[記事公開日]2025/03/18
Windows 10でセキュリティ更新プログラムがインストールできないときの対処法
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はじめに
Windows 10では、定期的にセキュリティ更新プログラムが提供され、システムの脆弱性を修正し、 安全にPCを使用するための重要な役割を果たします。
しかし、更新プログラムがインストールできない、更新が途中で止まる、エラーが発生するなどの問題が起こることがあります。
本記事では、Windows 10のセキュリティ更新プログラムがインストールできない場合の対処方法 を詳しく解説します。
注意事項
- 重要なデータはバックアップを取ってから作業を行いましょう。
- 更新の不具合が続く場合は、ネットワーク環境の確認 も行ってください。
よくあるエラーと原因
エラーコード 0x80073712 → 更新ファイルが破損している可能性あり
エラーコード 0x800705b4 → Windows Updateのタイムアウト
エラーコード 0x80070002 / 0x80070003 → 必要なファイルが見つからない
エラーコード 0x80240034 → ダウンロードに失敗
エラーコード 0x800f0922 → システム領域不足またはネットワークエラー
上記のエラーコードが出た場合は、次の対処法を試してください。
セキュリティ更新プログラムがインストールできない場合の対処法
PCを再起動して再試行
一時的な問題で更新が適用できないことがあります。
実行手順
- PCを再起動する
- [Windowsキー] + [I] を押して「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」をクリック
これで更新が適用されるか確認しましょう。
Windows Updateのトラブルシューティングを実行
Windowsには、更新プログラムの問題を自動的に診断・修正するツールがあります。
実行手順
- [Windowsキー] + [I] を押して「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」→「追加のトラブルシューティングツール」
- 「Windows Update」を選択し、「トラブルシューティングの実行」をクリック
診断結果に従い、問題を修正してください。
更新関連のサービスを再起動
Windows Updateの関連サービスが正常に動作していないと、更新が失敗することがあります。
実行手順
- [Windowsキー] + [R] を押して「services.msc」と入力しEnter
- 以下のサービスを探して右クリック →「再起動」を選択
- Windows Update (wuauserv)
- Background Intelligent Transfer Service (BITS)
- Cryptographic Services (CryptSvc)
- 再起動後、Windows Updateを再試行
更新関連のサービスをリフレッシュして、正常に動作するか確認します。
Windows Updateのキャッシュを削除
破損した更新データが原因で、更新が適用できないことがあります。
実行手順
- [Windowsキー] + [R] を押して「cmd」と入力しEnter(管理者権限で実行)
- 以下のコマンドを1つずつ入力し、Enterを押す
net stop wuauserv net stop bits net stop cryptsvc ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old net start wuauserv net start bits net start cryptsvc
- PCを再起動し、Windows Updateを実行
キャッシュをクリアすることで、更新プロセスが正常に動作する可能性があります。
DISMとSFCを実行してシステム修復
システムファイルの破損が原因で更新が失敗することがあります。
実行手順
- [Windowsキー] + [R] を押して「cmd」と入力しEnter(管理者権限で実行)
- 以下のコマンドを順番に入力し、Enterを押す
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth sfc /scannow
- 完了後、PCを再起動してWindows Updateを試す
システムファイルを修復し、更新エラーを解消できます。
手動で更新プログラムをダウンロード
Microsoft公式サイトから手動で更新プログラムを適用できます。
実行手順
- [Windowsキー] + [I] を押して「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」
- 更新に失敗したKB(例:KBxxxxxxx)の番号を確認
- Microsoft Update カタログ(https://www.catalog.update.microsoft.com/)
- KB番号を検索し、適切な更新プログラムをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行し、更新を適用
手動でインストールすることで、更新エラーを回避できる場合があります。
まとめ
Windows 10でセキュリティ更新プログラムがインストールできない場合、以下の方法を試してください。
更新が適用できない | PCを再起動し、再試行 |
更新エラーが出る | Windows Updateのトラブルシューティングを実行 |
更新関連のサービスが動作しない | サービスを再起動 |
キャッシュが破損している | 更新キャッシュを削除 |
システムファイルが破損 | DISM / SFCを実行し修復 |
更新プログラムが手動適用可能 | Microsoft Updateカタログからダウンロード |
これらの方法を試しても解決しない場合は、Windowsのリカバリーオプションを検討 してください。
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