[記事公開日]2025/03/25
「USBデバイスがシステム要件を満たしていません」と表示される理由は?
トラブルの概要
USBメモリを使ってOSをインストールしようとした際などに、「このUSBデバイスはシステム要件を満たしていません」といったエラーメッセージが表示されることがあります。これは主に、OSの仕様やセキュリティ要件、USB自体の構成に関連する問題です。本記事では、その原因と対処法をわかりやすく解説します。
よくある状況
-
Windows 11 のインストール時にこのエラーが表示される
-
ブート用USBとして認識されない/インストーラが拒否する
-
「TPM 2.0 が有効になっていない」や「Secure Boot が無効」など別の警告も出る
主な原因と考えられるポイント
インストーラーのシステム要件を満たしていない
-
Windows 11の場合、TPM 2.0/Secure Boot/UEFI 起動/64bit 対応などが必須
-
USBメモリ自体ではなく、接続されたPCの仕様が足りていないケースが多い
USB作成時の設定が適切でない
-
BIOSモード(Legacy)用に作成したUSBではUEFIで起動できない
-
パーティション方式が「MBR」で作成されているとUEFI非対応になる場合も
ISOファイルやツールに問題がある
-
非公式・改変されたISOイメージだと互換性エラーが出ることがある
-
USB作成ツールで「Windows 11(TPM回避版)」などを選ばなかったか要確認
USBポートやメモリが物理的に問題を抱えている
-
USBの不良や、PCとの互換性の問題(USB 3.0と古いPCなど)
対処方法
-
PCがWindows 11の最小要件(TPM 2.0/UEFI/Secure Boot)を満たしているか確認
-
USBをRufusなどのツールで再作成し、下記のように設定:
-
GPTパーティション/FAT32形式
-
「UEFI(非CSM)」で作成
-
TPM回避設定が可能なオプションを選択(必要に応じて)
-
-
別のUSBポート(USB 2.0)を試す、または別のUSBメモリを使用
-
BIOS設定で「Secure Boot」「TPM」などの状態を確認し、必要に応じて有効化
まとめ
PC側のシステム要件不足 | TPM 2.0/Secure Boot/UEFI が無効 or 非搭載 |
USB作成の設定ミス | パーティション形式や起動モード(Legacy vs UEFI)の不一致 |
ISO・ツールの互換性 | 非公式ISOや不完全な作成手順が原因 |
物理的トラブル | USBポートやUSBメモリの不良、互換性問題 |
USBエラーはUSBメモリ自体の問題というより、OSやPCの要件、作成手順による影響が大きいです。 正しい作成方法と設定を見直して再トライしましょう。
関連リンク
関連記事もどうぞ