[記事公開日]2026/08/17
[最終更新日]2026/08/19
ヘッドホンを挿してもスピーカーから音が出る場合の設定確認
Windows 11のノートPCやデスクトップPCで、有線ヘッドホン・イヤホンを3.5mm端子へ挿したのに、内蔵スピーカーから音が出続けることがあります。
この症状は、ヘッドホンの故障だけでなく、Windowsの出力先がスピーカーのまま、アプリだけ別の出力先を使っている、3.5mmジャックをPCが検出していない、Realtekなどのオーディオドライバーが正しく動いていないといった原因でも起こります。
特に最近のノートPCでは、スピーカーとヘッドホン端子が同じRealtekオーディオデバイスの中で自動切り替えされる機種があり、Windows上に「ヘッドホン」という別項目が出ないこともあります。
この記事では、ヘッドホンを挿してもスピーカーから音が出る場合に、簡単で安全な確認から順番に原因を切り分ける方法を解説します。
結論:まず「ヘッドホンを認識しているか」と「出力先」を分けて確認する
次の順番で確認すると原因を絞り込みやすくなります。
- ヘッドホンプラグを奥まで差し込む
- 別の正常なヘッドホンでも同じか確認する
- Windows 11の「出力」で正しいデバイスを選ぶ
- 音を出しているアプリの個別出力先を確認する
- 「その他のサウンド設定」で既定の再生デバイスを確認する
- PCが3.5mmジャックの抜き差しを認識しているか確認する
- Realtek Audio Consoleなどメーカー固有設定を確認する
- Windows UpdateとPCメーカー公式オーディオドライバーを確認する
- 別OS設定ではなく端子故障が疑われる場合は外付けUSBオーディオで切り分ける
最初からドライバーを削除したり、BIOS / UEFI設定を変更したり、Windowsを初期化したりする必要はありません。
まず症状を4パターンに分ける
| 症状 | 考えやすい原因 |
|---|---|
| ヘッドホンから音が出ず、スピーカーだけ鳴る | 出力先、ジャック未検出、ドライバー、端子 |
| ヘッドホンとスピーカー両方から鳴る | メーカー固有の同時出力設定、アプリ別出力、ドライバー |
| ヘッドホンを挿すと一瞬切り替わるがすぐスピーカーに戻る | 接触不良、ジャック検出、ドライバー |
| Windowsではヘッドホンが選べるが特定アプリだけスピーカーから鳴る | アプリ個別の出力先設定 |
「Windows全体がおかしい」のか「特定アプリだけ」のかを最初に分けると、不要な作業を減らせます。
1. ヘッドホンプラグを奥まで差し込む
最初に最も単純な部分を確認します。
- プラグが最後まで入っているか
- スマホケースのように端子周辺を邪魔するものがないか
- PCのジャックにホコリ・異物がないか
- プラグや端子が曲がっていないか
- 挿したときにWindowsの音が一瞬変化するか
3.5mmジャックは、途中までしか入っていないと左右音声やジャック検出用の接点が正しく接触しません。
注意:端子内部に異物が見えても、金属ピンや濡れた綿棒を差し込まないでください。PCの電源を切り、必要ならエアダスターなどで軽く清掃します。端子が物理的に緩い場合は無理に押し込まず修理を検討してください。
2. 別のヘッドホン・イヤホンで試す
現在使っているヘッドホンだけの問題かを確認します。
可能なら、別の正常な3.5mmイヤホンやヘッドホンを接続してください。
| 結果 | 考え方 |
|---|---|
| 別のヘッドホンでは正常 | 元のヘッドホン・プラグ・ケーブル側を疑う |
| どのヘッドホンでもスピーカーから鳴る | PC側の設定・ジャック認識・ドライバーを疑う |
| プラグを動かすと切り替わる | 接触不良・ジャック摩耗を疑う |
ヘッドホン自体が正常か分からない場合は、スマートフォンや別PCなど別の機器でも再生できるか確認すると切り分けしやすくなります。
3. Windows 11の出力先を確認する
Microsoft公式では、音が正しい場所から出ない場合、まずWindowsの「出力」で適切なオーディオデバイスを選ぶよう案内しています。
Microsoft公式:スピーカーやヘッドホンから音が出ない場合の対処
設定画面から確認する
- 「スタート」→「設定」を開きます。
- 「システム」→「サウンド」を開きます。
- 「出力」を確認します。
- ヘッドホン、Speakers / Headphones、Realtek Audioなど目的の出力を選択します。
- 音量がミュートになっていないか確認します。
機種によって表示名は異なります。
たとえば3.5mmヘッドホンを挿しても、Windows上では「ヘッドホン」という別項目ではなく、「スピーカー(Realtek(R) Audio)」や「Speakers / Headphones」など1つのデバイス名のまま、内部的に端子が切り替わることがあります。
