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[記事公開日]2023/03/03
[最終更新日]2023/03/16

パソコンを起動すると画面が真っ白になってしまうの修理・対応方法と切り分け方法

今回は、パソコンの電源を入れると画面が真っ白になってしまう現象について紹介したいと思います。
 
この現象は、映像出力系に問題があるケースが多いのですが、メイン基板の故障などでも発生する事があります。

もくじ

環境情報

パソコンを起動すると画面が真っ白になってしまう時の環境情報
トラブルの内容 パソコンを起動すると画面が真っ白になってしまう
パソコンタイプ ノートパソコン
OS
電源供給 電源アダプター

トラブル事例:パソコンを起動すると画面が真っ白になってしまう

前日までは正常に使えており、翌日パソコンの電源を入れたら画面が真っ白になっていた。
何度かパソコンの再起動を行ったものの、画面が白くなる現象は改善されなかった。
 
切り分けは基本的に上から順番に行います。

パソコンを起動すると画面が真っ白になってしまうの切り分け手順一覧

  1. パソコン自体が起動しているのかどうか
  2. 外部出力を試してみる
  3. ※1コネクタやケーブルの再接続
  4. 液晶パネルを交換
  5. ケーブルを交換
  6. マザーボードを交換
  7. ※2組み直しを行う
  8. 最小構成を行う
  9. 最小構成で使っている部品のいずれかが故障している

パソコンを起動すると画面が真っ白になってしまう場合の対応方法

一つ一つ検証を行いながら、原因の特定を行います。
何をどのように検証・確認したかメモを取る事をお勧めします!
バックアップの作成を先に行う事をお勧めします。※状態によっては、Windowsが正常に起動できなくなる可能性もあります※

パソコン自体が起動しているのかどうか

まずは、パソコン自体が起動しているかどうかを確認します。
 
パソコンの電源を入れてしばらくしたら、キーボードのCapsLockやNumLockを押してみます。
それらON・OFFのLEDが点灯したり、消灯したりするのであればパソコン内部は起動しています。
逆に、反応がないようであればパソコン自体が起動していないという事になります。

キーボードで確認できた場合

パソコン本体は動いているため、主に液晶パネルに問題がある可能性が高いと思います。
【※1へ進む】

キーボードで確認できない場合

キーボードのLEDで確認できない場合、単純にうまくいっていないか、パソコン自体が動いていない可能性もあります。
 
次へ進む

外部出力を試してみる

HDMIやVGA端子を使って、パソコンの映像を外部に出力してみます。
パソコンが内部的に起動している場合は、HDMIやVGAで出力すると画面に表示されます。

外部出力でできた場合

上記と同じで、パソコン本体は動いているため、液晶パネル等に問題があると思われます。
【※1へ進む】

外部出力ができない場合

【※2へ進む】

※1コネクタやケーブルの再接続

※1
パソコンの電源を入れた後、キーボードのCapsLockやNumLockが反応する
HDMIやVGAなどの外部出力ができる場合、まずはパソコン内部の接触不良を疑います。
 
具体的には、マザーボードと画面をつなぐケーブル、画面をつなぐケーブルと液晶パネル
この部分を一度切り離し、再度接続する事で仮に接触不良を起こしている場合は改善します。

コネクタやケーブルの再接続で症状が改善した場合

今回のトラブル原因は、ケーブルやコネクタ類の接触不良という事になります。
 
トラブル対応完了!

コネクタやケーブルの再接続で症状が改善しない場合

それで改善しない場合は下記に何らかの問題が生じていると思われます。
・液晶パネル
・液晶パネルとマザーボードをつなぐケーブル
マザーボード(稀)
・グラフィックボード(ゲーミングノートなど搭載機種に限る)
 
次へ進む

液晶パネルを交換

液晶パネルの交換を行います。
液晶パネルの選び方は、サイズと接続コネクタのPIN数、パネルの厚さなど
搭載されているものと同じものを選びます。
 
基本的に、搭載されている液晶パネルを取り外して型番を確認するのが確実です。
(液晶パネルは非常にもろいため、取り外しは慎重に!)

