[記事公開日]2025/03/21
ACアダプターの故障を見分ける方法
トラブルの概要
ノートパソコンの電源が入らない、バッテリーが充電されない、動作が不安定になるといった問題の原因が「ACアダプターの故障」である場合があります。ACアダプターが正常に機能していないと、パソコン本体の不具合と見分けがつきにくく、誤って他の部品を疑ってしまうこともあります。
よくある状況
- ACアダプターを接続しても充電ランプが点灯しない
- 電源ボタンを押しても反応がない(バッテリーが空の状態)
- 本体の電源が不安定で、使用中に電源が切れる
- 別のアダプターで正常に起動する
この記事では、ACアダプターの故障を見分けるためのポイントと具体的な確認方法を解説します!
主な原因
ACアダプターの問題
ケーブルの断線・被膜破れ
コネクタ部の接触不良
出力電圧の異常
電源ランプが点灯しない
経年劣化による発熱やノイズの増加
本体・周辺環境の影響
DCジャック側(本体側)の破損
バッテリーの異常や膨張
コンセントや電源タップの不良
別の部品(マザーボードなど)の不具合
接続機器による過電流保護作動
確認方法と対処法
通電ランプの有無を確認する
手順:
- ACアダプター単体でコンセントに接続
- ランプ付きモデルの場合、LEDが点灯するか確認
点灯しない場合はACアダプター内部の回路異常が考えられます
テスターで出力電圧を測定する
手順:
- テスター(マルチメーター)をDC電圧モードに設定
- プラグの内側(+)と外側(−)にテスターのリードを当てて測定
- ラベルに記載された定格電圧と比較する(例:19.5Vなど)
出力が異常値またはゼロの場合は故障確定です
他のPCや互換アダプターで動作確認
手順:
- 同じ規格のアダプターがあれば差し替えて起動テスト
- 対象PCが起動すれば、元のACアダプターが故障と判断可能
- 逆にACアダプターが他のPCで使えない場合も同様
機器側との切り分けに非常に有効です
ケーブルやコネクタ部の断線チェック
手順:
- ケーブルの曲がりや傷みがないか目視確認
- プラグ部分を軽く動かして、点灯・消灯が起きるかテスト
- 押し込んだり角度を変えたときに通電するなら接触不良の可能性
見た目は問題なくても、内部断線していることがあります
異音・発熱・焦げ臭があるかを確認
手順:
- 通電中にアダプターが異常に熱くなっていないか触って確認
- 「ジー」「ブーン」などの異音がしないか耳を近づける
- 匂いを嗅いで焦げ臭がする場合は即使用中止
発火や感電のリスクがあるため、使用を中止して交換しましょう
まとめ
通電ランプの確認 | LEDが点灯しない場合は内部不良の可能性が高い |
テスターで電圧測定 | 表示電圧と実測値が大きく違う、または0Vなら故障 |
互換アダプターで動作確認 | 別の機器での検証で故障切り分けが可能 |
ケーブルや端子のチェック | 押し込んだときのみ通電するなどは接触不良や断線を疑う |
異音・発熱・臭いの有無確認 | 発火・破損リスクがある場合は即座に使用を中止すべき |
ACアダプターの故障が疑われる場合は、必ず純正または信頼性のある互換品を使用し、安全性を確保しましょう!
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