「ヘッドホンという項目が出ない=必ず故障」とは判断しないでください。
タスクバーから素早く出力先を確認する
Windows 11ではタスクバーのスピーカーアイコンから出力先を切り替えられます。
- タスクバー右側のスピーカーアイコンをクリックします。
- 音量スライダー付近の「サウンド出力を選択」ボタンを開きます。
- 目的の出力デバイスを選びます。
Microsoft公式の現在の案内でも、クイック設定から接続中のオーディオデバイスを選択できると説明されています。
Windows 11では Windowsキー + Ctrl + V でサウンド出力のクイック設定を直接開くこともできます。
4. 特定アプリだけスピーカーから鳴る場合は「音量ミキサー」を確認する
Windows全体ではヘッドホンから音が出るのに、ブラウザー、ゲーム、Teamsなど特定アプリだけスピーカーから鳴る場合があります。
Windows 11ではアプリごとに別の出力デバイスを選べます。
Microsoft公式では、次の場所からアプリ別の出力先を確認するよう案内しています。
- 「設定」→「システム」→「サウンド」を開きます。
- 「音量ミキサー」を開きます。
- 「アプリ」で音を出しているアプリを探します。
- そのアプリの「出力デバイス」が正しいか確認します。
Microsoft公式:アプリの音声だけ正常に出ない場合の対処
たとえばWindowsの既定出力がヘッドホンでも、ゲームだけ「スピーカー」を指定していればスピーカーから音が出ます。
音を出しているアプリを一度終了して開き直す
アプリによっては、起動時に選ばれていたオーディオデバイスをそのまま使い続けることがあります。
ヘッドホンを挿した後もスピーカーから音が出る場合は、
- ヘッドホンを接続する
- Windows側の出力先を確認する
- 音を出しているアプリを完全に終了する
- アプリを起動し直す
という順で試してください。
特にゲーム、会議アプリ、音楽制作ソフトはアプリ独自の出力設定を持つことがあります。
5. 「その他のサウンド設定」で既定デバイスを確認する
Windows 11の新しい設定画面だけで判断しにくい場合は、従来の再生デバイス一覧も確認できます。
- 「設定」→「システム」→「サウンド」を開きます。
- 「詳細設定」または「その他のサウンド設定」を開きます。
- 「再生」タブを開きます。
- 目的のデバイスを右クリックします。
- 必要なら「既定のデバイスとして設定」を選びます。
Microsoft公式でも、正しい出力デバイスを既定に設定する手順を案内しています。
ここで「無効」になっているデバイスがある場合は、用途を確認したうえで有効化します。
6. HDMI・DisplayPort・USBモニターへ音が逃げていないか確認する
外部モニターやテレビをHDMI / DisplayPort / USB-Cで接続している場合、Windowsがそのモニターを音声出力先として選ぶことがあります。
よくある表示例:
- NVIDIA High Definition Audio
- AMD High Definition Audio Device
- Intel Display Audio
- モニター型番
ただし今回の症状が「ヘッドホンを挿しても内蔵スピーカーから鳴る」場合は、外部モニター音声が原因とは限りません。
出力一覧に複数デバイスがあるときだけ、目的のRealtek / Headphones系出力が選ばれているか確認してください。
7. 3.5mmジャックをPCが検出しているか確認する
設定を正しくしてもスピーカーから鳴り続ける場合、PCが「ヘッドホンプラグが挿された」こと自体を認識していない可能性があります。
確認しやすい動き:
- プラグを挿すと一瞬音が途切れる
- 通知やポップアップが表示される
- Realtek Audio Consoleなどで端子表示が変わる
- スピーカー音が自動的に止まる
何をしてもまったく変化しない場合は、ジャック検出・ドライバー・端子の問題を疑います。
8. Realtek Audio Consoleなどメーカー固有の音声アプリを確認する
多くのWindowsノートPCではRealtek系オーディオが使われています。
機種によっては、ヘッドホン端子を挿したときの判定を、
- Realtek Audio Console
- Waves MaxxAudio
- Nahimic
- DTS / Dolby系メーカーアプリ
などが補助しています。
3.5mm端子へ挿したときに、
- ヘッドホン
- ヘッドセット
- ライン出力
- マイク
など機器の種類を選択するポップアップが出る機種もあります。
