[記事公開日]2018/04/13
[最終更新日]2026/08/14
日付と時刻の変更方法 Windows10
パソコンの日付や時刻がずれていると、Webサイトの表示、メール、オンラインサービス、ファイルの更新日時などに不具合が出ることがあります。
元記事ではWindows 10で日付と時刻を手動変更する方法と、「時刻を自動的に設定する」を有効にする方法を画像付きで紹介していました。
現在はWindows 11が主流ですが、基本的な考え方は同じです。まずタイムゾーンと自動時刻設定を確認し、それでも毎回ずれる場合は、インターネット接続、Windows側の同期、BIOS/UEFIの時計、RTC/CMOS電池などを切り分けます。
まず確認したいこと
日付・時刻のずれ方によって、原因の優先順位が変わります。
| 症状 | 主に確認すること |
|---|---|
| 数時間ちょうどずれる | タイムゾーン |
| 数分程度ずれる | 自動時刻設定、時刻同期、インターネット接続 |
| 再起動すると正しくなる | Windowsの時刻同期、常駐ソフト、スリープ復帰 |
| 電源を切るたび昔の日付へ戻る | BIOS/UEFI時刻、RTC/CMOS電池 |
| BIOS/UEFIの時刻自体がずれる | RTC/CMOS電池、機種固有仕様、マザーボード |
Windows 11で日付と時刻を設定する方法
Microsoftの現在の公式手順では、Windows 11の日時設定は「設定」から行います。
- 「スタート」を開く
- 「設定」を開く
- 「時刻と言語」を開く
- 「日付と時刻」を開く
- 「時刻を自動的に設定する」を確認する
- 必要に応じて「タイムゾーン」も確認する
Microsoft:Windows で時刻、日付、タイム ゾーンを設定する
通常は「時刻を自動的に設定する」をオンにする
インターネットへ接続している一般的なPCでは、通常は自動設定をオンにしておくのがおすすめです。
自動設定が正常に働けば、Windowsが時刻を同期します。
タイムゾーンも確認する
日本で使用するPCなら、通常は日本のタイムゾーンを使用します。
時刻が「数時間単位」でずれている場合は、時計そのものよりタイムゾーンが間違っている可能性があります。
海外出張やVPN利用後などにタイムゾーンが変わっていないか確認してください。
Windows 11で日付と時刻を手動設定する方法
自動設定が利用できない環境や、切り分けのため手動で設定したい場合は次の操作を行います。
- 「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」を開く
- 「時刻を自動的に設定する」をオフにする
- 「日付と時刻を手動で設定する」の「変更」を選ぶ
- 正しい日付と時刻を設定する
- 「変更」を選ぶ
手動で合わせても再起動や電源断のたびにずれる場合は、単なるWindows設定ではなく、後述するBIOS/UEFI時刻やRTC/CMOS電池を確認してください。
元記事のWindows 10手順
以下は元記事で使用していたWindows 10の画面です。Windows 10を利用している環境では参考になります。
なお、Windows 10の通常サポートは2025年10月14日に終了しています。Windows 10自体は動作しますが、Microsoftは通常のセキュリティ更新や技術サポートを提供していません。
Microsoft:Windows 10 サポート終了について
1. タスクバーの日付・時刻を右クリックする

