[記事公開日]2025/03/25
USBメモリがUEFI BIOSで認識されない場合の解決策は?
トラブルの概要
OSインストールやブートメディアとして使うためにUSBメモリを使用する際、UEFI BIOS上でUSBが認識されないという問題が発生することがあります。この記事では、UEFI BIOSでUSBメモリが認識されないときの主な原因と対処法を紹介します。
よくある状況
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起動用USBメモリを挿してもUEFIの起動デバイス一覧に表示されない
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他のPCでは起動するのに、特定のマシンでは認識されない
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「No Bootable Device」などのエラーが出る
主な原因とチェックポイント
もくじ [閉じる]
USBメモリのフォーマット形式が適切でない
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UEFI起動には「FAT32」でフォーマットされている必要あり(NTFSだと非対応な場合がある)
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ブート用USB作成時にFAT32を指定
USBメモリに正しくブート情報が書き込まれていない
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Rufusなどのツールで「UEFI(非CSM)」を選んで作成
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ISOファイルからの書き込みが不完全だと起動しない
BIOS設定でUSB起動が無効になっている
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BIOS画面で「UEFI Boot」「USB Boot」「Legacy Boot」などの項目を確認
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「Secure Boot」が有効だと未署名のUSBをブロックすることもある
USBメモリが物理的に認識されていない
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別のポートに差し替えてみる(USB 2.0と3.0で挙動が異なる場合あり)
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他のPCで起動確認を行い、USBメモリの不良を除外
起動順序が正しく設定されていない
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USBが最優先になっているか確認
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起動時に[F12]や[ESC]などのキーで一時的にブートメニューを表示できる
対処手順の例
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USBメモリをFAT32でフォーマットし直す(必要に応じてデータバックアップ)
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RufusなどでUEFI対応の起動ディスクを作成(GPTパーティション/UEFI選択)
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BIOSで「USB Boot」や「UEFI Boot」を有効にする
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Secure Bootを一時的に無効にして試す(再度ONに戻すことも忘れずに)
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USBポートを変えて再起動、または一時的にLegacyモードも試す
まとめ
フォーマット形式 | FAT32がUEFI互換。NTFSは非対応な場合あり |
ブート作成方式 | RufusなどでUEFIモードを明示的に選ぶ |
BIOSの設定項目 | USB起動/UEFI起動/Secure Bootの設定を確認 |
USBポートの確認 | USB 3.0→2.0など切り替えて試す |
起動順の優先設定 | USBが最優先になっているか、一時ブートメニューも活用 |
UEFIでUSBメモリを認識させるには、フォーマット形式・作成手順・BIOS設定の3点を重点的に確認しましょう。
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