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[記事公開日]2023/05/30
[最終更新日]2026/08/14

「strike the f1 key to continue」の主な原因と対処法

パソコンの電源を入れたときに、Windowsが起動する前の画面で「Strike the F1 key to continue」「Press F1 to continue, F2 to run the setup utility」などと表示され、F1キーを押さないと先へ進まないことがあります。

この表示は、BIOS/UEFIが起動時の自己診断(POST)で何らかの異常や確認事項を検出し、ユーザー操作を待っている状態で表示されます。

重要なのは「Strike the F1 key to continue」という一文だけを見るのではなく、その直前に表示されている警告文を確認することです。実際の原因は「Hard-disk drive failure」「System fan failure」「Keyboard failure」「RTC is reset」「No boot device available」など、F1案内の前に表示されていることが多くあります。

この記事では、F1を押すとWindowsが起動する場合も含めて、原因の見分け方と安全な対処順を解説します。

「Strike the F1 key to continue」とは

「Strike the F1 key to continue」は、日本語にすると「続行するにはF1キーを押してください」という意味です。

古いDell製パソコンやサーバーなどでよく見られる表現ですが、同様の「F1で続行」「F2でセットアップ」という起動時停止は、ほかのメーカーでも発生することがあります。

Dellのマニュアルでも、BIOSが問題を検出すると起動を一時停止し、F1で起動を続行、F2でBIOS/System Setupへ入る形式の警告が案内されています。

参考:Dell Precision Tower 7910 Owner’s Manual – Error Messages

まずF1を押す前に、画面全体を確認する

F1を押すとWindowsが正常に起動する場合でも、警告を無視してよいとは限りません。

最初に、F1の案内より上に表示されている英語メッセージを確認してください。可能であればスマートフォンで画面を撮影しておくと、あとで正確に確認できます。

表示例 考えられる原因 優先する対応
Hard-disk drive failure HDDSSDの認識異常・故障 データ保護を最優先
Hard-disk drive read failure 起動ドライブの読み取り異常 ストレージ診断・バックアップ
SMART / SELF MONITORING SYSTEM HDD/SSDの故障予兆 バックアップ後に交換検討
System fan failure / CPU fan failure 冷却ファン異常 無理に使用を続けない
Keyboard failure キーボード・接続異常 接続確認、別キーボードで確認
RTC is reset / CMOS checksum BIOS設定消失、RTC/CMOS関連 日時・BIOS設定・電池を確認
No boot device available 起動ドライブ未検出、起動順序異常 ドライブ認識とBoot設定を確認
Fan / Memory / PCI / I/O などのAlert 該当ハードウェアの異常 警告内容を基準に診断

Dellの機種別マニュアルにも、F1で続行する警告として、ハードディスク障害、キーボード異常、RTCリセット、ファン異常、メモリ関連など複数の原因が記載されています。

参考:Dell OptiPlex 3011 AIO Owner’s Manual – Error Messages

F1を押してWindowsが起動する場合でも原因確認が必要

F1を押すとWindowsが普通に起動するため、そのまま使い続けているケースがあります。

しかしF1は、多くの場合「検出された問題を解決する」キーではなく、警告を確認したうえで今回だけ起動処理を続行するための操作です。

そのため、毎回F1を押さなければ起動しない場合は、警告の原因を確認してください。

特に注意:HDD/SSDの故障警告やファン異常が表示されている場合は、F1を押して使い続けることでデータ消失や温度上昇につながる可能性があります。原因を確認する前に警告を無効化するのはおすすめしません。

原因1:HDD/SSDの異常

起動画面に次のような表示がある場合は、HDD/SSDを優先して確認します。

  • Hard-disk drive failure
  • Hard-disk drive read failure
  • SMART Failure
  • SELF MONITORING SYSTEM has reported…
  • No boot device available

