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[記事公開日]2025/03/24
セキュリティ更新プログラムがインストールできない場合の原因と解決策
トラブルの概要
Windows Updateで「セキュリティ更新プログラム」がインストールされない場合、システムが脆弱なままとなり、ウイルスやマルウェアなどのリスクが高まります。原因は様々で、ソフトウェアの競合や更新ファイルの破損、システム構成の問題などが考えられます。
よくある状況
- 特定のセキュリティパッチだけが繰り返し失敗する
- エラーコード(例:0x800705b4、0x800f0922など)が表示される
- 更新履歴に「失敗」と表示される
- PCの再起動を繰り返しても解消しない
主な原因
- Windows Updateの一時ファイル破損
- ディスク容量不足
- ネットワーク接続不良またはVPNの影響
- セキュリティソフトによる干渉
- 必要なシステムコンポーネントの欠如
- 古いドライバーや構成との不整合
対処方法(段階的に試す)
もくじ [閉じる]
PCを再起動してから更新を再試行
- 一時的なシステムトラブルで更新が失敗している可能性があるため、まず再起動して再度更新を試します。
Windows Updateトラブルシューティングツールを実行
手順:
- 「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティングツール」
- 「Windows Update」を選択して「実行」
- 自動的に診断と修復が行われます
多くの一般的な不具合はこのツールで解決できます
セキュリティソフト・VPNを一時的に無効化
- 一部のウイルス対策ソフトやVPNはWindows Updateの通信をブロックすることがあります
- 一時的に無効にしてから更新を再試行
終了後は必ずセキュリティソフトを再度有効にしてください
ストレージの空き容量を確認・確保
- 大型の更新には10GB以上の空き容量が必要なことも
- 不要な一時ファイルやゴミ箱のデータを削除
- 「ディスククリーンアップ」や「ストレージセンサー」で効率的に整理
更新キャッシュを削除する(SoftwareDistributionのリセット)
手順:
- 「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
- 以下のコマンドを順に実行:
net stop wuauserv net stop bits ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old net start wuauserv net start bits
更新ファイルの破損が原因で失敗している場合に有効です
システムファイルチェッカー(SFC)を実行
手順:
- 「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
- 以下を入力してEnter:
sfc /scannow
- システムファイルの整合性が確認され、不具合があれば自動で修復されます
システム構成の破損や欠損が原因の可能性がある場合に有効
手動で該当パッチをインストール
手順:
- Microsoft Update カタログ にアクセス
- エラーとなっている更新プログラムのKB番号を入力して検索
- 該当の更新プログラムをダウンロードし、手動でインストール
特定のパッチに問題がある場合でもこの方法で対応可能です
まとめ
PCの再起動と再試行 | 一時的な更新失敗のリセット |
トラブルシューティングツール実行 | 自動診断・修復で初期対応 |
セキュリティソフト/VPNの確認 | 通信妨害の原因を一時的に除去 |
空き容量の確保 | 更新失敗の原因になりやすい容量不足を解消 |
更新キャッシュ削除 | 破損した一時ファイルを削除し、更新を再取得 |
SFCによるシステムファイル修復 | システム構成の不整合を修正 |
手動インストール | 特定パッチのエラーに直接対応 |
セキュリティ更新はPCを保護する上で極めて重要です。失敗を放置せず、段階的に原因を特定して解決しましょう。
関連リンク
- Windows Updateエラーコード一覧と対処法
- 更新が終わらない/止まるときのチェックポイント
- Windows Updateサービスの再起動方法
- Microsoft Updateカタログの使い方
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