[記事公開日]2025/03/25
USBメモリをブートディスクとして使用する方法は?
トラブルの概要
USBメモリを使ってWindowsなどのOSをインストールしたり、システム修復やLinuxのライブ起動を行いたい場合、USBをブートディスクとして利用する必要があります。ただし、正しい手順で作成しなければBIOSやUEFIで認識されず、起動できないこともあります。この記事では、USBメモリをブートディスクとして使用するための方法と注意点を解説します。
よくある状況
-
起動ディスクを作成したつもりだがPCがUSBから起動しない
-
BIOSでUSBが表示されない/エラーになる
-
OSインストール用メディアを作りたい
USBブートディスク作成に必要なもの
-
USBメモリ(8GB以上推奨、用途によっては16GB以上)
-
ブート可能なISOファイル(例:Windows、Linux、ツール系ISO)
-
RufusやbalenaEtcherなどのブートディスク作成ツール
作成手順(例:WindowsのISOを使う場合)
USBメモリをPCに接続
-
重要なデータは事前にバックアップ(作成時に全消去されます)
Rufusをダウンロードして起動
-
公式サイトから無料でダウンロード可能
-
インストール不要のポータブル版もあり
ブートディスクを作成
-
「デバイス」でUSBメモリを選択
-
「ブートの種類」でISOファイルを選択
-
パーティション方式を選択:
-
UEFI起動:GPT + FAT32
-
BIOS/レガシー起動:MBR + NTFS
-
-
「スタート」をクリックして書き込み開始
BIOS/UEFIでUSB起動を設定
-
PC起動時にF2/DEL/F12などでBIOS/UEFIに入る
-
「起動順序」でUSBメモリを最優先に設定
-
必要に応じて「セキュアブート」を一時的に無効化
USBからOSが起動できない場合のトラブルシューティング
-
USBメモリが正しく作成されているか確認(他のPCでも試す)
-
BIOSでUSB起動が有効になっているか確認
-
起動順が正しいか再確認
-
Secure Bootが有効で起動をブロックしていないか確認
-
使用したUSBポートを変更してみる(USB 2.0/3.0の違い)
-
ISOファイルが破損していないかチェック
-
必要に応じて別のツール(balenaEtcher等)で作成し直す
まとめ
必要な準備物 | ISOファイル/8GB以上のUSB/Rufusなどの作成ツール |
フォーマットとパーティション設定 | UEFI:GPT + FAT32、BIOS:MBR + NTFS 推奨 |
ブートディスク作成ソフト | Rufus(Windows向け)、balenaEtcher(マルチOS対応)などが便利 |
BIOS/UEFI設定 | 起動順位変更/USB起動有効化/セキュアブート解除が必要な場合あり |
トラブル時の確認項目 | USBの作成状態・BIOS設定・ポート変更・ISO破損などを総合チェック |
正しく作成されたUSBブートディスクがあれば、OSインストールやトラブル時の復旧などに非常に役立ちます。 作成時は設定とフォーマット方式に注意しましょう。
関連リンク
関連記事もどうぞ