[記事公開日]2025/03/18
Windows 10でシステムの復元ポイントを作成・使用する方法
もくじ [閉じる]
はじめに
Windows 10では、「システムの復元ポイント」 を利用することで、 システムの設定やドライバ、アプリの変更を元に戻す ことができます。
例えば、Windows Update後の不具合や、誤った設定変更をした際に、復元ポイントを使って元の状態に戻すことが可能 です。
本記事では、システムの復元ポイントを作成・使用する方法 を解説します。
注意事項
- 復元ポイントは、システム設定やアプリ、ドライバのみを復元し、個人のファイル(ドキュメントや画像)は影響を受けません。
- 復元ポイントを作成するには、システムの保護が有効になっている必要があります。
- 重要なデータは、別途バックアップを取っておくことを推奨します。
システムの復元ポイントを作成する方法
システムの保護を有効にする
まず、復元ポイントを作成するために「システムの保護」が有効になっているか確認 します。
実行手順
- [Windowsキー] + [R] を押し、「sysdm.cpl」と入力しEnter。
- 「システムのプロパティ」ウィンドウが開いたら、「システムの保護」タブを選択。
- 「保護設定」欄で、Cドライブ(Windowsがインストールされているドライブ)が「有効」になっているか確認。
- 無効の場合、「構成」をクリックし、「システムの保護を有効にする」を選択し、「OK」。
これで、復元ポイントを作成できるようになります。
復元ポイントを手動で作成する
実行手順
- [Windowsキー] + [R] を押し、「sysdm.cpl」と入力しEnter。
- 「システムのプロパティ」ウィンドウの「システムの保護」タブを開く。
- 「作成」ボタンをクリック。
- 復元ポイントの名前(例:「ドライバ更新前」)を入力し、「作成」をクリック。
- 「復元ポイントの作成が完了しました」と表示されたら、「閉じる」をクリック。
これで、復元ポイントが作成され、システム変更前の状態に戻すことができます。
システムの復元ポイントを使用してWindowsを以前の状態に戻す方法
Windowsが起動できる場合
実行手順
- [Windowsキー] + [R] を押し、「rstrui」と入力しEnter。
- 「システムの復元」ウィザードが開くので、「次へ」をクリック。
- 使用可能な復元ポイントのリストが表示されるので、戻したい日付のものを選択。
- 「次へ」→「完了」をクリックし、PCを再起動。
これで、選択した復元ポイントの時点にシステムが戻ります。
Windowsが起動できない場合(回復環境から復元)
実行手順
- PCを起動し、「Windowsロゴ」画面が表示されたら強制終了を3回繰り返す。
- 「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」をクリック。
- 「詳細オプション」→「システムの復元」を選択。
- 使用可能な復元ポイントのリストから、戻したい日付のものを選択。
- 「次へ」→「完了」をクリックし、PCを再起動。
Windowsが正常に起動しない場合でも、この方法で復旧できる可能性があります。
システムの復元ができない場合の対処法
復元ポイントが見つからない
復元ポイントが作成されていない場合、以下を確認してください。
- 「システムの保護」が有効になっているか確認(「sysdm.cpl」から確認可能)。
- ディスクの空き容量が十分あるかチェック(復元ポイントを保存するには空き容量が必要)。
復元が完了しない
- 「セーフモード」でシステムの復元を試す(「Windows回復環境」から実行)。
- Windowsの「スタートアップ修復」を試す。
- 復元ができない場合は、「Windows 10のリセット」を検討。
復元ポイントがない場合は、手動でバックアップを取ることを推奨します。
まとめ
Windows 10でシステムの復元ポイントを作成・使用する方法を解説しました。
システムの保護を有効にしたい | 設定から「システムの保護」を有効化 |
復元ポイントを作成したい | 「システムのプロパティ」から作成 |
Windowsが起動する場合 | 「rstrui」コマンドで復元 |
Windowsが起動しない場合 | 「回復環境(WinRE)」から復元 |
復元ができない | セーフモードで試す or 空き容量確認 |
システムの復元ポイントを活用し、不具合発生時に迅速に対処しましょう!
他のトラブル解決法もぜひチェックしてください!