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[記事公開日]2025/03/24
UEFIとレガシーBIOSの違いとは?
概要
UEFIとレガシーBIOSは、どちらもPCの起動時にハードウェアを初期化し、OSを読み込むための「ファームウェア」です。従来のBIOSからUEFIへと進化することで、多くの機能強化と制限の克服が図られました。ここでは、両者の違いや特徴を分かりやすく整理します。
基本定義
- BIOS(Basic Input/Output System):1980年代から使われている従来のファームウェア。
- UEFI(Unified Extensible Firmware Interface):BIOSの後継として登場した新しい規格。
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主な違い比較一覧
項目 | UEFI | レガシーBIOS |
---|---|---|
起動モード | UEFIモード | レガシーモード(旧BIOS) |
インターフェース | グラフィカルUI(マウス対応) | テキストベース(キーボード操作) |
ブートディスク形式 | GPT(GUID Partition Table) | MBR(Master Boot Record) |
パーティション数制限 | 最大128個(GPT) | 最大4個(MBR) |
起動可能なディスク容量 | 2TB超えも対応可能 | 2TBまでの制限 |
セキュリティ機能 | セキュアブート対応、TPMとの連携 | 非対応 |
OSサポート | Windows 8以降、Linux最新ディストリビューションなど | 古いWindows(XP以前)、古いLinuxディストリなど対応可 |
実際の用途・選び方
通常はUEFIでOK
- Windows 10/11 以降を使うならUEFIが標準
- セキュアブートや高速起動を使えるのもUEFIのメリット
古いPCやOSを使いたいときはレガシーBIOS
- Windows 7以前やMBR形式でないと起動できない場合
- 古いUSBブートツールやディスクとの互換性が必要なとき
UEFI設定画面で切り替え可能な場合も
- BIOS設定画面で「UEFI」「Legacy」「CSM」などのモードを選択可能
- OSのインストール形式(MBR/GPT)に合わせて切り替える必要があります
注意点
- OSをインストールする際、ディスクの形式(GPTかMBR)と起動モード(UEFIかレガシー)は一致している必要があります
- 途中で切り替える場合は、ディスクの変換(MBR⇔GPT)や再インストールが必要になることがあります
まとめ
UEFIとは | 現代の標準ファームウェア。セキュリティや拡張性に優れる |
レガシーBIOSとは | 従来の方式。古いOSや機器との互換性があるが制限も多い |
GPT vs MBR | GPT(UEFI)とMBR(BIOS)はセットで使う必要がある |
選択の目安 | 新しいPC/OS→UEFI、古い環境→レガシーBIOSが基本 |
OSインストールやUSB起動トラブルの原因が「UEFIとBIOSの不一致」であることも多いため、それぞれの違いを理解して正しく使い分けましょう。
関連リンク
- BIOS/UEFIで起動順位を変更する方法
- GPTとMBRの違いと変換方法
- セキュアブートの有効化と無効化手順
- USBメモリからWindowsをインストールする方法
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