誤って別種類を選んだ、通知を無効にした、管理アプリを削除した場合などにジャック切り替えが正常に働かないことがあります。
Realtek Audio Consoleがない場合
メーカー製PCでは、Realtek Audio Consoleが必須とは限りません。
機種によってはWavesやメーカー独自アプリが代わりに使われます。
「Realtek Audio Consoleがないからインターネットから適当なAPKや非公式インストーラーを入れる」といった操作は行わないでください。
PCメーカーの公式サポートページで、その機種のオーディオドライバー・関連アプリを確認します。
Dellなどではジャック検出にメーカー音声アプリが関係する場合がある
Dell公式には、一部のInspironなどでRealtekオーディオとWaves MaxxAudioの組み合わせによりヘッドセットの検出・マイク認識へ影響する事例が案内されています。
Dell公式:Realtekオーディオ搭載Inspironでヘッドセットが正しく認識されない場合
これはDell固有の例ですが、メーカー製PCではWindows標準設定だけでなく、メーカーがその機種向けに提供するオーディオドライバーと管理アプリの組み合わせが重要な場合があることを示しています。
9. ヘッドホン端子が「コンボジャック」か確認する
最近のノートPCには、ヘッドホン出力とマイク入力を1つにまとめた3.5mmコンボジャックが多く使われています。
この端子は一般的に、
- 3極のステレオヘッドホン
- 4極のヘッドセット
を接続できます。
一方、古い機器や特殊な4極配線、変換アダプターなどでは正常に認識できないことがあります。
PCメーカーの取扱説明書で、その3.5mm端子が「ヘッドホン出力」「ヘッドセットコンボジャック」「ライン出力」のどれなのか確認してください。
HPの機種説明でも、ヘッドホン / マイク兼用のコンボジャックにヘッドホン・イヤホン・ヘッドセットを接続する仕様例が案内されています。
4極ヘッドセットの規格違いにも注意する
スマートフォン用ヘッドセットなどの4極プラグには、マイクとGNDの配線方式が異なる製品があります。
現在主流のPC・スマートフォンではCTIA配線が多いですが、古いOMTP配線のヘッドセットではマイク・音声が正常に動かない場合があります。
ただし「スピーカーから音が出続ける」という症状は、4極規格だけでなくPC側のジャック検出不良でも起こります。
まず別の一般的な3極ヘッドホンで出力切り替えが正常か確認すると分かりやすいです。
10. Windowsのオーディオトラブルシューティングを実行する
MicrosoftはWindows 11の音声問題に対して、Get Helpアプリの自動オーディオトラブルシューティングを案内しています。
Microsoft公式:Windowsのサウンド・オーディオ問題を修復する
Windows側の出力デバイス、サービス、ドライバーなど一般的な問題を確認できます。
ジャックの物理故障まで直せる機能ではありませんが、Windows設定の問題を除外するには役立ちます。
11. Windows Updateを確認する
音声ドライバーやWindows側の変更が原因の場合、Windows Updateで改善することがあります。
「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」
を実行してください。
更新後は「シャットダウン」ではなく一度「再起動」し、ヘッドホンの抜き差しを確認します。
12. デバイスマネージャーでオーディオデバイスを確認する
ジャック検出がおかしい場合は、デバイスマネージャーも確認します。
- スタートボタンを右クリックします。
- 「デバイス マネージャー」を開きます。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開します。
- Realtek Audioなどのオーディオデバイスを確認します。
- 黄色い警告マークがないか確認します。
Microsoft公式でも、オーディオ出力デバイスが見つからない場合はデバイスマネージャーでデバイスが有効・認識されているか確認し、必要に応じてメーカーの最新オーディオドライバーを使うよう案内しています。
Microsoft公式:オーディオ出力デバイスが見つからない場合
Realtek Audio自体が消えている場合は、Realtek Audioがデバイスマネージャーから消えたときの確認手順を参考にしてください。
13. PCメーカー公式のオーディオドライバーを確認する
3.5mmジャックの自動検出は、Windows標準ドライバーだけでなくPCメーカーが調整したRealtek / Cirrus Logicなどのオーディオドライバーへ依存する場合があります。
