[登録されているタグ]
[記事公開日]2025/03/24
セキュアブートとUSB起動の関係
概要
セキュアブート(Secure Boot)は、UEFIファームウェアのセキュリティ機能で、信頼されたOSやドライバ以外の実行を防ぎます。一方で、この機能が有効になっていると、USBメモリからの起動や非公式なツールの実行が妨げられることがあります。この記事では、セキュアブートとUSB起動の関係、設定変更方法、注意点を解説します。
セキュアブートの目的
- ブート時にマルウェアや改ざんされたOSの起動を防止
- 正規のデジタル署名を持つブートローダーのみ実行を許可
- Windows 8以降のOSと連携してセキュリティを強化
もくじ [閉じる]
USB起動時に起こる影響
セキュアブートが有効な状態での挙動
- Microsoft公式のWindowsインストールUSBは起動可能
- 署名のないLinuxディストリビューション、独自ツールなどはブロックされる
- 「このデバイスではセキュアブートに失敗しました」「署名が不正です」などのメッセージが表示される場合あり
セキュアブートが無効なら…
- 署名なしでもUSBから自由に起動可能
- 自作ツールや古いOS、Linux系ユーティリティも動作しやすくなる
- ただし、セキュリティリスクが増す(悪意あるコードの実行リスク)
セキュアブートの有効/無効を切り替える方法
BIOS/UEFIに入る
- PC起動時に「F2」「Delete」「ESC」などを連打してBIOS/UEFI画面へ
セキュアブートの設定箇所を探す
- 「Security」または「Boot」タブ内に「Secure Boot」または「Secure Boot Control」という項目あり
「Disabled」に変更して保存・再起動
- 「Enabled(有効)」→「Disabled(無効)」へ
- 一部のPCでは「OS Type」を「Other OS」に設定する必要もある
設定変更後、Windowsの起動に問題が出る場合は元に戻しましょう
どちらを選ぶべき?
利用目的 | セキュアブートの状態 | 備考 |
---|---|---|
通常のWindows起動・運用 | 有効(Enabled) | セキュリティ強化、正規OSのみ起動可能 |
Windowsの再インストール | 有効でもOK | Microsoft公式USBはセキュアブート対応 |
Linuxや自作ツールをUSBで起動 | 無効(Disabled) | 起動制限を回避するため一時的に無効化が必要な場合あり |
不明なUSBや非署名OSを起動 | 無効(要注意) | セキュリティリスクがあるため慎重に判断 |
まとめ
セキュアブートとは | 信頼されたOSやツールのみを許可するUEFIのセキュリティ機能 |
USB起動への影響 | 非署名ツールやLinux系ISOは起動できない可能性あり |
無効化すべきケース | Linuxや独自ツールを使いたいとき、一時的に無効にする |
設定変更時の注意点 | BIOSでの変更が必要、OS起動に影響する可能性もある |
USBブートがうまくいかない場合、セキュアブートが原因のことが多いため、まずは設定を確認してみましょう。
関連リンク
- セキュアブートをBIOSで有効/無効にする手順
- BIOSでUSBブートを有効にする方法
- 起動用USBが認識されないときの対処法
- WindowsインストールUSBの作成方法
関連記事もどうぞ