[記事公開日]2023/11/08
XPS 8910 故障時の対処法と修理のヒント
今回は、DELL XPS 8910故障時の対処法と修理のヒントを紹介していきたいと思います。
XPS 8910はDELLから発売されているデスクトップ XPSシリーズのデスクトップパソコンです。
デスクトップパソコンは、ノートパソコンに比べると故障個所の切り分けや部品交換しやすいです。
ただ、XPS 8910に限らず、デスクトップパソコンの故障やトラブルは突然やってまいります。少しでも解決のヒントになったら幸いです。
※ここに書かれているのは、その可能性が高いものを順番に記述しています。
DELLのXPS 8910に関わらず、完全な原因を特定する為には、一つ一つ地道な切り分けが必要です。そのヒントになれば幸いでございます。
この症状だから、これが壊れている!という思い込みは危険です。
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電源スイッチを押す
電源スイッチを押しても反応が無い
電源スイッチを何回か押さないと起動できないという症状があった場合は、電源スイッチそのものが故障しているケースもあります。
部品の組み直しや最小構成を行っても症状が改善されない場合は、電源ユニット・マザーボード・電源スイッチを交換して切り分けを行います。
電源スイッチを押すと画面は表示されず、数秒で電源が落ちる
CMOS電池の交換や、接触不良や帯電でもこのような症状が出たりすることもあるため、部品の組み直しや放電を行いつつ切り分けを行います。
電源スイッチを押すと画面が数秒表示されて電源が落ちる
パソコンを休ませて、しばらくするとしばらく使える、電源が落ちた後にすぐ立ち上げると数秒で電源が落ちてしまうような場合は、内部の熱暴走という可能性もあります。
まずは最小構成を行いつつ、故障個所の切り分けを行います。
電源スイッチを押して電源が入った後
画面に何も表示されない
内部的にWindowsが起動しているのであれば、ディスプレイ・ケーブル・マザーボードの何れかに問題があると考えられます。
内部的にもWindowsが起動していないようであれば、内部部品の接触不良・帯電・マザーボードの可能性が高くなります。
ただ、搭載されている部品に問題が発生している場合は、その部品が接続されているだけで画面が表示されない事もあるため、最小構成や部品の組み直しを行います。
画面に何も表示されないが、起動音がある
ただ、接触不良やケーブルの断線などの可能性もあるため、これらの切り分けを行います。
ディスプレイの交換・ケーブルの交換でも症状が改善しない場合は、マザーボード故障の可能性が高くなります。
BIOS画面に入ってしまう
ただBIOSの設定によっては、このような画面になるケースもあります。
データの救出や復旧ができるケースとできないケースがあります。
ストレージ(HDD・SSD)交換をした場合、Windowsのインストールもしくはリカバリ作業が必要です。
英語のメッセージが表示される(黒背景、白文字)
冷却ファンや電源ユニットの不具合のほか、ストレージ(HDD・SSD)故障時も表示される事が多いです。
ストレージ(HDD・SSD)故障の場合は、データの救出や復旧ができるケースとできないケースがあります。
ブルースクリーンが表示されて起動できない
XPS 8910に搭載されているストレージ(HDD・SSD)が故障している場合は交換を行います。
ストレージ(HDD・SSD)が故障していない場合は、Windowsシステムの修復を行います。
稀にメモリが故障している場合もあります。(XPS 8910に表示されているブルースクリーンエラーコードを参考に判断します)
DELLロゴから先に進まない
ストレージ(HDD・SSD)のデータがXPS 8910で読み込みできないためDELLロゴから先に進まないと考えられます。
XPS 8910のストレージを取り外し、症状が改善する場合は、ほぼストレージ(HDD・SSD)故障で確定します。
DELLロゴがしばらく表示された後、エラーでWindowsが起動できない
搭載されているストレージ(HDD・SSD)を取り外して、DELLロゴの表示時間が短くなる場合はストレージ(HDD・SSD)故障がほぼ確定します。
改善しないケースは稀ですが、改善しない場合はメモリやマザーボード故障の可能性があります。
DELLロゴが表示された後、パソコンが勝手に再起動する
ストレージ(HDD・SSD)が故障していない場合は、Windowsシステムの修復などを行い復旧を試みます。
修復が難しい場合は、XPS 8910のリカバリメディアでリカバリ作業もしくは、Windowsの再インストールを行います。
ストレージ(HDD・SSD)が故障している場合は、XPS 8910のストレージ(HDD・SSD)を交換し、XPS 8910のリカバリメディアを使ってリカバリ作業もしくは、Windowsの再インストールを行います。
DELLロゴが表示された後、パソコンの電源が切れて再起動しない
これは一つ一つ部品の切り分けを行い原因を特定する必要があります。
色々な可能性があるため、切り分けに時間が掛かるケースが多いです。(切り分けする品目が多い為)
画面の色がおかしい
症状に変化がない場合はマザーボード故障の可能性もあります。
画面が乱れて先に進まない(フリーズ)
画面が乱れたまま先に進む(Windows起動可)
まずはディスプレイの交換を行い、症状が改善しない場合は、ケーブル・マザーボード等の交換を行い切り分けを行います。
XPS 8910に搭載されている部品の接触不良が原因という場合もあるため、部品の組み直しや最小構成で切り分けを行います。
Windowsの起動中
Windows起動中にエラーが発生する
切り分けの流れとしては、XPS 8910のストレージ(HDD・SSD)が故障していないかどうかを確認
その後、BIOS設定が正しいかどうかを確認
どちらも問題が無い場合はWindowsシステムの修復や復旧・復元などを行います。
ただ、システムの修復や復旧・復元を行う事により症状が悪化することもあるため
