機能
接続しただけで落ちるのか、特定USBモードへ切り替えたときだけ落ちるのかを確認してください。
18. USBオーディオ・キャプチャー機器は高帯域通信も確認する
USBオーディオインターフェース、Webカメラ、キャプチャーボードなどは、接続後に継続的なデータ転送を行います。
挿した瞬間は正常でも、録音・録画・配信を開始するとブルースクリーンになる場合は、次を確認します。
- 専用ドライバー
- 機器ファームウェア
- USBポート規格
- USBハブ経由か
- ケーブル
- 同時接続機器
機器メーカーがUSB 3.x直結など接続条件を指定している場合は、その条件に従ってください。
19. 外付けSSD/HDDは電力不足も確認する
USBバスパワーで動作する外付けSSD/HDDでは、ポート・ハブ・ケーブルの組み合わせによって電力供給が不安定になる場合があります。
ただし、電力不足だけで必ずブルースクリーンになるわけではありません。
次を確認します。
- USBハブを外して本体へ直接接続
- 別の正常なUSBケーブル
- 別USBポート
- 機器メーカー指定のACアダプターがある場合は正しい電源
規格不明のACアダプターを流用しないでください。
20. 特定ポートだけで落ちる場合はUSBホスト側を疑う
同じUSB機器・同じケーブルでも、特定USBポートだけでブルースクリーンになる場合はPC側を疑います。
候補:
- 物理USBポート
- 前面USB基板
- 内部USBヘッダーケーブル
- USBホストコントローラー
- チップセットドライバー
デスクトップPCで前面USBだけ問題が出る場合は、背面マザーボード直結ポートと比較すると切り分けやすくなります。
21. チップセット・USBホストコントローラーの更新はPCメーカー/マザーボードメーカーから確認する
複数のUSB機器・複数ポートでブルースクリーンが出る場合は、USBホストコントローラーやチップセット側も候補です。
メーカー製PCではPCメーカー、自作PCではマザーボードメーカーのサポートページで次を確認します。
- チップセットドライバー
- USB関連ドライバー
- Thunderbolt/USB4ドライバー
- ドッキングステーション用ドライバー
- 関連ファームウェア
Windows標準USB 3.xスタックを使用する構成では、独立したUSBドライバーが配布されない場合もあります。
22. USBドック・USB-Cドックはファームウェアも確認する
USB-CドックやThunderbolt/USB4ドッキングステーション経由でだけブルースクリーンになる場合は、PC側だけでなくドック側のファームウェアも確認します。
ドックは内部にUSBハブ、LAN、オーディオ、映像、カードリーダーなど複数デバイスを持つため、どの機能を使ったときに再現するかを分けます。
例:
- ドックを挿した瞬間
- ドックのLAN使用開始時
- 外部モニター接続時
- USBストレージをドックへ挿したとき
23. スリープ復帰時だけならUSB電源管理を疑う
USB機器を接続したままスリープし、復帰時だけブルースクリーンになる場合は、USBドライバーの電源管理・復帰処理を確認します。
MicrosoftのUSBドライバー資料では、USB Selective Suspendによってアイドル中のUSB機器を低電力状態へ移行し、必要になったときに復帰させる仕組みが説明されています。
また、BUGCODE_USB_DRIVERにはUSBポート・ハブのサスペンド/復帰タイムアウトに関係するケースもあります。
まず次を確認します。
- USB機器ドライバー更新
- 機器ファームウェア
- チップセット/USB関連更新
- Windows Update
USB Selective Suspendを常時無効にすることを最初の対処にはしません。
24. USB Selective Suspendをむやみに無効化しない
USB Selective Suspendは、アイドル中のUSB機器を低電力状態へ移行するWindowsの電源管理機能です。
Microsoftは、特にモバイルPCでの省電力のため、USBデバイスとドライバーがSelective Suspendを適切にサポートすることを推奨しています。
スリープ復帰時の切り分けとして一時的に設定変更を試す場面はありますが、問題の機器・ドライバー・ファームウェアを確認せず恒久的に無効化するのはおすすめしません。
25. セーフモードでUSB機器を接続して確認する
通常起動では特定USB機器を接続するとブルースクリーンになる場合、セーフモードで動作が変わるか確認すると切り分けに役立ちます。
| 結果 | 判断 |
|---|---|
| 通常起動だけBSOD、セーフモードでは安定 | 専用ドライバー・常駐ソフトを疑いやすい |
| セーフモードでも同じBSOD | 機器、USBホスト、重要ドライバー、ハードウェアも候補 |
ただしセーフモードでは一部USB機器の機能が制限されるため、「認識しないから安定した」だけの場合もあります。
26. イベントビューアーで同時刻のエラーを確認する
Microsoftはブルースクリーンの高度な切り分けとして、イベントビューアーのシステムログで同じ時間帯のエラーを確認する方法を案内しています。