ストレージ異常の場合、Windowsが起動できる状態でも故障が進行していることがあります。

まずデータをバックアップする

Windowsが起動できる場合は、重要なデータを外付けHDDや別のパソコン、クラウドなどへ退避してください。

写真、文書、メールデータ、業務データなど、失うと困るものを優先します。

故障が疑われるHDD/SSDに対して、最初から長時間のエラーチェックや書き込みを伴う作業を行うより、先に必要なデータを確保することが重要です。

BIOS/UEFIでドライブが認識されているか確認する

BIOS/UEFI画面を開き、ストレージ情報にHDD/SSDが表示されているか確認します。

BIOSへ入るキーはメーカー・機種によって異なります。DellではF2を使用する機種が多いですが、必ず画面表示またはメーカーの取扱説明書を確認してください。

ドライブがBIOS上でも認識されない場合は、Windowsの設定ではなく、ストレージ本体、接続、電源、マザーボード側などの確認が必要です。

原因2:CPUファン・システムファンの異常

「System fan failure」「CPU fan failure」などが表示される場合は、冷却ファンの異常が疑われます。

ファンが停止している状態で使い続けると、CPUや内部部品の温度が上昇し、突然のシャットダウンや部品故障につながる可能性があります。

次の点を確認します。

  • ファンが回転しているか
  • 異音が出ていないか
  • ホコリで回転が妨げられていないか
  • 内部清掃や部品交換の直後から症状が出ていないか
  • ファンケーブルが外れていないか

注意:ケースを開けて内部確認する場合は、必ず電源を切り、ACケーブルを抜いてから作業してください。ノートパソコンや分解が必要な機種は、無理に開けず専門家へ依頼したほうが安全です。

原因3:キーボードの認識異常

「Keyboard failure」「Keyboard not found」などが表示される場合は、キーボードの接続を確認します。

  1. パソコンの電源を切ります。
  2. USBキーボードを一度抜きます。
  3. 別のUSBポートへ接続します。
  4. 可能であれば別のキーボードでも確認します。

USBハブやKVM切替器を使用している場合は、いったんパソコン本体へ直接接続して確認してください。

キーボード異常が原因なのにBIOSのF1警告だけを無効化すると、起動時の異常を見逃す可能性があります。

原因4:RTC/CMOS設定のリセット

「RTC is reset」「CMOS checksum error」「Time-of-day not set」など、日時やBIOS設定に関する警告が出る場合があります。

次のような症状が同時にある場合は、RTC/CMOS関連を疑います。

  • 電源を抜いたあと日時が昔の日付に戻る
  • 毎回BIOS設定が初期状態に戻る
  • 起動ドライブの設定が保持されない
  • F1警告が電源コードを抜いたあとに出やすい

デスクトップPCでは、マザーボード上のRTC/CMOS保持用電池が消耗すると似た症状になることがあります。一般的な機種ではコイン型電池が使われますが、機種によって形状や交換方法は異なります。

ノートパソコンでは専用形状や内蔵式の場合もあるため、機種ごとのサービスマニュアルを確認してください。

HPでも、CMOS/BIOSチェックサム異常時にF1で続行する表示が出る例が案内されています。

参考:HP – Resolve BIOS ROM or CMOS checksum error

原因5:起動デバイスの設定や接続異常

BIOS/UEFIがWindowsの入ったドライブを正常に認識できない場合、F1で起動を続行する画面になることがあります。

確認するポイントは次のとおりです。

  • Windowsが入っているSSD/HDDがBIOS上で認識されているか
  • 外付けUSBメモリや外付けHDDが挿さったままになっていないか
  • Boot Sequence/Boot Orderが不自然に変更されていないか
  • SSD/HDD交換後から症状が始まっていないか
  • BIOS設定を初期化した直後ではないか

「No boot device available」などが出ている場合、起動順序だけでなくドライブ自体の未検出や故障も考えられます。

BIOS設定を変更する前に、現在の設定を写真に残しておくと元に戻しやすくなります。

原因6:メモリや増設部品の構成異常

メモリ増設、グラフィックボード交換、PCIeカード追加などの直後からF1警告が出る場合は、追加した部品や構成を確認します。

Dellのワークステーション向けマニュアルでは、メモリ配置、ファン、I/Oケーブル、電源容量などの警告によってF1/F2待ちになる例も記載されています。

増設直後に症状が始まった場合は、次を確認してください。

  • メモリが正しいスロットに奥まで装着されているか
  • 増設部品が機種に対応しているか
  • 補助電源が必要な部品に電源ケーブルが接続されているか
  • 部品交換時にファンやセンサーのコネクタを外していないか

内部作業を行う場合は、電源を完全に切り、静電気やコネクタ破損にも注意してください。

原因7:ケース開閉検知(Chassis Intrusion)

Dellなど一部のデスクトップPCや業務用PCには、ケースが開けられたことを検知する機能があります。

ケースを開けて部品交換や清掃をしたあとに、次のような警告が表示されることがあります。

Alert! Cover was previously removed.

