[記事公開日]2025/03/25
USBメモリをWindows 11で使用する際に注意するポイントは?
トラブルの概要
Windows 11でもUSBメモリは広く利用されていますが、従来のOSと比べて一部仕様変更があるため、使い方によっては認識されなかったり、エラーが出たりすることがあります。この記事では、Windows 11環境でUSBメモリを安全かつ快適に使うためのポイントを紹介します。
よくある状況
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USBメモリを差しても何も表示されない
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フォーマットを求められるが中のデータは消したくない
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書き込み禁止になっていて保存ができない
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以前のPCでは使えたがWindows 11でうまく動かない
Windows 11でのUSBメモリ使用時の注意点
もくじ [閉じる]
フォーマット形式に注意(特に古いUSB)
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Windows 11ではFAT32/exFAT/NTFSすべてに対応
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ただし、古いUSBが独自形式や破損したファイルシステムだと「フォーマットが必要」と表示されることがある
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データを保持したまま開きたい場合は復元ツールの利用も検討
USBポリシーの設定(パフォーマンスと安全性)
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Windows 11では「クイック削除」が既定
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パフォーマンスを優先したい場合は「デバイスのプロパティ」→「ポリシー」→「高パフォーマンス」に切り替え可能(ただし取り外し前に必ず「安全な取り外し」を実行)
ドライバの問題に備える
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自動認識されない場合は「デバイスマネージャー」でUSB関連ドライバの更新・削除→再接続で解決することが多い
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Windows Updateで最新のドライバが提供されているか確認
セキュリティ強化機能に注意
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Windows DefenderやSmart App Controlがファイルへのアクセスを制限している可能性あり
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アラートが表示された場合は例外設定や確認対応が必要
書き込み禁止や読み取り専用になっている場合
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ファイルのプロパティやUSBメモリの属性を確認
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管理者権限のコマンドプロンプトで属性解除も可能:
attributes disk clear readonly
(※diskpart使用時の操作に注意)
まとめ
フォーマット形式の互換性確認 | FAT32・exFAT推奨。NTFSは書き込み制限なし |
ポリシー設定と安全な取り外し | 「クイック削除」or「高パフォーマンス」を選択。取り外し時は安全操作を徹底 |
ドライバ更新・再認識 | 認識しない場合はドライバを削除→再接続で自動再構築 |
セキュリティ機能との干渉 | Defenderのアラート対応・アクセス許可設定の確認 |
書き込み禁止状態の解除方法 | ファイル属性・ディスク属性を確認し、必要に応じてコマンドで解除 |
Windows 11ではセキュリティが強化されている分、細かな動作が以前と異なることがあります。 安定運用のためには、設定と取り扱いを正しく行いましょう。
関連リンク
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「Windowsの『クイック削除』と『高パフォーマンス』設定の違いは?」
-
「USBメモリを安全に取り外す方法は?」
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