USB機器を接続した時刻と、次のイベント時刻を比較します。
- デバイス開始失敗
- ドライバーエラー
- USBハブ・コントローラーエラー
- 電源管理エラー
イベントログ1件だけで故障確定せず、再現条件と組み合わせて判断してください。
27. ミニダンプ・クラッシュダンプを確認する
ブルースクリーンが繰り返し発生する場合は、クラッシュダンプ解析で原因候補を絞れます。
MicrosoftのWinDbgはWindowsが作成したクラッシュダンプを解析できる公式デバッガーです。
確認する内容:
- Bug Checkコード
- Bug Checkパラメーター
- 繰り返し関係するドライバー
- USB機器を接続したときだけ同じモジュールが出るか
MicrosoftのBUGCODE_USB_DRIVER資料でも、!analyzeによる解析が原因確認に役立つとされています。
28. usb*.sysが出てもWindows標準USBドライバー故障と即断しない
ダンプ解析でUSBXHCI.SYS、USBHUB3.SYSなどWindows標準USBスタックのモジュールが出る場合があります。
MicrosoftはUSBスタックの互換性問題として、USBソフトウェアスタック、ホストコントローラー、USB機器の組み合わせがシステムクラッシュにつながる場合があると説明しています。
そのため、Windows標準ファイルが表示されたからといって、そのファイルだけを入れ替えたり削除したりしないでください。
問題のUSB機器、専用ドライバー、ファームウェア、ホストコントローラー側を順に確認します。
29. USB ETWトレースは上級者向け
通常の切り分けで原因が分からない場合、WindowsにはUSBスタックのイベントを詳しく記録するETW(Event Tracing for Windows)があります。
MicrosoftはUSB ETWで、USB機器の追加・削除、ポート状態変化、デバイス列挙、USB I/O、サスペンド/復帰などを追跡できると説明しています。
ただしUSB ETW解析は、USBスタックやドライバー開発の知識が必要な上級者・技術者向けです。
一般ユーザーはまず、機器1台ずつ・別ポート・直結・ドライバー更新/ロールバック・ダンプ解析までを優先してください。
30. Driver Verifierは最初から使わない
Windowsにはドライバーの不正動作を検出するDriver Verifierがあります。
しかしDriver Verifierは意図的にドライバーへ厳しい検証を行い、追加のブルースクリーンを発生させることがあります。
USB機器を挿すだけで既にブルースクリーンになる状況では、最初からDriver Verifierを有効にする必要はありません。
まず機器・ポート・ドライバーの比較とクラッシュダンプを優先し、Driver Verifierは復旧方法を理解した上級者が対象ドライバーを絞って使う後半手順と考えてください。
31. BIOS/UEFI更新は関連する修正がある場合だけ
USBホストコントローラー・USB4・Thunderbolt・スリープ復帰などの互換性が、BIOS/UEFI更新で改善される場合があります。
ただし、USB機器を接続するとブルースクリーンになるという理由だけで、最初からBIOS更新する必要はありません。
PCメーカー・マザーボードメーカーの更新履歴に、次のような関連修正がある場合に検討します。
- USB compatibility
- USB4/Thunderbolt stability
- resume from sleep
- system stability
注意:BIOS更新中の電源断は起動不能につながる場合があります。ブルースクリーンが頻発するPCでは、安定構成で更新できることを確認し、メーカー公式手順だけを使用してください。
32. システムの復元はドライバー・ソフト更新後に有効な場合がある
USB機器用ソフトウェアやドライバーをインストールした直後からブルースクリーンが始まり、復元ポイントがある場合は、システムの復元が切り分けになることがあります。
ただし、その後に行った別のアプリ・ドライバー変更も戻る場合があります。
まず対象ドライバーのロールバック・再インストールを優先し、それが使えない場合の選択肢としてください。
33. Windows初期化・再インストールは最後にする
USB機器接続時だけブルースクリーンになる場合、最初からWindowsを初期化する必要はありません。
先に次を確認してください。
- 問題のUSB機器を外す
- USB機器を1台ずつ接続する
- 別USBポートで比較する
- USBハブを外して直結する
- 別ケーブルを試す
- 対象デバイスのドライバー更新/ロールバック
- 機器ファームウェア
- チップセット/USB関連ドライバー
- イベントログ・クラッシュダンプ
ハードウェア・ドライバー側が正常と確認でき、それでもWindows環境だけで再現する場合にシステム修復・再インストールを検討します。
判断早見表
| 確認結果 | 疑いやすい原因 | 次の対応 |
|---|---|---|
| 特定USB機器だけでBSOD | 機器・専用ドライバー・ファームウェア | 別PC・公式ドライバー確認 |
| 特定ポートだけでBSOD | ポート・ホストコントローラー | 別ポート・背面直結確認 |
