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[記事公開日]2024/09/04

ノートパソコンでリカバリ中に途中で止まってしまう場合の切り分けガイド|原因と対応方法

ノートパソコンのリカバリを行っている途中でプロセスが停止してしまう問題は、システムの復元や初期化を完了できないため、非常に困ったトラブルです。この問題には、ソフトウェアやハードウェアに関連するさまざまな原因が考えられます。この記事では、リカバリ中にプロセスが途中で止まる場合の原因とその切り分け方法、および対応方法について詳しく解説します。

1. 考えられる原因

リカバリ中にプロセスが途中で停止する場合、以下の原因が考えられます。

  • リカバリメディアの損傷や不具合
  • ストレージ(HDDやSSD)の不具合
  • メモリの不具合
  • 過熱によるシステムの停止
  • BIOSやUEFI設定の問題
  • 電源やバッテリーの問題

これらの原因を順に確認し、問題の切り分けを行います。

2. 切り分け方法

以下の手順で問題を確認し、解決策を見つけていきます。

1. リカバリメディアの損傷や不具合の確認

リカバリ中にメディア自体に問題があると、プロセスが途中で停止することがあります。

  • メディアの損傷確認: リカバリに使用しているUSBドライブやDVDに傷や物理的な損傷がないか確認します。メディアが破損している場合は、新しいメディアを作成するか、別のリカバリメディアを使用してください。
  • 別のリカバリメディアを試す: 可能であれば、別のリカバリメディアを試してみることも効果的です。

2. ストレージ(HDDやSSD)の不具合確認

ストレージに不具合がある場合、リカバリ中にデータの読み書きが正常に行えず、プロセスが停止することがあります。

  • ストレージの診断ツールを使用: パソコンのメーカーが提供する診断ツールを使用して、HDDやSSDの状態を確認します。不良セクタや物理的な損傷が見つかった場合、ストレージを交換する必要があります。
  • ストレージの接続確認: 内部のストレージがしっかりと接続されているか確認し、接触不良がないか確認します。

3. メモリの不具合確認

メモリに問題があると、リカバリプロセス中にデータ処理が正しく行われず、システムが停止することがあります。

  • メモリ診断ツールの使用: Windowsに内蔵されている「Windowsメモリ診断ツール」やメーカーが提供する診断ツールを使用して、メモリの不具合を確認します。不具合が見つかった場合、メモリを交換する必要があります。

4. 過熱によるシステムの停止確認

パソコンが過熱すると、システムが自動的に停止してリカバリプロセスが中断されることがあります。

  • 冷却対策: リカバリ中はパソコンの排気口をしっかり確保し、冷却パッドやエアダスターで過熱を防ぎます。特に長時間のリカバリプロセス中は、冷却環境が重要です。

5. BIOSやUEFI設定の確認

BIOSやUEFIの設定が原因で、リカバリが正常に進行しないことがあります。

  • 起動順序の確認: BIOSまたはUEFIに入り、リカバリメディアが正しく設定されているか確認します。USBドライブやDVDドライブが最優先の起動デバイスとして設定されているか確認します。
  • セキュアブートの無効化: セキュアブートが有効になっている場合、リカバリメディアが正常に動作しないことがあります。セキュアブートを無効にして再試行してみてください。

6. 電源やバッテリーの問題確認

リカバリ中に電源供給が不安定になると、プロセスが中断されることがあります。

  • ACアダプタの使用: バッテリーだけでリカバリを行うのではなく、ACアダプタを接続し、安定した電源を供給します。バッテリーが劣化している場合は、交換を検討してください。
  • 電源オプションの確認: Windowsの電源オプションで「高パフォーマンス」モードを選択し、リカバリ中の電源設定が最適化されているか確認します。

3. 対応方法

原因が特定できたら、以下の対応方法を試してみてください。

  • リカバリメディアが問題の場合: メディアを交換するか、別のリカバリメディアを作成して再試行します。メーカーから新しいメディアを取り寄せることも検討します。
  • ストレージが問題の場合: ストレージの不良セクタや物理的損傷がある場合は、HDDやSSDを交換します。接続不良があれば再接続を行います。
  • メモリが問題の場合: メモリ診断で不具合が検出された場合、メモリモジュールを交換してください。
  • 過熱が原因の場合: パソコンの冷却を改善し、過熱によるシステム停止を防ぎます。排気口を清掃し、冷却ファンの動作を確認します。
  • BIOSやUEFI設定が原因の場合: 起動順序やセキュアブート設定を確認し、適切に調整します。
  • 電源が問題の場合: ACアダプタを使用して、バッテリーだけでなく安定した電源を確保します。バッテリーが劣化している場合は交換を検討します。

4. まとめ

ノートパソコンのリカバリ中にプロセスが途中で止まってしまう問題は、リカバリメディアの損傷やストレージの不具合、メモリの問題、過熱、さらにはBIOSや電源の設定など、さまざまな原因が考えられます。問題を正確に特定し、適切な対応を行うことで、リカバリプロセスを正常に完了させることができます。

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