このメッセージだけであれば、ハードウェア故障とは限りません。ただし、機種によってケース開閉センサーやBIOS設定の確認方法が異なります。

警告を消す方法を探す前に、ケースが正しく閉まっているか、開閉センサーが破損していないか、メーカーの機種別マニュアルを確認してください。

BIOS/UEFI設定を確認するときの注意

元記事ではBIOSのブートデバイス優先順位を確認する方法を案内していました。これは有効な確認方法ですが、原因が分からないまま設定を変更するのは避けてください。

特に次の設定は、変更するとWindowsが起動しなくなることがあります。

  • UEFI/Legacy Boot
  • Secure Boot
  • SATA Operation(AHCI/RAIDなど)
  • Boot Mode
  • TPM関連

確認だけを行い、変更する場合は元の状態を記録してください。

BIOSの初期化は最初に行わない

BIOS設定がおかしいと考えて「Load Defaults」「Setup Defaults」などで初期化する方法もあります。

しかし、ストレージモード、起動方式、セキュリティ設定などが変わると、Windowsが起動できなくなる場合があります。

F1警告が出ただけの段階では、先に警告文を確認し、原因を特定してください。

RTC/CMOS設定が明らかに壊れている場合や、メーカーが初期化を案内している場合に限って、機種別手順を確認して実行するのが安全です。

BIOSアップデートも原因確認後に行う

BIOS更新で不具合が改善するケースもありますが、F1警告に対して最初に行う作業ではありません。

BIOSアップデート中に電源が切れたり、誤ったBIOSを適用したりすると、パソコンが起動できなくなる可能性があります。

BIOS更新を行う場合は、次を確認してください。

  • 正確なメーカー・機種・型番
  • 現在のBIOSバージョン
  • メーカー公式の更新内容
  • AC電源が安定していること
  • BitLockerを使用している場合は回復キーを確認できること

原因がHDD故障やファン停止である場合、BIOS更新では直りません。

F1/F2 Prompt on Errorを無効化してよいか

一部のDellサーバーや業務用機では、BIOSに「F1/F2 Prompt on Error」という設定があります。Dellのマニュアルでは、この設定でエラー発生時のF1/F2プロンプトを有効・無効にできる機種があります。

参考:Dell PowerEdge T630 – Miscellaneous Settings details

ただし、表示を無効にしても、元のハードウェア異常が直るわけではありません。

サーバーの遠隔再起動など、運用上の理由でプロンプト停止を避けたい場合でも、まずBIOS/iDRACログやPOSTメッセージを確認して原因を解消することが基本です。