液晶パネル交換で改善した場合

液晶パネル交換で症状が改善した場合は、液晶パネルに何らかの問題があったと考えられます。
 
トラブル対応完了!

液晶パネルで改善しない場合

液晶パネルの交換を行っても症状が改善されない場合は、次へ進みます。

ケーブルを交換

液晶パネルとマザーボードをつなぐケーブルの交換を行います。
マザーボード側のコネクタ形状と、液晶パネル側のPIN数とコネクタ形状を確認する必要があり、基本的には同じパソコンもしくは近い機種のケーブルを選びます。
(可能であれば型番が同一、もしくは形が同一のものを選びます)

ケーブルの交換で現象が改善した場合

ケーブルの交換で症状が改善した場合は、ケーブルに原因があったと考えられます。
 
トラブル対応完了!

ケーブルの交換で現象が改善しない場合

ケーブルの交換を行っても症状が改善されない場合は、次へ進みます。

マザーボードを交換

ケーブルの交換を行っても改善しない場合は、マザーボード故障の可能性が高くなります。
 
マザーボードの交換を行い対応を行います。
マザーボードを交換した場合、使っているソフトによってはライセンスが外れるため、ライセンスの認証等が必要となる場合もあります。

マザーボードの交換で改善できた場合

マザーボードの交換で改善できた場合は、マザーボード故障が確定します。
 
トラブル対応完了!

マザーボード交換で症状が改善しない場合

ここまで来ることはほとんどないと思いますが、もしここまで来た場合は
【※2へ進む】

※2組み直しを行う

※2
パソコン部品の組み直しを行います。
 
組み直しとは、パソコンを一度分解して組み直す方法で、接触不良などが原因で不具合が発生している場合は改善します。
目視で確認できるわけではないため、できる限り分解をして組み上げます。

組み直し改善した場合

組み直し作業で改善した場合は、内部部品の接触不良が原因と思われます。
 
対応は完了ですが、症状が再発する場合は何かしらの部品が劣化もしくは故障しかけていると思われます。

組み直しで改善しない場合

組み直しを行っても症状が改善されない場合は次へ進みます。

最小構成を行う

最小構成を試してみる。
 
最小構成とは、パソコンを起動させるために必要最小限の部品構成で起動させる方法です。
 
ノートであれば、マザーボード+メモリ+CPU+電源ジャック+AC電源+電源スイッチの構成で基本起動すると思います。
画面出力に関しては、外部出力を使うか、パソコン画面に出力します。
 
パソコン画面に出力する場合は、液晶パネルとケーブルの接続を行う必要があります。
外部出力で確認する場合は、VGAもしくはHDMIなどで出力をして確認します。”

最小構成でパソコンが起動できた場合

最小構成で症状が改善した場合は、最小構成で取り外したものを一つ一つ戻しながら確認を行います。
 
最終的に症状が再発した直前に取り付けた部品が故障の原因です。
(意外な部品で症状が発生する事もあります)
※実際にあったのは、スピーカーが接続されると画面が真っ白になってしまう現象もありました。
 
不具合が発生している部品を除去したままで使用する事も可能ですし、交換すれば基本的に症状は改善します。

最小構成を行ってもパソコンが起動できない場合できない場合

最小構成で改善しない場合は次へ進みます。

最小構成で使っている部品のいずれかが故障している

最小構成を行っても症状が改善しない場合は、最小構成で使っている部品のどれかに問題があると思われます。
基本的には一つ一つ交換を行いながら症状を確認します。
仮に、マザーボード+メモリ+CPU+電源ジャック+AC電源+電源スイッチでパソコンの最小構成を行っている場合
これら一つ一つの交換を行いつつ起動の確認を行います。

さいごに

パソコンの電源を入れたら画面が白くなってしまう現象について、原因や切り分け方法を紹介させていただきました。
 
同じような現象であっても、原因は色々あります。
そのため、一つ一つの切り分けが大切です。

その他のトラブル切り分けについては下記をどうぞ

その他のトラブル切り分けについては下記をどうぞ

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※上記記事に関する技術的なご相談や切り分けサポートは行っておりません。

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