[記事公開日]2025/03/25
USBメモリが突然遅くなった場合の対処法は?
トラブルの概要
これまで快適に使えていたUSBメモリが、ある日突然ファイルの読み込みや書き込みに時間がかかるようになることがあります。原因はソフトウェアの設定からUSBメモリの劣化、接続環境までさまざまです。この記事では、USBメモリの速度が突然低下したときに考えられる原因とその対処法を紹介します。
よくある状況
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以前より転送速度が著しく遅くなった
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別のPCでは速く使える
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速度が不安定で時々速くなることもある
主な原因と対処法
USBポートや接続ケーブルの不具合
他のUSBポートに差し替えてみる
ハブ経由ではなく、PC本体のポートに直接接続する
「クイック削除」設定の影響
Windowsで「クイック削除」が有効だとキャッシュが無効になり、速度が低下することがある
「高パフォーマンス」モードに切り替えると改善される可能性あり
ファイルシステムの断片化や不整合
長期間使用していると、フラグメントが蓄積して速度低下を引き起こすことがある
一度フォーマットを行い、再構成することで改善される場合がある
USBメモリの寿命や劣化
書き込み回数の限界に近づくと、速度が低下したり不安定になることがある
長く使っているUSBはベンチマークで速度チェックし、必要に応じて買い替えを検討
バックグラウンドソフトやセキュリティソフトの影響
常駐ソフトがUSBメモリをスキャンしている場合、転送速度が落ちることがある
改善方法(手順)
もくじ [閉じる]
USBポート・ケーブルを変更
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他のポートやケーブルで接続して確認
書き込みキャッシュを有効にする(Windows)
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デバイスマネージャーを開く
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USBメモリのドライブを右クリック →「プロパティ」
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「ポリシー」タブで「高パフォーマンス」に変更
フォーマットの実行(データバックアップ後)
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exFATやNTFS形式で再フォーマット
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クラスターサイズを64KBなど大きめに設定
ベンチマークで速度を確認
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CrystalDiskMarkなどで現在の速度を数値で把握
不要ファイルやゴミデータを削除
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容量が圧迫されていると速度低下の原因に
まとめ
USBポート・ハブの接続不具合 | 直接接続・別ポートを試す |
書き込みキャッシュが無効 | 「高パフォーマンス」モードに設定 |
ファイルシステムの劣化や断片化 | フォーマットで再構築 |
USBの物理的劣化・寿命 | ベンチマークで確認し、必要に応じて買い替え |
セキュリティソフトなどによる干渉 | 一時的にスキャンを停止して挙動を確認 |
USBメモリの速度が急に落ちた場合は、ハード・ソフトの両面から原因を特定し、適切な対処を行うことが大切です。
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