症状別の安全な対処順

F1を押すと普通にWindowsが起動する

  1. F1画面の上にある警告文を撮影する
  2. Windows起動後に重要データをバックアップする
  3. 警告内容に応じて、ストレージ・ファン・キーボード・RTCなどを確認する
  4. 原因が分からない場合はメーカー診断を実行する

F1を押してもWindowsが起動しない

この場合は、単なるF1待ちではなく、起動デバイスやWindows起動そのものに問題がある可能性があります。

BIOS上でHDD/SSDが認識されているか確認し、「No boot device」「Hard drive failure」などの表示がないか確認してください。

毎回日付がリセットされる

RTC/CMOS保持用電池やBIOS設定保持の問題を疑います。日時を設定しても、コンセントを抜いたあとに再び戻るか確認してください。

ファンエラーが出ている

無理にF1で起動を続けず、ファンが実際に回っているか確認します。CPUファン停止の場合は特に使用を続けないでください。

SMARTエラーが出ている

まず重要データのバックアップを優先してください。故障が進む前にSSD/HDD交換を検討します。

メーカー診断機能も利用する

Dellなどのメーカー製PCには、Windowsを起動しなくてもハードウェア診断を実行できる機種があります。

F1警告の原因がストレージ、メモリ、ファンなどのハードウェアに見える場合は、メーカー公式の診断機能を使用すると原因を確認しやすくなります。

診断でエラーコードが出た場合は、コードを正確に記録してください。部品特定や修理判断に役立ちます。

やってはいけない対処

原因を確認せず、毎回F1を押して使い続ける

軽微な警告の場合もありますが、HDD/SSD故障やファン停止の警告だった場合は症状が悪化する可能性があります。

警告を消すためだけにF1/F2 Promptを無効化する

警告表示を消しても原因は残ります。まず何のエラーで停止しているのかを確認してください。

SMART警告があるHDDへ最初から負荷の高い修復を行う

故障が疑われるストレージでは、データ保護が最優先です。重要データの確保前に長時間の書き込みや修復作業を繰り返さないでください。

BIOS設定を大量に変更する

起動方式やSATA設定などを変更すると、それまで起動していたWindowsが起動しなくなる可能性があります。

BIOSを安易にアップデートする

原因がファン、HDD、キーボード、RTC電池などであれば、BIOSアップデートでは改善しません。更新には起動不能リスクもあるため、メーカー公式情報を確認して必要な場合だけ行います。

修理を検討したほうがよいケース

  • Hard-disk drive failureやSMARTエラーが表示される
  • CPU fan failureやSystem fan failureが表示される
  • F1を押してもWindowsが起動しない
  • BIOS上でHDD/SSDが認識されない
  • 日付やBIOS設定が毎回リセットされる
  • メモリやマザーボード関連のエラーが表示される
  • 焦げ臭い、異音、異常発熱などがある
  • BIOS設定の変更方法が分からない
  • 重要データがあり、これ以上起動を繰り返したくない

特にストレージ異常が疑われる場合は、何度も再起動を繰り返すより、データ保護を優先してください。

よくある質問

「Strike the F1 key to continue」は故障確定ですか?

故障とは限りません。BIOS設定、RTC/CMOS、キーボード、ケース開閉検知などでも表示されます。ただし、HDD/SSDやファンの故障警告でも同じF1案内が出るため、直前のメッセージ確認が必要です。

F1を押せばWindowsが起動するので、そのまま使っても大丈夫ですか?

警告内容によります。ケース開閉履歴など軽微なものもありますが、ストレージやファンの故障警告なら継続使用はおすすめできません。まずF1より上の警告文を確認してください。

F2を押すとどうなりますか?

この形式の画面では、F2でBIOS/System Setupへ入る機種があります。ただしメーカー・機種によってキーは異なるため、画面の案内を確認してください。

CMOS電池を交換すれば直りますか?

日時やBIOS設定が保持できないことが原因なら改善する可能性がありますが、F1警告の原因がHDD、ファン、メモリなどなら直りません。警告文から原因を確認してください。

F1警告をBIOSで無効にしてもよいですか?

業務用機やサーバーでは無効化できる機種がありますが、原因を解決せず表示だけ消すのはおすすめしません。まずPOSTエラーの内容を確認してください。

Windowsの再インストールで直りますか?

このメッセージはWindows起動前のBIOS/UEFI段階で表示されるため、Windows再インストールでは改善しないケースが多いです。先にハードウェアとBIOS/UEFI側を確認してください。

まとめ

「Strike the F1 key to continue」が表示された場合、最も重要なのはF1キーそのものではなく、その直前に表示されているPOSTエラーの内容です。

HDD/SSD、ファン、キーボード、RTC/CMOS、起動デバイス、メモリなど、さまざまな問題で同じF1待ち画面になります。

安全な確認順は次のとおりです。

  1. F1を押す前に画面全体を撮影する
  2. 警告文を確認する
  3. Windowsが起動できるなら重要データをバックアップする
  4. 警告内容に応じてストレージ、ファン、キーボード、RTCなどを確認する
  5. 必要に応じてメーカー診断を行う
  6. 原因を確認してからBIOS設定変更や部品交換を検討する

毎回F1を押せば起動できるからといって、警告を無視してよいとは限りません。特にストレージや冷却ファンの警告では、データ消失や部品故障を防ぐため早めの確認が重要です。

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