[記事公開日]2023/04/05
[最終更新日]2024/09/03
デスクトップパソコンの電源が何度も押さないと入らない場合の原因と対処法
こんにちは。今回は、「デスクトップパソコンの電源ボタンを何度も押さないと電源が入らない」という症状について解説します。この問題は、電源が入るまでに繰り返し電源ボタンを押さなければならない、という症状が徐々に悪化し、最終的には電源が全く入らなくなることがよくあります。以下に、このような症状が発生した場合に考えられる故障箇所とその切り分け方法を紹介します。
可能性が高い故障箇所
- 電源スイッチの故障
- 電源供給装置(電源ユニット、PSU)の故障
- マザーボードの故障
これらの故障箇所を特定するためには、以下の方法で切り分けを行うことができます。
1. 電源スイッチの故障の切り分け方法
原因:
電源ボタン自体が故障している場合、電源を入れるために何度もボタンを押さなければならないことがあります。電源スイッチ内部の接触不良や部品の摩耗が原因である可能性があります。
確認手順:
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押し心地の確認:
電源ボタンを押したときに押し心地が悪い、クリック音がしない、反応が鈍いなどの場合は、電源スイッチが故障している可能性があります。 -
別の電源スイッチでの確認:
別の電源スイッチを一時的に接続し、同様に動作するか確認します。これにより、スイッチ自体の問題かどうかを確認できます。 -
マザーボードの電源スイッチピンをショート:
一部の機種では、マザーボード上の電源スイッチピンをショートさせることでパソコンを起動させることが可能です。この方法で正常に起動する場合、電源スイッチが原因であると判断できます。
2. 電源ユニット(PSU)の故障の切り分け方法
原因:
電源ユニットが故障していると、電源ボタンを押してもファンが回らない、LEDが点灯しないなどの症状が現れます。電源ユニットが劣化している場合、電力供給が安定しないため、電源が入らないことがあります。
確認手順:
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ファンやLEDの確認:
電源ボタンを押しても、ファンが回らない、またはLEDが点灯しない場合、電源ユニットの故障が疑われます。 -
別の電源ユニットでの確認:
別の電源ユニットを接続し、問題が解消されるか確認します。これにより、電源ユニットの故障を特定できます。 -
電圧の測定:
電圧計やマルチメーターを使用して、電源ユニットの出力電圧を測定します。出力電圧が規定値より低い場合、電源ユニットが故障している可能性があります。
3. マザーボードの故障の切り分け方法
原因:
マザーボードに問題があると、電源ボタンを押してもファンが回らない、LEDが点灯しないなど、パソコンが起動しないことがあります。マザーボード上の部品(コンデンサーなど)が劣化している場合も、このような問題が発生することがあります。
確認手順:
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視覚的な点検:
マザーボード上のコンデンサーやモジュールに膨らみや焦げ跡などの異常がないか確認します。また、すべての電源コネクターが正しく接続されているかを確認します。 -
バッテリーの確認:
CMOSバッテリーが正しく装着されているか確認します。バッテリーが消耗している場合、新しいものに交換します。 -
診断ソフトウェアの使用:
マルチメーターを使って、マザーボードに電力が正しく供給されているか測定します。また、診断用のソフトウェアを使用して、マザーボードの状態をチェックします。
まとめ
デスクトップパソコンの電源ボタンを何度も押さないと電源が入らない症状は、電源スイッチ、電源ユニット、またはマザーボードのいずれかに問題がある可能性が高いです。それぞれの故障箇所を順に切り分けて確認することで、問題を特定し、適切な対処を行うことができます。問題が解決しない場合は、専門家に相談することをお勧めします。