[記事公開日]2025/03/25
📦 大容量データをUSBメモリに高速で転送する方法は?
💾 トラブルの概要
動画・大量の画像・バックアップファイルなど、USBメモリへ大容量データをコピーすると時間がかかることがあります。これは使用環境やUSBメモリの仕様に加えて、ファイルシステムや設定の影響も大きく関係しています。この記事では、大容量データを高速でUSBメモリに転送するための具体的な方法を解説します。
📋 よくある状況
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4GB以上のファイルをコピーしたいのに転送が遅い
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転送中に速度が不安定で時間がかかる
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別のUSBでは速かったのに、このUSBでは遅い
🔍 転送速度が遅くなる主な原因
🔹 USBポートやケーブルの規格が低い
✅ USB 2.0では最大転送速度が480Mbps程度に制限される ✅ USB 3.0以上(青いポート)で接続するのが望ましい
🔹 FAT32ファイルシステムの制限
✅ 1ファイルが4GBを超えると転送できない ✅ exFATまたはNTFSへフォーマット変更で対応可
🔹 USBメモリの書き込み速度が遅いタイプ
✅ 安価なUSBメモリは実際の書き込み速度が非常に低いことも ✅ 書き込み速度の高いモデルを選ぶのが効果的
🔹 書き込みキャッシュの無効化
✅ デフォルトの「クイック削除」設定だとキャッシュが使われず、速度が出にくい
🛠 高速転送のための対処法(手順)
もくじ
1️⃣ 高速なUSBポートとケーブルを使用する
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青色のUSB 3.0/3.1ポートに接続する
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ハブを使わず、PC本体のポートを使用する
2️⃣ ファイルシステムを変更する
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USBメモリを右クリック →「フォーマット」
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「ファイルシステム」→ exFATまたはNTFSを選択
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クラスターサイズを大きめ(64KBなど)に設定
3️⃣ 書き込みキャッシュを有効にする(Windows)
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デバイスマネージャー → USBドライブを右クリック →「プロパティ」
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「ポリシー」タブ →「高パフォーマンス」に設定 ※ 「安全な取り外し」を忘れずに
4️⃣ 一時的にセキュリティソフトを停止
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リアルタイムスキャンが転送速度に影響している場合は一時的に無効化(後で必ず有効に戻す)
5️⃣ 複数ファイルよりも1つにまとめる
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Zipファイルなどに圧縮し、ファイル数を減らすことで転送効率が上がる
✅ まとめ
| ✅ 原因・条件 | 📝 対策方法 |
|---|---|
| USB 2.0ポート使用 | USB 3.0以上のポートに接続する |
| FAT32形式の使用 | exFATまたはNTFSへフォーマット変更 |
| キャッシュ無効化設定 | 「高パフォーマンス」に変更しキャッシュを有効化 |
| 複数ファイルの転送 | 圧縮して1ファイルにまとめてから転送 |
| USBメモリ自体が低速 | 書き込み性能の高い製品に買い替えを検討 |
🔹 大容量データの高速転送には、「USBの規格」「ファイルシステム」「書き込み設定」など複数の要因の最適化がカギです。
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