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[記事公開日]2025/03/24
Windows更新のキャッシュ削除手順
概要
Windows Updateのキャッシュには、過去にダウンロードした更新データや一時ファイルが保存されています。これらが破損したり不整合を起こすと、更新エラーや失敗の原因になります。本記事では、更新キャッシュの安全な削除手順を解説します。
よくある症状と関連性
- 「更新プログラムのインストールに失敗しました」
- エラーコード(例:0x800f081f、0x80240034 など)が表示される
- 更新がいつまでも終わらない
- 「更新プログラムを確認できませんでした」となる
キャッシュ削除で改善が期待できるケース
- 過去の更新ファイルが破損している
- 中断された更新の再試行で失敗する
- ストレージに不要な一時ファイルが蓄積している
キャッシュ削除の手順(SoftwareDistributionフォルダのリセット)
Windows Updateサービスを一時停止
手順:
- 管理者としてコマンドプロンプトを起動(スタート→「cmd」→右クリック「管理者として実行」)
- 以下のコマンドを順に実行:
net stop wuauserv net stop bits
「サービスは既に停止中です」と表示されても問題ありません
キャッシュフォルダをリネーム・削除
手順:
- 以下のコマンドを実行:
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
- 必要に応じて「C:\Windows\Catroot2」フォルダもリネーム:
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
リネームにより、Windowsは次回起動時に新しいフォルダを自動生成します
Windows Updateサービスを再起動
手順:
- 以下のコマンドを順に入力:
net start wuauserv net start bits
これで更新キャッシュのリセットが完了です
再度、更新をチェック
手順:
- 設定 →「Windows Update」→「更新プログラムの確認」を実行
- 正常に再取得・インストールが始まるか確認
まとめ
Updateサービスの停止 | 削除作業を安全に行うための準備 |
SoftwareDistributionのリネーム | 古いキャッシュを退避し、新しい更新の取得を促進 |
サービスの再起動 | 更新サービスを再開し、動作をリセット |
更新チェックの再実行 | 問題が解消されたかを確認する最終ステップ |
更新エラーが出た際は、キャッシュ削除が有効な第一歩の対処法です。定期的なメンテナンスとしても活用できます。
関連リンク
- Windows Updateトラブルシューティング手順
- SFCとDISMによるシステム修復方法
- Windows Updateサービスの設定方法
- 手動で更新をインストールする方法(Microsoft Updateカタログ)
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