画面右下の日付・時刻部分を右クリックします。
2. 「日付と時刻の調整」を開く

表示されたメニューから「日付と時刻の調整」を選びます。
3. 手動で変更する場合は「変更」を選ぶ

元記事の画面では「時刻を自動的に設定する」がオフになっています。手動設定する場合は「日付と時刻を変更する」の「変更」を選びます。
4. 日付と時刻を選択する

現在の日付と時刻を入力します。

入力内容を確認したら「変更」を選びます。
5. 変更後の日時を確認する

表示が現在の日付と時刻になっていることを確認します。
6. 自動設定を利用する場合

「時刻を自動的に設定する」をオンにします。

インターネットへ正常に接続できていれば、自動的に正しい時刻へ同期されるのが一般的です。

タスクバーの日付・時刻が正しくなっていることを確認します。
時刻を自動設定しても直らない場合
自動設定をオンにしても時刻が合わない場合は、次を確認します。
1. インターネットへ接続できているか
Windowsが外部の時刻情報と同期するには、正常なネットワーク通信が必要です。
Webサイトも開けない状態なら、まずネットワークトラブルを解決してください。
2. タイムゾーンが正しいか
時計の分・秒はほぼ合っているのに、数時間だけずれる場合はタイムゾーンが原因の可能性があります。
3. 「今すぐ同期」が使える場合は同期する
Windowsの「日付と時刻」設定には、環境によって時刻同期の状態や「今すぐ同期」ボタンが表示されます。
自動設定をオンにしたうえで、同期を実行して改善するか確認します。
電源を切るたびに日付・時刻が戻る場合
元記事では、パソコンの電源を切り、コンセントやバッテリーを外しておくと日付が戻る場合、CMOS電池切れの可能性が高くなると説明しています。
この切り分けは現在でも有効です。
HPの公式サポートでも、起動時に「CMOS Time and Date Not Set」などのエラーが続く場合は、CMOS/RTCバッテリー交換が必要な可能性があると案内しています。
Dellも、CMOS電池劣化の代表的な症状として、BIOS内の日付・時刻が不正確になることや、電源を切った後にBIOS設定が失われることを挙げています。
Windowsの時刻とBIOS/UEFIの時刻を比較する
毎回時刻がずれる場合は、Windowsだけを見るのではなくBIOS/UEFIの時計も確認すると原因を分けやすくなります。
| 確認結果 | 考え方 |
|---|---|
| BIOS/UEFIもWindowsもずれる | RTC/CMOS電池、機種固有のRTC保持、マザーボード側を疑う |
| BIOS/UEFIは正しいがWindowsだけずれる | Windowsの時刻同期、タイムゾーン、ソフトウェア側を疑う |
| 自動同期すると直るが後でまたずれる | 同期状態、スリープ復帰、RTC側のずれを確認 |
| 数時間固定でずれる | タイムゾーンを優先して確認 |
毎回ずれる症状については、⏰ パソコン起動するたびに毎回時刻がずれてしまう原因と解決方法も参考になります。
新しいノートPCでは「CMOSコイン電池」がない機種もある
「時刻が戻る=必ずCR2032電池切れ」と決めつけないでください。
最近のノートPCには、独立したCMOSコイン電池を搭載せず、メインバッテリー側でRTCを保持する設計もあります。
Dellは一部のLatitudeなどについて、CMOSコイン電池を搭載せず、メインバッテリーが完全放電するとRTCがリセットされる設計があると案内しています。
Dell:CMOS電池を搭載しない一部ノートPCのRTC動作
そのため、電池交換を考える場合は必ずPCの正確な型番とサービスマニュアルを確認してください。
CMOS/RTC電池交換は機種ごとに方法が違う
デスクトップPCではCR2032などのコイン型電池が使われることがありますが、ノートPCではケーブル付きRTCバッテリーや専用品が使われる場合があります。
また、電池を外すとBIOS設定が初期化される機種があります。
Dellのサービスマニュアルでも、コイン電池を取り外すとBIOS設定が既定値へ戻るため、取り外す前に設定を記録するよう案内しています。
交換前の注意:本体型番、電池型番、電圧、極性、コネクタ形状を確認してください。ノートPCでは「CR2032なら何でも同じ」と考えないでください。分解前にACアダプターを外し、可能な機種では内蔵バッテリーも安全な手順で切り離します。
CMOSクリアは「時刻を直すだけ」の操作ではない
CMOS電池交換やCMOSクリアを行うと、時刻以外のBIOS/UEFI設定も初期化される場合があります。
影響する可能性がある項目には次があります。
- 起動順序
- Secure Boot
- ストレージモード
- 仮想化設定
- ファン・性能設定
- メモリ設定
時刻がずれるという理由だけで、原因が分からない段階からCMOSクリアを行う必要はありません。
元記事で挙げられていたその他の原因について
元記事では、日付と時刻が狂う原因として次を挙げていました。