特に次の状況ではメーカー公式ドライバーを確認してください。
- Windowsをクリーンインストールした後から症状が出た
- Windows Update後からジャック検出がおかしい
- Realtek Audio Consoleなどのメーカー機能が消えた
- ヘッドホンを挿しても何の変化もない
- 同じヘッドホンが別PCでは正常
PC本体の正確な型番を確認し、メーカー公式サポートページから対象OS用のオーディオドライバーを確認します。
注意:「Realtek」と検索して見つけた出所不明のドライバーパックや、複数メーカー向けの一括ドライバー更新ソフトは使用しない方が安全です。メーカー製PCでは機種専用ドライバーを優先してください。
14. ドライバー削除は基本確認の後にする
Microsoftの音声トラブル対処には、改善しない場合にオーディオドライバーを再インストールする方法があります。
しかし、ヘッドホンを挿してもスピーカーから鳴る症状で、いきなりオーディオデバイスを削除する必要はありません。
先に次を確認してください。
- プラグ・ヘッドホン
- Windowsの出力先
- アプリ別出力
- メーカー音声アプリ
- Windows Update
- メーカー公式ドライバー
そのうえでドライバー破損が疑われる場合のみ、PCメーカーの再インストール手順を確認して実行します。
15. 「スピーカー / ヘッドホン」が1つのデバイス名でも異常ではない
Realtek搭載PCでは、内蔵スピーカーと3.5mmヘッドホンがWindows上で完全に別デバイスとして表示されないことがあります。
同じオーディオコーデックの出力先を、ジャック検出によって内部的に切り替える設計があるためです。
この場合、Windowsの出力一覧に
Speakers (Realtek(R) Audio)
だけ表示されていても、ヘッドホンプラグを挿すと物理出力がヘッドホン側へ切り替わることがあります。
「Headphonesが一覧にない」という一点だけでドライバー不良とは判断しないでください。
16. ヘッドホンを挿したときのポップアップを無視していないか確認する
一部PCでは、3.5mm端子へ機器を挿すと「何を接続しましたか?」という確認が表示されます。
選択肢例:
- ヘッドホン
- ヘッドセット
- スピーカー
- ライン入力
ここで誤った種類を選ぶと、ジャックが意図した出力として扱われないことがあります。
また「今後表示しない」を選んでいる場合、Realtek Audio Consoleやメーカー音声アプリ側に再設定項目があることがあります。
17. 左右どちらかしか聞こえない場合は別の切り分け
ヘッドホンへ切り替わるが、左右どちらかしか音が出ない場合は、今回の「スピーカーから鳴り続ける」とは別の症状です。
考えられる原因:
- プラグが奥まで入っていない
- ケーブル断線
- 左右バランス設定
- 端子接点不良
- ヘッドホン故障
詳しくは、音は出るが左右どちらかだけ聞こえないときの確認方法で確認できます。
18. スピーカーとヘッドホン両方から同時に音が出る場合
ヘッドホンからも音が出るのに内蔵スピーカーも止まらない場合は、単なる「出力先選択」だけではなく、メーカー音声ソフトやドライバー側の設定を確認します。
機種によっては、前面・背面ジャックを独立した出力として扱うデスクトップPCや、複数出力を同時利用できる設定があります。
Realtek Audio Consoleなどに、
- 前面・背面出力を別々に扱う
- 複数出力を同時再生する
- ジャック検出を無効にする
などの設定がある場合があります。
ただし項目名・有無はPCメーカーとドライバーで大きく異なります。設定を見つけても内容を理解せず変更せず、メーカー公式マニュアルを確認してください。
19. デスクトップPCでは前面端子と背面端子を比較する
デスクトップPCの場合、ケース前面のヘッドホン端子とマザーボード背面の音声出力は別配線です。
前面端子だけで問題が出るなら、
- ケース前面ジャック
- 内部HD Audioケーブル
- フロントパネル配線
- Realtekジャック設定
などを疑います。
背面の緑色ライン出力へヘッドホンまたはスピーカーを接続して正常なら、Windows全体より前面端子系統の問題に絞れます。
注意:PCケース内部のオーディオケーブル確認には分解が必要です。保証期間中のPCや初心者は、ソフトウェア確認と外部端子比較までにし、必要ならメーカー・修理店へ相談してください。
20. 端子故障が疑われる場合の確認
次の条件が揃う場合は、3.5mmジャック自体の故障・接点不良の可能性が上がります。
- 複数の正常なヘッドホンで同じ症状
- Windows出力設定に問題がない
- メーカー公式ドライバーを入れても変化しない
- プラグを挿してもPC側にまったく変化がない
