[記事公開日]2025/03/25
USBメモリのデータ転送速度が異常に遅い場合の原因と対処法は?
概要
USBメモリでファイルをコピーしようとしたとき、「異常に遅い…」「途中で止まる…」と感じたことはありませんか?これはUSB規格の違い、PCやポートの問題、ファイル形式、USB自体の劣化など、さまざまな要因によって起こります。本記事では、転送速度が極端に遅いと感じるときの原因とその対処法を解説します。
よくある症状
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数MB/s以下の転送速度しか出ない
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転送中に進行が止まったように見える
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同じファイルでも他のUSBでは速くコピーできる
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主な原因と対処法
USBの規格(2.0 / 3.0 / 3.1)に差がある
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USB 2.0(理論値:最大480Mbps)とUSB 3.0(最大5Gbps)では速度が大きく異なります
対処法:
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USBメモリのラベルやパッケージで規格を確認(青い端子がUSB 3.0の目印)
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USB 3.0対応ポートに接続する(通常は青色)
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古いPCでは3.0対応ポートがないこともあるため要確認
USBポートや接続先のPCの性能問題
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ハブを経由している/PC側のポートが劣化している場合は速度が出にくい
対処法:
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ハブを使わず、PC本体のポートに直接接続する
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他のポートに差し替えて速度を比較してみる
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他のPCでも同じUSBをテストする
ファイルの数やサイズの影響
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小さなファイルを大量に転送すると、ヘッダー処理などの影響で速度が低下
対処法:
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フォルダをZIP形式に圧縮してからまとめて転送する
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大容量の1ファイルと比較して小ファイル群は時間がかかる傾向あり
ファイルシステムの影響(FAT32 / NTFS / exFAT)
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NTFS形式は小ファイルの扱いに強く、FAT32は速度低下することがある
対処法:
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ファイルシステムを「NTFS」や「exFAT」に変更(要フォーマット・バックアップ)
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フォーマット時は「クイックフォーマット」にチェック
USBメモリの劣化や品質の問題
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安価なノーブランドUSBや、長年使用してきた製品は書き込み性能が著しく低下することがあります
対処法:
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USBベンチマークソフト(CrystalDiskMarkなど)で速度を測定
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新しい信頼性の高いUSBに買い替えを検討
まとめ
原因 | 対処法 |
---|---|
USB規格の違い | 3.0ポートに接続・対応USBを使用(青い端子が目印) |
ポート・接続環境の問題 | ハブ回避・別ポートや他PCでテスト |
ファイル数・サイズの影響 | ZIP圧縮などでまとめて転送 |
ファイルシステムの影響 | exFAT/NTFSにフォーマット(※データバックアップ必須) |
USBの劣化・品質問題 | ベンチマーク測定・必要に応じて新しい製品に交換 |
転送速度の低下には必ず原因があります。ハード・ソフト両面から順番に切り分けて確認していくことが重要です。
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