[記事公開日]2025/03/21
メモリの不良を確認する方法
メモリの不良を確認する方法
トラブルの概要
パソコンの動作が急に遅くなったり、突然フリーズや再起動を繰り返す場合、原因として「メモリの不良」が考えられます。メモリ(RAM)は、OSやアプリケーションの処理に使われる重要な部品であり、ここに問題があるとあらゆるトラブルが発生する可能性があります。
よくある状況
- 起動中や使用中に突然ブルースクリーンが表示される
- 動作が極端に遅くなる・フリーズする
- アプリケーションが頻繁に強制終了する
- メモリを増設した後にトラブルが起きた
本記事では、この問題の原因と解決策を初心者にもわかりやすく解説します!
主な原因
ソフトウェア関連の原因
OSやドライバーの不具合
ソフトウェアのメモリ使用量が過剰
ウイルス感染による挙動異常
仮想メモリの設定ミス
BIOSの設定不良
ハードウェア関連の原因
メモリモジュールの故障
メモリスロットの接触不良
静電気によるメモリ破損
増設時の取り付けミス
マザーボード側の不良
解決方法
もくじ [閉じる]
Windows標準のメモリ診断ツールを使う
Windowsには標準でメモリの不良をチェックするツールが備わっています。
手順:
- Windowsキーを押し、「Windows メモリ診断」と入力
- 「今すぐ再起動して問題の有無を確認する」を選択
- パソコンが再起動し、自動的に検査が開始
- 終了後、自動的にログイン画面へ戻る
- 結果は通知領域、またはイベントビューアーで確認
手軽に診断ができ、軽度の不良も発見可能です!
MemTest86を使用して詳しく検査する
より詳細なチェックを行いたい場合は、無料の診断ソフト「MemTest86」がおすすめです。
手順:
- 公式サイトからMemTest86をダウンロード
- USBメモリに書き込み、ブート用メディアを作成
- PCをUSBブートで起動
- 自動的にメモリ検査が開始(時間がかかります)
- エラーが表示された箇所を記録
高精度な診断が可能で、不良メモリの特定に役立ちます。
メモリを1枚ずつ差し替えてテストする
複数枚のメモリがある場合、不良を特定するには物理的な切り分けも有効です。
手順:
- 電源を切り、コンセントとバッテリーを外す(ノートPCの場合)
- メモリを1枚だけ装着して起動
- 異常がなければ、別のメモリに交換して同様にテスト
- エラーが出るメモリがあれば、それが不良の可能性
どのメモリが原因かを特定しやすい方法です。
メモリスロットの接触不良を確認する
メモリスロットにゴミやホコリがあると接触不良を起こす場合があります。
手順:
- メモリを一旦すべて外す
- エアダスターや柔らかい筆でスロットを清掃
- メモリをしっかり奥まで挿し直す
- 電源を入れて動作確認
接触不良による起動トラブルが改善することがあります。
BIOSの設定を初期化する
BIOS設定が原因でメモリの動作に影響が出るケースもあります。
手順:
- パソコンの起動時に「F2」「Del」「F10」などでBIOS画面を開く
- 「Load Default Settings」や「Setup Defaults」を選択
- 保存して終了(Save & Exit)
設定ミスによる誤動作がリセットされ、安定性が向上することがあります。
まとめ
トラブルの確認ポイントまとめ
Windowsメモリ診断ツールを使用 | 標準ツールで簡単に診断、再起動で自動実行 |
MemTest86で詳細検査 | USB起動で詳細なチェック、エラーログも確認可能 |
メモリを1枚ずつ交換しながらテスト | 物理的に不良メモリを特定 |
メモリスロットの清掃と差し直し | スロットの接触不良を除去 |
BIOS設定を初期化 | 設定ミスによる問題を回避 |
これらを試しても改善しない場合は、メモリの交換や修理店への相談を検討しましょう!
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