バックアップしてから対応する事をお勧めします。
Windows起動中に再起動を繰り返す
ストレージ(HDD・SSD)が故障している場合は、交換が必要です。
故障していない場合は、XPS 8910のWindowsシステムの修復・復旧・復元を行います。
Windowsが起動できませんでしたと表示される
ストレージ(HDD・SSD)故障の可能性が高いため、まずはXPS 8910のストレージ(HDD・SSD)が故障していないかを確認します。
必要に応じてストレージ(HDD・SSD)の交換やWindowsの修復、OSの再インストールを行います。
ログイン前にマウスカーソルのみ表示されて操作ができない
Windowsアップデート等でXPS 8910のWindowsシステムが壊れてしまったか、もしくはストレージ(HDD・SSD)故障が考えられます。
Windowsシステムの修復や復旧などで元の状態に戻る場合もありますが、復旧できない場合、Windowsの再インストールやリカバリ作業が必要です。
ログイン後、マウスカーソルのみ表示されて操作ができない
ストレージ(HDD・SSD)故障の可能性もあるため、一つ一つ丁寧に切り分けを行います。
こちらも修復や復旧が難しい場合は、Windowsの再インストールが必要です。
Windows起動後
全文字が入力できない
キーボードを交換したり、BIOS画面でも同じ症状が発生するかを確認します。
一部文字が入力できない
キーボードを交換しても症状が改善しない場合は、XPS 8910のマザーボード故障の可能性が高いです。
ログイン直後にフリーズが必ず発生する
セーフモードやWindowsサービスの無効化、スタートアッププログラムの停止などを行いながら切り分けを行います。
XPS 8910のストレージ(HDD・SSD)故障の可能性も0ではないため、診断を行います。
文字を入力すると入力してから数秒経つと文字が入力される
アイコンをクリックしても、なかなか起動しない
ストレージ(HDD・SSD)に問題があったりすると、読み込みや書き込みに時間が掛かります。
その結果、アイコンをクリックしてもなかなか起動しなかったりします。
ただ、XPS 8910のストレージ(HDD・SSD)故障が原因ではなく、インストールされているプログラムやWindowsシステムの破損等によって引き起こされる場合もあります。
使用中電源が落ちてしまう事がある
例えば、何もしていなくても電源が落ちる場合と、負荷をかけたときだけ電源が落ちる場合では、切り分けの順番が変わったりもします。
何もしなくても電源が落ちてしまう場合は、XPS 8910のマザーボードや電源周りを優先して調べます。
負荷をかけたときに電源が落ちる場合は、内部の温度上昇による熱暴走等を疑います。
使用中にフリーズが発生する
どのタイミングでフリーズするのか、ランダムにフリーズするのか、特定のプログラムを起動したりすると発生するのか
これにより原因個所をある程度絞る事が出来ます。
このフリーズは厄介な事に、機械的なトラブルでも発生しますし、Windowsシステムやプログラム、ドライバ、セキュリティソフト等が原因でも発生します。
Widnowsのログ情報なども絡めて一つ一つ切り分けるしか方法が無いです。
短い時間のフリーズが頻発する
特に症状が悪化するような場合は要注意です。
複数のプログラムが起動できない
XPS 8910のストレージ(HDD・SSD)が故障している可能性もあります。
特定のプログラムが起動できない
プログラムの修復や再インストールする事で症状が改善する事もあります。
以上今回は、DELL XPS 8910(デスクトップ XPSシリーズ)の故障・トラブルについて書かせて頂きました。
同じような症状であっても、必ずしも原因が同じとは限りません。
参考程度にしていただければ幸いでございます。
XPS 8910に搭載されているパーツが壊れるとこんな症状が出たりします。
XPS 8910に搭載されているパーツが故障するとこんな症状が発生したりします。
(確定ではないため、故障個所の特定を正しく行う事が大切です)
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電源ユニットが故障すると発生する可能性のある症状
- 電源ユニットから変な音がする
- 電源ユニットが異常なくらい熱くなる
- 電源が数秒だけ入る
- 使用中にXPS 8910の電源が勝手に落ちる
- XPS 8910の電源が入らない時がある
電源スイッチが故障すると発生する可能性のある症状
- 電源スイッチを押しても反応が無い
- 電源スイッチを何度か押すと電源が入る
- 電源スイッチを押していないのに電源が入ったり、電源が落ちたりする
メモリが故障すると発生する可能性のある症状
- パソコンの電源は入るのに画面に何も表示されない
- メモリが認識されない
- 突然再起動してしまう
- ブルースクリーンが発生する
- フリーズする(マウスカーソルも含めてフリーズ)
- 突然電源が落ちてまた立ち上がる
- 画面が突然乱れてフリーズ
交換予定の部品型番を必ず確認する事と、交換対象を目視で確認する事を強くお勧めします。
ストレージ(HDD・SSD)が故障すると発生する可能性のある症状
- XPS 8910の動きが遅くなる
- DELLロゴから先に進まない
- フリーズが発生する
- Windowsの起動に時間が掛かる
- Windowsのシャットダウンに時間が掛かる
- Windowsが正常に起動できない
- 起動中にブルースクリーンが発生する
- エラーメッセージが表示されて起動できない
- 特定のアプリケーションが起動できない
- ファイルが壊れていますと表示される
- 開けないファイルやフォルダがある
- パラメーターが間違っていますと表示される
交換予定の部品型番を必ず確認する事と、交換対象を目視で確認する事を強くお勧めします。
マザーボードが故障すると発生する可能性のある症状
- 電源が入らない
- 電源を入れても何も表示されない
- 突然電源が落ちてしまう
- 搭載されているパーツが認識されない