[記事公開日]2025/03/24
仮想マシンで複数のOSを運用する方法と設定ポイント
トラブルの概要
開発・検証・学習などさまざまな目的で、1台のPC上で複数のOSを同時に動作させたい場合に便利なのが「仮想マシン(VM)」です。仮想化ソフトウェアを活用すれば、Windows、Linux、macOSなど複数のOSを1台で切り替えながら使うことができます。
よくある状況
- Windows上でLinuxを動かして開発環境を整えたい
- 複数のOSの動作検証を1台で行いたい
- 古いOS環境を残しておきたい
- セキュアな環境を仮想的に構築したい
仮想化に必要な主なツール
VirtualBox(無料)
VMware Workstation / Fusion(有料/一部無料)
Hyper-V(Windows Pro以降に搭載)
仮想マシン構築の手順(共通)
仮想化ソフトのインストール
- 使用目的やOSに応じてVirtualBox、VMware、Hyper-Vなどを選択
- 公式サイトから最新版をダウンロードし、インストール
例:VirtualBox → https://www.virtualbox.org
ゲストOSのインストール用イメージを用意
- ISOファイル形式で用意(例:Ubuntu、Windowsインストールメディア)
- 公式サイトからダウンロード
OSによってライセンスや使用条件が異なる点に注意
仮想マシンを作成し、OSをインストール
- 仮想化ソフトで「新規作成」→名前、メモリ、ディスクサイズを設定
- 起動ディスクとしてISOファイルを指定し、インストーラを実行
メモリとCPUの割り当てはホストPCの性能とバランスを考慮
仮想マシンの設定を調整
- ネットワーク(NAT、ブリッジなど)
- 共有フォルダ(ホストとゲストのファイル共有)
- 拡張機能(ドラッグ&ドロップ、クリップボード共有)
拡張パッケージやゲスト追加ツール(Guest Additions)もインストール
設定のポイントと注意点
メモリとCPU割り当て | ホストに余力を残す設定(例:メモリの50%以内) |
ディスク容量 | 拡張可能な仮想ディスク(VDI/VHD)がおすすめ |
ネットワークモード | NAT:簡易設定/ブリッジ:他端末と通信可 |
スナップショット | OS変更前に取得しておくと復元が簡単 |
自動起動設定 | ホスト起動時にVMを自動起動させたい場合に有効 |
仮想マシンはバックアップやスナップショットが取りやすく、複数の環境を柔軟に運用できる強力なツールです。
関連リンク
- 仮想化とは?初心者向けに仕組みを解説
- VirtualBoxとVMwareの違いと選び方
- ISOファイルの入手方法と使い方
- 仮想マシンの動作が重いときの最適化設定
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