| USBハブ経由だけでBSOD | ハブ・電力・ファームウェア | PC本体へ直結 |
| BUGCODE_USB_DRIVER | USBスタック・ドライバー・ハードウェア | ダンプ・再現条件確認 |
| ドライバー更新後からBSOD | 新ドライバー | ロールバック |
| スリープ復帰時だけBSOD | USB電源管理・ドライバー | 更新・ファームウェア確認 |
| 複数USB機器・複数ポートでBSOD | ホストコントローラー・チップセット・共通ソフト | PCメーカー側更新確認 |
おすすめの確認順序
- STOPコードと「何を挿したときか」を記録する
- 最近追加したUSB機器を外して安定するか確認する
- 不要なUSB機器を全部外し、1台ずつ戻す
- 問題の機器を別USBポートで試す
- USBハブ・ドックを外してPCへ直結する
- 取り外し可能なUSBケーブルを交換する
- 物理ポート・コネクタに破損がないか確認する
- デバイスマネージャーで対象機器を確認する
- メーカー公式ドライバー・ファームウェアを確認する
- 更新直後ならドライバーをロールバックする
- 必要なら対象機器だけドライバーを再インストールする
- スリープ復帰時だけならUSB電源管理関連を確認する
- 複数機器で再現するならチップセット・USBホスト側を確認する
- イベントビューアー・クラッシュダンプで傾向を見る
- 最後にBIOS/UEFI・Windowsシステム修復を検討する
よくある質問
USBメモリを挿すとBUGCODE_USB_DRIVERが出ます。USBメモリ故障ですか?
故障の可能性はありますが確定ではありません。0xFEはUSBドライバー・USBスタック・ホストコントローラー側でも発生します。同じUSBメモリを別ポート・別PCで確認し、別USB機器でも同じPCが落ちるか比較してください。
特定のUSBポートだけでブルースクリーンになります
PC側ポート、前面USB配線、USBホストコントローラーを疑います。同じ機器を背面マザーボード直結ポートや別系統のUSBポートで確認してください。
USBハブにつなぐとブルースクリーンになります
まずハブを外し、USB機器をPC本体へ直接接続してください。直結で安定するなら、ハブ本体・電力・ファームウェア・複数機器との組み合わせを確認します。
usbXHCI.sysやUSBHUB3.sysが原因と表示されました。Windows故障ですか?
即断できません。Microsoft標準USBスタック内でクラッシュしていても、USB機器・専用ドライバー・ホストコントローラーとの互換性問題が根本原因の場合があります。Windows標準ファイルを削除・置換しないでください。
USB機器のドライバーを全部削除すれば直りますか?
おすすめしません。まず問題の機器を特定し、その機器のドライバーだけ更新・ロールバック・再インストールしてください。USBコントローラーを一括削除するとキーボードやマウスが一時的に使えなくなることがあります。
スリープ復帰時だけUSB関連のブルースクリーンが出ます
USB Selective Suspendを含む電源管理・機器ドライバー・ファームウェアを確認します。まずPCメーカー・機器メーカーの更新情報を確認し、Selective Suspendの恒久無効化は最初の対処にしないでください。
外付けSSDのデータ転送中だけブルースクリーンになります
SSD本体、USBケーブル、ポート、電力、ストレージドライバー、SSDファームウェアなどを確認してください。重要データがある場合は、再現テストを繰り返したり、フォーマットしたりせずデータ保全を優先してください。
セーフモードではUSB機器を挿しても落ちません
専用ドライバーや常駐ソフトを疑いやすくなります。ただしセーフモードでは機器の一部機能が読み込まれない場合もあるため、ドライバーバージョン・関連ソフトを確認してください。
USB機器を別PCへつないでもブルースクリーンになります
同じ機器が複数PCで再現するなら、そのUSB機器本体・ケーブル・機器固有ドライバーの可能性が高くなります。機器メーカーのサポート・ファームウェア・交換保証を確認してください。
まとめ
USB機器を接続したときだけブルースクリーンになる場合は、特定機器だけか、特定ポートだけか、USBハブ経由だけか、スリープ復帰時だけかを分けると原因を絞りやすくなります。
BUGCODE_USB_DRIVER(0xFE)はUSB関連の有力な手掛かりですが、USB機器本体だけでなく、USBクライアントドライバー、ホストコントローラー、USBスタック、サスペンド/復帰処理など複数の原因があります。
安全な確認順序は、問題のUSB機器を外す → 1台ずつ接続 → 別ポート → ハブを外して直結 → 別ケーブル → 対象ドライバー更新/ロールバック → ファームウェア → チップセット/USBホスト側 → クラッシュダンプ、です。
USBストレージに重要データがある場合は、ブルースクリーン再現のために何度も抜き差し・大量転送を繰り返さず、データ保全を優先してください。
原因が分からない段階でUSBコントローラーを一括削除したり、BIOS更新・Windows初期化へ進んだりせず、再現条件を1つずつ比較することが重要です。