- CMOS電池切れ
- マザーボードの故障
- Windowsシステムの問題
- ハードディスク故障
- ウイルスによる不具合
このうち、電源を完全に切るたび日付が戻る場合はRTC/CMOS電池やマザーボード側の優先度が高く、BIOS時刻が正しいのにWindowsだけずれる場合はWindows設定・同期側の優先度が高いと考えると切り分けしやすくなります。
ストレージ故障やマルウェアを時刻ずれだけから直接断定するのは難しいため、動作遅延、エラー、セキュリティ警告など別症状がある場合に追加で確認してください。
時刻が狂うと起こる可能性がある不具合
日付・時刻が大きくずれていると、次のような問題が起こることがあります。
- HTTPSサイトや認証でエラーが出る
- メールや予定表の時刻がおかしく見える
- ファイルの作成日時・更新日時が不自然になる
- ログやイベント記録の時系列が分かりにくくなる
- 一部アプリやクラウドサービスの認証・同期に影響する
PCの時間設定とネットワークの関係については、Q. PCの時間設定がおかしいとネット速度に影響しますか?も参考になります。
時刻をコマンドで確認・変更する方法
GUIではなくコマンドで時刻やタイムゾーンを確認したい場合は、Windows標準コマンドを利用できます。
時刻の確認・変更にはtime、日付にはdate、タイムゾーンにはtzutilがあります。
ただし、通常の家庭用PCでは「設定」アプリから変更する方法が分かりやすく安全です。コマンド操作が必要な場合は、設定値を確認してから実行してください。
やってはいけない対処
時刻がずれるだけでWindowsを初期化する
タイムゾーン、自動同期、BIOS時刻、RTC/CMOS電池を先に確認してください。
原因確認なしにCMOSクリアする
BIOS設定まで初期化され、Windowsの起動に影響する場合があります。
ノートPCへ適合不明のCMOS電池を取り付ける
ケーブル付きRTC電池では電圧・極性・コネクタが機種ごとに異なる場合があります。
日時だけ手動で直し続ける
毎回戻る場合は、症状を隠すだけで原因は残っています。BIOS/UEFI時刻も確認してください。
症状別の切り分け早見表
| 症状 | 次に確認すること |
|---|---|
| 数時間ずれる | タイムゾーン |
| 数分ずれる | 自動時刻設定・今すぐ同期・ネット接続 |
| Windowsだけずれる | Windows設定・同期 |
| BIOSもずれる | RTC/CMOS電池・マザーボード |
| コンセントを抜くと昔の日付へ戻る | RTC/CMOS電池を優先 |
| ノートPCの完全放電後だけ戻る | 機種のRTC保持仕様をメーカーで確認 |
| 電池交換後もずれる | 電池適合、接触、機種仕様、マザーボード |
よくある質問
Windows 11で時刻を自動設定するには?
「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」を開き、「時刻を自動的に設定する」をオンにします。タイムゾーンも正しいか確認してください。
時刻を自動設定しているのに数時間ずれます
タイムゾーンが違っている可能性があります。日本で使用している場合は日本のタイムゾーンになっているか確認してください。
パソコンの電源を切るたび日付が戻ります
BIOS/UEFIの時刻も戻るならRTC/CMOS電池が有力です。ただし最近のノートPCには独立したコイン電池を使わない機種もあるため、型番ごとの仕様を確認してください。
CMOS電池を交換すれば必ず直りますか?
必ずではありません。RTC回路、マザーボード、電池接触、機種固有設計などが原因の場合もあります。
時刻が狂うとインターネットにつながらなくなりますか?
大きくずれていると、証明書を使うWebサイトや認証サービスなどでエラーになる場合があります。ただし、すべてのネットワーク障害が時刻ずれで起きるわけではありません。
Windows 10の画面が記事の画像と少し違います
Windows 10は更新時期によって設定画面が変化しています。また通常サポートは2025年10月14日に終了しています。現在は可能であればサポート中のWindowsを利用してください。
まとめ
Windowsの日付や時刻がずれた場合は、まず「時刻を自動的に設定する」→タイムゾーン→同期状態の順で確認します。
手動で直しても電源を切るたびに戻る場合は、WindowsだけではなくBIOS/UEFIの時計も確認してください。BIOS時刻もずれる場合は、RTC/CMOS電池や機種固有のRTC保持方式、マザーボード側の可能性が高くなります。
元記事のWindows 10画像は当時の操作手順として引き続き参考になりますが、現在のWindowsでは「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」から操作するのが基本です。
時刻がずれるという理由だけでWindows初期化やCMOSクリアを行わず、症状の出方から原因範囲を絞ってください。
