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[記事公開日]2025/03/24
セキュアブートをBIOSで有効にする手順
概要
セキュアブート(Secure Boot)は、PC起動時のセキュリティを強化するUEFIの機能で、Windows 11の必須要件のひとつでもあります。セキュアブートが無効の場合、アップグレードや一部機能が制限されることがあります。この記事では、有効化の方法をわかりやすく解説します。
セキュアブートが必要な場面
- Windows 11 へのアップグレード要件確認
- OSのセキュリティ強化
- TPMと併用する信頼性の高い起動環境の構築
事前に確認しておくこと
- PCが UEFI モードで起動していること(BIOSモードでは無効)
- Windows が UEFI形式でインストールされている必要がある
- 古いOSやMBR形式でのインストールの場合、セキュアブートは使用不可
手順:セキュアブートを有効にする方法
現在の状態を確認する(Windows上で)
手順:
- 「Windowsキー + R」→「msinfo32」と入力してシステム情報を開く
- 「セキュア ブートの状態」が「無効」または「有効」と表示される
- 「BIOSモード」が「UEFI」になっていることを確認
BIOSモードが「レガシ」や「CSM」になっている場合は切り替えが必要
BIOS/UEFIセットアップに入る
手順:
- PCを再起動
- 起動時に「F2」「Delete」「ESC」「F10」などを押してBIOS/UEFIに入る(メーカーにより異なる)
一般的なキー:
- Dell → F2
- HP → ESC または F10
- ASUS → Delete または F2
- Lenovo → F1 または F2
セキュアブートの設定を変更
手順:
- 「Security」「Boot」「Authentication」などのタブを探す
- 「Secure Boot」または「Secure Boot Control」の設定項目を探す
- 状態が「Disabled」になっている場合、「Enabled」に変更
- 必要に応じて「OS Type」を「Windows UEFI Mode」に変更
- 設定を保存して終了(通常は「F10」キー)
メーカーやBIOSバージョンにより表記が異なる場合があります
Windows上で有効化されたかを再確認
- 再起動後、「msinfo32」で再度確認
- 「セキュア ブートの状態」が「有効」になっていれば完了
まとめ
msinfo32で状態確認 | BIOSモードやセキュアブートの現在の状態をチェック |
BIOS/UEFIに入る | 起動時のキーはメーカーによって異なるので注意 |
セキュアブートを「Enabled」にする | 無効→有効に変更、必要ならOSタイプの設定も変更 |
設定保存後、再起動して再確認 | Windows上での再確認を忘れずに行う |
セキュアブートの有効化により、不正なブートローダーやマルウェアの起動を防ぎ、セキュアなOS実行環境が構築されます。
関連リンク
- Windows 11に必要なセキュリティ要件まとめ
- TPM 2.0が有効か確認する方法
- MBRからGPTに変換する手順(MBR→UEFI移行用)
- BIOS/UEFIの入り方一覧(メーカー別)
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