[記事公開日]2025/03/25
USBメモリを暗号化してデータを保護する方法は?
トラブルの概要
USBメモリは持ち運びやすく便利ですが、紛失・盗難時には中のデータが第三者に見られてしまうリスクがあります。データを守るためには、USBメモリ全体や一部を暗号化して、パスワードなしでは中身を見られないようにするのが有効です。この記事では、USBメモリを暗号化して安全に使う方法を解説します。
よくある状況
-
機密情報を保存してUSBで持ち歩く必要がある
-
紛失時の情報漏えいが心配
-
他人に見られないようにUSB内のデータを保護したい
主な暗号化方法と特徴
Windows標準機能「BitLocker To Go」
USBメモリ全体を暗号化し、接続時にパスワードを要求する仕組み
Windows Pro/Enterprise版で使用可能
フリーソフト「VeraCrypt」などを使う方法
仮想ドライブを作成し、暗号化されたコンテナにデータを保存する方式
Windows以外のOSでも利用可能(設定がやや複雑)
パスワード保護機能付きUSBメモリの活用
ELECOMやSanDiskなどのUSBメモリには、専用の暗号化ソフトが内蔵されているモデルも
初心者でも簡単に設定できるのが特徴
対処方法(手順)
BitLocker To Go で暗号化(Windows Pro/Enterprise)
-
USBメモリをPCに接続
-
「エクスプローラー」→対象USBを右クリック →「BitLockerを有効にする」
-
「パスワードでロックを解除する」を選び、任意のパスワードを入力
-
回復キーの保存先を選択(Microsoftアカウントやファイル)
-
暗号化方式(互換性/新方式)を選び「開始」
-
完了後、接続時にパスワード入力が必要になります
VeraCryptで暗号化コンテナを作成
-
VeraCryptを公式サイトからインストール
-
起動後「ボリュームの作成」→「仮想暗号化ディスクを作成」
-
保存先としてUSBメモリを選択し、サイズと暗号化方式、パスワードを設定
-
コンテナ作成後、VeraCryptからマウントし、ドライブとして使用
-
使用後はアンマウントでセキュリティを確保
専用ソフト付きUSBメモリを使う
-
USBメモリ接続後、内蔵ソフトを起動(例:SecureAccessなど)
-
初回起動時にパスワードを設定
-
暗号化領域内にのみファイルを保存し、保護された状態で管理可能
まとめ
BitLocker To Go(Windows Pro以降) | 標準機能でUSB全体を暗号化、操作も簡単 |
VeraCryptなどのフリーソフト | 高度な暗号化が可能、仮想ドライブ形式、マルチOS対応 |
専用ソフト付きUSBメモリ | 初心者向け、ソフト起動で手軽にパスワード保護 |
暗号化による保護は、紛失や盗難などのリスクに備える最も確実な対策の一つです。用途やスキルに応じて最適な方法を選びましょう。
関連リンク
関連記事もどうぞ
USBメモリで使える無料のウイルススキャンツールはありますか?
USBメモリを暗号化してデータを保護する方法は?
USBメモリにセキュリティソフトをインストールして使用できますか?
USBメモリ内のファイルが隠しファイルになってしまった場合の解決方法は?
「USBメモリにアクセスできません。アクセスが拒否されました。」と表示されるときの原因と解決策は?
USBメモリをウイルスから守るための基本的なセキュリティ対策は?
パスワード保護機能付きUSBメモリの設定方法は?
USBメモリを接続すると自動実行されるプログラムを無効にする方法は?
USBメモリからウイルスがパソコンに感染しないようにする方法は?
USBメモリに保存したデータがウイルスに感染した場合の対処法は?