- プラグを傾けると一瞬認識する
- 端子が明らかに緩い
- 別のUSBヘッドセットなら正常
この場合はドライバーを何度も入れ直すより、外付けUSBオーディオで切り分けると分かりやすくなります。
3.5mm端子の故障回避にはUSBオーディオアダプターも使える
PC本体の3.5mmジャックが故障していて、修理前に音を出したい場合は、USBオーディオアダプターを使う方法があります。
USBオーディオは内蔵Realtekジャックとは別の音声デバイスとして動作するため、端子故障の切り分けにも利用できます。
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切り分けに使うもの:
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USBオーディオ変換アダプター(3.5mmヘッドホン対応):
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USBオーディオアダプターには、ヘッドホン出力だけの製品と、マイク入力も使える製品があります。ヘッドセットの4極プラグを使う場合は、マイク対応・CTIA対応・USB-A / USB-Cなどの仕様を購入前に確認してください。
21. USBヘッドセットでは正常なら何が分かる?
USBヘッドセット・USBオーディオアダプターでは正常に音が出て、3.5mmジャックだけ切り替わらない場合は、
- 内蔵オーディオドライバー
- Realtek系管理アプリ
- 3.5mmジャック検出
- 端子そのもの
に原因を絞りやすくなります。
逆にUSBオーディオでもスピーカーから鳴る場合は、アプリ別出力やWindowsの出力先設定をもう一度確認してください。
22. Windows Audioサービスの再起動は後段で試す
Microsoft公式では、音声トラブルの対処としてWindows AudioやWindows Audio Endpoint Builderサービスの再起動を案内する場合があります。
一時的なWindows音声サービスの不調には有効ですが、3.5mmジャックの物理検出不良を直すものではありません。
まず端子・出力・アプリ設定・ドライバーを確認し、それでもWindows側の一時不調が疑われる場合に試します。
23. オーディオ拡張のオフは「音質問題」には有効だが、ジャック未検出の主原因ではない
Microsoftは音が歪む・小さい・途切れる場合に「オーディオ拡張」をオフにする方法を案内しています。
ただし、ヘッドホンを挿してもPCがジャックを認識せずスピーカーから鳴る場合は、オーディオ拡張より出力先・ジャック検出・ドライバーの確認を優先してください。
不要な設定変更を増やさず、症状に合った項目から確認することが重要です。
24. Windowsを初期化するのは最後
ヘッドホン端子だけの問題でWindowsを初期化・クリーンインストールするのは過剰な場合があります。
原因が、
- 3.5mmジャックの接触不良
- メーカー専用Realtekドライバー不足
- メーカー音声アプリの設定
- ヘッドホン自体の不良
なら、Windowsを初期化しても解決しません。
初期化は、複数の音声デバイスが認識しない、Windowsシステム破損が確認されているなど、他の修復手段でも改善しない場合に、バックアップを取ってから検討してください。
やらない方がよいこと
- ヘッドホンを力任せに奥へ押し込む
- 端子内部を金属棒で掃除する
- 最初からRealtekデバイスを削除する
- 非公式ドライバー更新ソフトを使う
- BIOS / UEFIのオーディオ設定を理由なく変更する
- 複数のオーディオ設定を一度に変更する
- 「ヘッドホンというデバイス名が出ない=故障」と決めつける
- 端子の物理故障が疑われるのにWindows初期化を繰り返す
症状別の確認早見表
| 症状 | 優先する確認 |
|---|---|
| 挿してもスピーカーだけ鳴る | 出力先、ジャック認識、メーカー音声アプリ |
| ヘッドホンとスピーカー両方鳴る | Realtek等の同時出力設定、ドライバー |
| 特定アプリだけスピーカーから鳴る | 音量ミキサーのアプリ別出力 |
| プラグを動かすと切り替わる | 端子・プラグ接触不良 |
| 別ヘッドホンでは正常 | 元のヘッドホン・ケーブル |
| どのヘッドホンでも認識しない | ドライバー、ジャック検出、端子故障 |
| USBヘッドセットなら正常 | 3.5mmジャック系統・Realtek系を疑う |
| Realtek Audio自体が見つからない | デバイスマネージャー・メーカー公式ドライバー |
よくある質問
ヘッドホンを挿しても「ヘッドホン」という項目がWindowsに出ません。故障ですか?
