[記事公開日]2025/03/25
LinuxシステムでUSBメモリを使用するための設定方法は?
トラブルの概要
WindowsやmacOSとは少し違い、LinuxではUSBメモリを使う際に「マウント」や「パーミッション設定」など独自の操作が必要になる場合があります。この記事では、LinuxでUSBメモリを正しく使うための基本設定や注意点を解説します。
よくある状況
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USBメモリを差しても自動で開かない
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書き込みができない/読み取り専用になっている
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FAT32やexFATがマウントできない
USBメモリ使用の基本手順(GUI環境)
USBメモリを接続する
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通常、GNOMEやKDEなどのデスクトップ環境では自動認識される
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「ファイル」アプリなどからUSBが表示されるか確認
自動マウントされない場合(手動マウント)
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ターミナルを開いて以下の手順を実行:
sudo fdisk -l # デバイス名を確認(例:/dev/sdb1)
sudo mkdir /mnt/usb
sudo mount /dev/sdb1 /mnt/usb
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マウント後、
/mnt/usb
にアクセス可能
書き込みできない場合の対処
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FAT32/exFATのファイルシステムだと所有権の制限がかかることがある
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書き込み権限を変更:
sudo chmod -R 777 /mnt/usb
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または
udisksctl
を使って適切にマウント:
udisksctl mount -b /dev/sdb1
ファイルシステム対応状況
フォーマット形式 | Linuxでの対応 | 備考 |
---|---|---|
FAT32 | 標準で対応 | 互換性が高く扱いやすい |
exFAT | カーネル5.4以降対応 | 古い環境では exfat-utils や fuse-exfat が必要 |
NTFS | 読み書き可能(ntfs-3g) | パフォーマンスはやや低め |
ext4 | 完全対応 | Linux専用で他OSでは読み取り不可 |
アンマウントの重要性
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書き込み中の取り外しはファイル破損の原因
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必ず以下のコマンドでアンマウント:
sudo umount /mnt/usb
まとめ
マウント確認 | 自動認識されない場合は手動でマウント可能 |
書き込み権限の変更 | chmod やudisksctl でパーミッション調整 |
ファイルシステム対応 | FAT32やexFAT推奨。Linux専用ならext4もOK |
アンマウントの徹底 | ファイル破損を防ぐため、取り外し前は必ずアンマウント |
LinuxでUSBメモリを使用する際は、ファイルシステムとマウント操作に注意することで安定した運用が可能になります。
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