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[記事公開日]2024/06/06
[最終更新日]2024/06/17

DELL Inspiron 5405/5505でのACPI BIOS ERRORの解決ガイド


DELL Inspiron 5405/5505でのACPI BIOS ERRORの多発について

2024年6月に入り、DELL Inspiron 5405/5505でWindows使用中に突然「ACPI BIOS ERROR」のブルースクリーン発生するようになったという報告が多く寄せられるようになりました。
調べてみると、BIOSのバージョンが「1.17.0」の端末でこの問題が発生していることが判明しました。本記事では、このトラブルを解決するための手順を紹介します。
Windows上にBIOSファイルをダウンロードして実行する方法もありますが、途中でブルースクリーンになったら怖いので、今回はUSBメモリから起動する方法をご紹介します。

今回の対応を行う場合はまず、BIOSのバージョンが1.17.0である事を確認します

※BIOSのバージョンを下げる作業を行います。失敗するとパソコンが起動できなくなるため自己責任&ご注意ください。※

事前に用意するもの

  • USBメモリ(中身が入っていないもの)
  • DDDP(Dell Diagnostic Distribution Package)のダウンロード
  • BIOSのダウンロード

BIOSのダウンロード手順

  1. 下記リンクから「Dell Inspiron 5405/5505システムBIOS」をダウンロードします。
    https://www.dell.com/support/home/ja-jp/product-support/product/inspiron-14-5405-laptop/drivers
    ドライバーを探す→「Dell Inspiron 5405/5505システムBIOS」(Inspiron_5405_5505_1.16.0.exe

ドライバーを探すをクリック

「Dell Inspiron 5405/5505システムBIOS」のダウンロードをクリックして、ダウンロードを行います。

Dell Diagnostic Distribution Packageのダウンロード手順

  1. USBメモリを準備します。(USBメモリ内のデータはすべて削除されます)
  2. 下記リンクからDDDPをダウンロードします。
    Dell Diagnostic Distribution Package (DDDP)CW1322A1.exe
  3. ダウンロードが完了したら、CW1322A1.exeを実行します。通常、C:\Dell\Drivers\R174621に解凍されます。
  4. 解凍されたフォルダ内にある【DIAGS】フォルダを開きます。

    DIAGSのフォルダをクリックして進みます

  5. フォルダ内の以下の5ファイルを除き、他のファイルを削除します。
    • COMMAND.com
    • DELLBIO.bin
    • DELLRMK.bin
    • AUTOEXEC.bat
    • CONFIG.sys

      上記ファイルは間違えて消さないように気を付けます

  6. ファイルの削除後、USBメモリをパソコンに取り付け、「DDDP.EXE」を実行します。

    今回使用するUSBメモリ以外のUSBメモリ・外付けHDDは、あらかじめ取り外しておきましょう。選択するものを間違えるとデータが消えてしまうため

  7. 「Install to a USB Flash Drive」をクリックし、USBメモリを選択して実行します。警告が出た場合は「はい」を選択します。

    「Install to a USB Flash Drive」をクリックします

    今回使用するUSBメモリである事を確認して、OKをクリックします

    はいをクリックします

    はいをクリックします

  8. USBメモリ内にDELLBIO.BINとDELLRMK.BINの2つのファイルが保存されていることを確認します。そこにダウンロードしたBIOSファイル(Inspiron_5405_5505_1.16.0.exe)を保存します。

    エクスプローラーでUSBメモリを開き、中身を確認します。上記の2ファイルがあればOKです

    USBメモリの中に、あらかじめダウンロードしておいた「Inspiron_5405_5505_1.16.0.exe」を保存します。これでUSBメモリの準備は完了です。

BIOSアップデート手順

  1. パソコンにUSBメモリを接続し、Inspiron 5405またはInspiron 5505を起動します。
  2. DELLのロゴが表示されたらF2キーを連打してBIOS設定画面を開きます。
  3. 画面上部のタブから【Security】を選択します。

    【Main】【Advance】【Security】【Boot】【EXIT】のタブは矢印→ ← で移動できます

  4. UEFI Firmware Capsule Updates を【Enable】から【Disabled】に変更します。この設定を変更しないと、BIOSが再びバージョン1.17.0に戻ってしまいます。

    UEFI Firmware Capsule Updates を必ず【Disabled】にする

  5. BIOSの設定を保存して再起動します。再起動後、再度F2キーでBIOS設定画面に入り、UEFI Firmware Capsule Updatesが【Disabled】になっていることを確認します。
  6. パソコンを再起動し、DELLロゴ画面でF12キーを連打します。
  7. 「Boot mode is set to…」の画面で、BIOS Flash Updateを選択します。

  8. BIOS Flash Update画面で「…」をクリックし、USBメモリ内のInspiron_5405_5505_1.16.0.exeを選択します。

    USBメモリを開きます

    パソコンの構成によっては表示が若干変わると思います

    今回はfs1の中にありました。「Inspiron_5405_5505_1.16.0.exe」これを選んでOKを押します

  9. 「Begin Flash Upgrade」を選択してBIOSアップデートを開始します。アップデート中は絶対に電源を切らないように注意してください。アップデートが失敗すると、パソコンが使用できなくなる可能性があります。

    BIOS Flash Updateを選択します

    Yを押すとBIOSの書き換えが始まります。(書き換え中はパソコンに触れないのが一番です)

    BIOSのバージョンが1.16.0になっていれば、BIOSのバージョンダウンは完了

アップデートは5〜10分ほどで完了します。完了後、BIOS設定画面に入り、BIOSのバージョンが1.16.0になっていることを確認すればOKです。

以上の手順で、DELL Inspiron 5405のACPI BIOS ERRORを解決することができます。
なお、DELLもこのBIOSトラブルは把握しているようで、2024年6月12日現在 1.17.0のBIOSはダウンロードできなくなっています。(1.16.0のBIOSがダウンロードできるようになっています)

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