[記事公開日]2025/03/17
SDカードにデータを書き込めないときの原因は?
概要
SDカードにデータを書き込めない場合、書き込み保護が有効になっている、ファイルシステムのエラー、SDカードの容量不足、SDカードの寿命などが考えられます。データを書き込めない状態が続くと、保存や編集ができなくなり、最悪の場合、SDカードが使用不能になることもあります。
本記事では、SDカードにデータを書き込めない場合の 主な原因と解決策 を解説します。
※注意事項※
操作によってはSDカードだけではなく、他のドライブのデータを消してしまう可能性がございます。
そのため、どのコマンドがどのような動作をするのかわからない場合は、安易に行わないでください。
よくある状況
- 「ディスクは書き込み禁止になっています」と表示される
- SDカードにファイルをコピーできない
- ファイルの削除や編集ができない
- 「フォーマットする必要があります」と表示される
- ディスク管理でSDカードが「読み取り専用」になっている
SDカードにデータを書き込めない主な原因
ソフトウェア関連の原因
SDカードの書き込み保護が有効になっている
SDカードのファイルシステムが破損している(FAT32 / exFAT / NTFS)
SDカードの容量が不足している
SDカードがウイルスに感染している
Windowsの設定で書き込み禁止になっている
ハードウェア関連の原因
SDカードの物理的な損傷
SDカードの端子が汚れている・損傷している
カードリーダーまたはUSBアダプタの不具合
SDカードの寿命(フラッシュメモリの劣化)
SDカードにデータを書き込めない場合の解決方法
もくじ [閉じる]
書き込み保護スイッチを確認する
SDカードには物理的な書き込み保護スイッチが搭載されていることがあります。
SDカードの側面にあるスイッチが「LOCK」になっていないか確認する
スイッチを解除し、PCへ再接続する
Windowsの「ディスクの属性」を変更する(書き込み禁止の解除)
WindowsでSDカードが書き込み禁止になっている場合、ディスク属性を変更できます。
手順:
- Win + X を押して「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
diskpart
と入力し、Enterlist disk
と入力し、Enter(SDカードのディスク番号を確認)select disk X
(XはSDカードの番号)と入力attributes disk clear readonly
を入力し、Enterexit
と入力し、コマンドプロンプトを閉じる
再度PCに接続し、書き込みができるか確認
SDカードのエラーチェックを実行する(Windows)
ファイルシステムの破損が原因の場合、エラーチェックで修復できる可能性があります。
手順:
- Win + E を押して「エクスプローラー」を開く
- SDカードを右クリックし、「プロパティ」を選択
- 「ツール」タブを開き、「エラーチェック」を実行
- 修復が完了したら、PCを再起動し、書き込みができるか確認
「修復できません」と表示された場合は、データ復旧を試みる
SDカードのフォーマットを試す(最終手段)
すべての方法を試しても書き込みができない場合、SDカードをフォーマットすることで使用可能になることがあります。
手順:
- Win + X → ディスクの管理 を開く
- SDカードを右クリックし、「フォーマット」を選択
- FAT32 または exFAT を選択し、フォーマットを実行
フォーマット前にデータのバックアップを取ることを推奨
まとめ
SDカードにデータを書き込めない場合のチェックリスト
書き込み保護スイッチを確認 | SDカードのロック解除スイッチをOFFにする |
ディスクの属性を変更 | diskpart コマンドを使用してreadonly属性を解除 |
エラーチェックを実施 | Windowsの「エラーチェック」機能を使用 |
ウイルススキャンを実行 | SDカードをスキャンし、感染ファイルを削除 |
SDカードをフォーマット | FAT32 / exFAT でフォーマット |
これらを試しても改善しない場合は、SDカードの物理的な故障の可能性が高いです。新しいSDカードの購入を検討しましょう!
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