必ずしも故障ではありません。Realtek搭載PCなどでは内蔵スピーカーと3.5mmヘッドホンが同じオーディオデバイスとして表示され、ジャック検出によって内部的に出力先を切り替える機種があります。
出力先に「スピーカー(Realtek Audio)」しかありません
その表示のままヘッドホンへ自動切り替えする機種があります。プラグを挿したときに実際の音がヘッドホンへ移るか、Realtek Audio Consoleなどでジャックが認識されているか確認してください。
YouTubeはヘッドホンなのにゲームだけスピーカーから音が出ます
アプリ別の出力デバイスが設定されている可能性があります。「設定」→「システム」→「サウンド」→「音量ミキサー」で、ゲームの出力先を確認してください。
ヘッドホンとスピーカー両方から同時に音が出ます
メーカー音声ソフトやRealtek Audio Consoleで前面・背面出力を独立させる設定、同時出力設定などが有効になっている可能性があります。機種ごとのメーカー公式マニュアルを確認してください。
Realtek Audio Consoleがありません
すべてのPCに必要なアプリではありません。Waves MaxxAudioやメーカー独自アプリを使う機種もあります。PCの型番からメーカー公式サポートを確認し、推奨される音声ドライバー・アプリを利用してください。
3極イヤホンと4極ヘッドセットの違いは関係ありますか?
関係する場合があります。4極ヘッドセットは音声出力とマイク入力を1本のプラグで扱います。古い規格や変換アダプターでは正常認識しないことがあります。切り分けでは一般的な3極ステレオイヤホンを使うと分かりやすいです。
別のヘッドホンでも認識しません
Windowsの出力設定、Realtek等のジャック認識、メーカー公式オーディオドライバーを確認してください。それでも挿抜にまったく反応しない場合は端子故障の可能性があります。
USBオーディオアダプターを使えば回避できますか?
3.5mmジャック側だけが故障している場合は回避できる可能性があります。USBオーディオは内蔵ジャックとは別の音声デバイスとして動作するため、故障切り分けにも利用できます。
Windowsを再インストールすれば直りますか?
原因がドライバー・Windows破損なら改善する可能性はありますが、端子故障やメーカー固有ドライバー不足なら再インストールだけでは解決しません。まず簡単な切り分けを行ってください。
まとめ
ヘッドホンを挿してもスピーカーから音が出る場合は、まずWindowsの出力先と3.5mmジャックの認識を分けて考えることが重要です。
- ヘッドホンプラグを奥まで挿し、別の正常なヘッドホンでも試す
- 「設定」→「システム」→「サウンド」で出力先を確認する
- 特定アプリだけなら「音量ミキサー」のアプリ別出力を確認する
- 「その他のサウンド設定」で既定デバイスを確認する
- Realtek搭載PCではヘッドホンが別デバイス名で出ない場合がある
- Realtek Audio ConsoleやWavesなどメーカー固有のジャック設定を確認する
- Windows UpdateとPCメーカー公式オーディオドライバーを確認する
- プラグを動かすと反応する場合は物理的な接触不良を疑う
- USBオーディオで正常なら3.5mmジャック系統へ原因を絞りやすい
- ドライバー削除・BIOS変更・Windows初期化は後段にする
特にWindows 11では、「ヘッドホン」という項目が表示されるかどうかだけでは判断できません。実際にPCがジャック挿入を認識しているか、アプリを含めた出力先がどこになっているかを順番に確認すると、原因を安全に絞り込めます。
