[記事公開日]2025/03/17
SDカードが遅くなった場合のデータアクセス速度を改善する方法
概要
SDカードのデータ転送速度が遅くなる原因には、ファイルシステムの断片化、SDカードの劣化、不適切なフォーマット、使用しているデバイスとの互換性などがあります。転送速度の低下は、写真や動画の保存、読み込みの遅延を引き起こし、快適な使用を妨げます。
本記事では、SDカードのデータアクセス速度を改善するための 主な原因と解決策 を解説します。
よくある状況
- SDカードのデータの読み込みや書き込みが遅い
- 動画撮影時に「書き込み速度が遅すぎます」と表示される
- PCに接続すると、ファイルの転送速度が極端に遅い
- 以前より明らかにアクセス速度が低下した
SDカードのデータアクセス速度が遅くなる主な原因
ソフトウェア関連の原因
SDカードのファイルシステムが断片化している
SDカードのフォーマットが最適でない(FAT32 / exFAT / NTFS の違い)
SDカードの空き容量が極端に少なくなっている
SDカードに大量の小さなファイルが保存されている
SDカードのファイルシステムが破損している
ハードウェア関連の原因
SDカードの端子が汚れている・損傷している
使用しているSDカードリーダーが低速な規格(USB 2.0など)
SDカードが劣化し、転送速度が低下している
PCやカメラなどのデバイスがSDカードと互換性が低い
SDカードのデータアクセス速度を改善する方法
もくじ [閉じる]
SDカードのクラスと規格を確認する
SDカードには「スピードクラス」があり、使用するデバイスに適したクラスのSDカードを選ぶことが重要です。
SDカードの規格(最低書き込み速度)
- Class 2 / 4 / 6 → 低速(動画撮影には不向き)
- Class 10 / UHS-1 / UHS-3 → 高速(動画・データ転送に最適)
- V30 / V60 / V90 → 4K・8K動画向け
PCやカメラに適したSDカードを使用しているか確認する
SDカードをexFATまたはNTFSにフォーマットする
フォーマットの種類によって、転送速度が大きく変わることがあります。
フォーマット手順(Windows)
- Win + X → ディスクの管理 を開く
- SDカードを右クリックし、「フォーマット」を選択
- 「ファイルシステム」をexFAT または NTFS に変更
- 「クイックフォーマット」にチェックを入れて「開始」
フォーマット前にデータのバックアップを取ることを推奨
不要なファイルを削除し、空き容量を確保する
SDカードの空き容量が少ないと、データの書き込み・読み込み速度が低下することがあります。
不要なファイルや不要なアプリデータを削除する
PCにデータをバックアップし、SDカードの負荷を軽減する
別のSDカードリーダーやUSBポートを試す
SDカードリーダーの性能によって転送速度が制限されることがあります。
USB 3.0 / 3.1対応のカードリーダーを使用する
PCの別のUSBポートに接続し、転送速度を確認する
SDカードのエラーチェックを実行する(Windows)
SDカードのファイルシステムが破損していると、アクセス速度が低下することがあります。
手順:
- Win + E を押して「エクスプローラー」を開く
- SDカードを右クリックし、「プロパティ」を選択
- 「ツール」タブを開き、「エラーチェック」を実行
- 修復が完了したら、PCを再起動し、再度速度を確認する
「修復できません」と表示された場合は、フォーマットを試す
まとめ
SDカードのデータアクセス速度を改善するチェックリスト
SDカードのスピードクラスを確認 | Class 10 / UHS-1 / V30 以上を推奨 |
フォーマットを変更 | exFAT / NTFS にフォーマットする |
不要なファイルを削除 | 空き容量を確保し、負荷を軽減 |
高速なカードリーダーを使用 | USB 3.0 / 3.1対応のリーダーを使用 |
エラーチェックを実施 | Windowsの「エラーチェック」機能を使用 |
**これらを試しても改善しない