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[記事公開日]2022/12/19
[最終更新日]2025/10/13

⚙ RapportによるWindows起動トラブルの原因と対処法|「RapportHades64.sys」破損による自動修復ループの解決方法

💡 はじめに

「パソコンを起動すると自動修復が始まり、何度再起動しても直らない」「スタートアップ修復を実行しても修復できませんでしたと表示される」――このような現象が発生している場合、原因は**IBM Security Trusteer Rapport(ラポート)**のドライバファイル破損にある可能性があります。

Rapportは銀行などが推奨するセキュリティソフトですが、Windowsの起動プロセスと深く関わるため、ドライバに異常があると起動が妨げられることがあります。特に「RapportHades64.sys」や「RapportKE64.sys」が破損していると、自動修復ループが発生することが多いです。

ここでは、実際にRapportが原因で起動しなくなったケースをもとに、具体的な修復手順を紹介します。


📘 概要

Rapportが原因で発生する主なトラブルには、次のような特徴があります。

  • Windows起動中に「自動修復」や「修復できませんでした」と表示される

  • スタートアップ修復を行っても改善しない

  • システム復元を試しても失敗する

  • セーフモードでは起動できる

  • SrtTrail.txt のログに RapportHades64.sys の記述がある

これらの症状が確認できる場合、Rapport関連ドライバの破損が起因していると考えられます。


🔍 主な原因

原因 詳細説明
RapportHades64.sys の破損 自動修復ループを引き起こす主要原因。ドライバの破損や署名不整合で起動できなくなる。
RapportKE64.sys の不具合 セキュリティ機能のカーネル保護ドライバが誤作動することがある。
Windows Updateとの競合 更新後にRapportが古いドライバを呼び出すことで不整合が発生。
他セキュリティソフトとの衝突 Defender・Norton・TrendMicroなどとの多重保護による干渉。

🧭 切り分け手順

① 自動修復ループを確認

起動時に「自動修復を準備しています」「スタートアップ修復を実行しています」と表示され、繰り返し再起動する場合はRapportドライバの破損が疑われます。

② エラーログ(SrtTrail.txt)の確認

自動修復後に表示される「修復できませんでした」画面で、詳細オプション → コマンドプロンプトを開きます。

以下のコマンドでログを開きます:

type C:\Windows\System32\Logfiles\Srt\SrtTrail.txt

内容に RapportHades64.sysRapportKE64.sys の記述があれば、Rapportが起動を妨げている可能性が高いです。


🧰 実際の対応内容(対処手順)

実際に現場で対応した際の手順をもとに、改善した流れを紹介します。

✅ 1. 対象ファイルをリネーム(無効化)

コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します:

ren C:\Windows\System32\RapportHades64.sys C:\Windows\System32\RapportHades64.old

再起動して、Windowsが正常に起動するか確認します。

✅ 2. 改善しない場合の追加手順

上記で改善しない場合は、関連ドライバもリネームします:

ren C:\Windows\System32\drivers\RapportHades64.sys C:\Windows\System32\drivers\RapportHades64.old
ren C:\Windows\System32\drivers\RapportKE64.sys C:\Windows\System32\drivers\RapportKE64.old

💡 補足: リネーム(.old に変更)することでファイルを無効化できます。削除ではないため、必要に応じて元に戻すことも可能です。

✅ 3. Rapportのアンインストール

Windowsが起動できるようになったら、次にRapportをアンインストールします。

方法:

  1. 「コントロールパネル」→「プログラムのアンインストール」

  2. 「Trusteer エンドポイント保護」または「Rapport」を選択し削除

  3. 必要に応じて、最新バージョンをIBM公式サイトから再インストール

💡 補足: Rapportは環境によってインストール時に別名で表示されることがあります。「Trusteer Endpoint Protection」や「Rapport Service」などの表記を探してください。

✅ 4. システム修復コマンドの実行

Rapport削除後に起動が不安定な場合は、以下のコマンドでWindowsシステムを修復します:

sfc /scannow
dism /online /cleanup-image /restorehealth

これによりRapportによって破損したファイルを修正できます。


⚠️ 注意点

注意点 内容
Rapportファイルの削除は慎重に 誤った削除でシステムが起動不能になる恐れがあるため、リネームで無効化する。
Rapport再インストール時の注意 再発防止のため、最新バージョンをIBM公式サイトから入手する。
複数セキュリティソフトの併用を避ける Raportと他のウイルス対策ソフトを同時に使用すると競合を起こしやすい。

💡 補足: 銀行推奨ソフトとはいえ、システムドライバを深く制御するため、Windowsの更新後には不具合が再発することもあります。定期的にRapportを更新し、不要な常駐ソフトを減らすことが安定運用につながります。


💥 放置するとどうなるか

状況 想定されるリスク
自動修復ループを放置 永久的に起動できず、システム再インストールが必要になる。
Rapportを残したまま使用 起動速度が低下し、OSの動作が不安定になる。
破損ファイルを修復せずに放置 データアクセスエラーやファイル破損のリスクが高まる。

💡 補足: 自動修復ループを繰り返す状態で放置すると、SSDHDDにも負担がかかります。起動不良が続く場合は早めの対処が重要です。


🧾 まとめ

  • 自動修復ループで RapportHades64.sys が記録されている場合、Rapportが原因である可能性が高い。

  • 該当ファイルをリネームしてRapportを無効化することで起動が改善するケースが多い。

  • Rapportのアンインストール後に最新バージョンを導入すれば再発防止につながる。

  • システム修復コマンド(SFC・DISM)を併用してWindowsを正常化することが望ましい。


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✨ さいごに

Rapportによる起動トラブルは、見た目にはハードウェア故障のように見えることもありますが、実際はドライバの破損や競合が原因であるケースが多いです。今回紹介した手順でファイルをリネームし、Rapportをアンインストールすることで、再起動ループが解消する可能性があります。

もし改善しない場合や、システム修復でも復旧できない場合は、無理をせず専門業者に相談し、安全な方法で復旧を進めてください。

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