[記事公開日]2025/03/25
USBメモリを破棄する際、データを完全に消去する方法は?
トラブルの概要
USBメモリを廃棄・譲渡・売却する際、通常の削除やフォーマットだけではデータが復元される可能性があります。個人情報や機密データが漏洩しないよう、しっかりとしたデータ消去が必要です。この記事では、USBメモリのデータを完全に消去するための方法を紹介します。
よくある状況
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USBメモリを処分したいが、データ流出が不安
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ファイルを削除しただけで安心してしまっている
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フォーマット後でも復元できてしまうと聞いて心配
データを完全に消去する方法
専用のデータ消去ソフトを使う
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「完全消去」= データ復元が不可能な状態にすること
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おすすめのフリーソフト:
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DiskPart(Windows標準コマンド)
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Eraser(Windows)
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CCleanerのドライブワイプ機能
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BleachBit(Windows/Linux)
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DiskPartを使った手順(Windows)
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「cmd(コマンドプロンプト)」を管理者として起動
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diskpart
と入力して起動 -
list disk
でUSBのディスク番号を確認 -
select disk x
(x は該当USBの番号) -
clean
またはclean all
(全領域をゼロ書き込み)
※ clean all
は復元困難レベルの消去。時間がかかりますが安全です。
複数回の上書きによる消去(ソフト任意)
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1回の上書きでは復元可能なケースもあるため、3回以上のランダムデータ上書きが推奨されます
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多くの消去ソフトには「DoD 5220.22-M」などの標準消去方式あり
フォーマット+ゼロ書き込み
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通常のフォーマットでは「見えなくする」だけ
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その後に「全セクタをゼロで埋める」処理を行うとより安全
物理的な破壊も有効(最終手段)
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極端に安全性を求める場合、USBメモリをハンマーで破壊する、金属ハサミで切断するなど
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内部のNANDチップを破壊すれば復元は不可能になります
まとめ
DiskPartのclean all | Windows標準。復元困難なレベルで全領域を初期化 |
専用消去ソフトを使う | 複数回上書きやDoD方式による高度な消去が可能 |
フォーマット+ゼロ書き込み | ファイル消去後に未使用領域を完全に上書き |
物理破壊(最終手段) | NANDチップを破壊して復元不能にする |
USBメモリを安全に処分するためには、**「完全消去」または「物理破壊」**が必須です。重要データが残ったまま廃棄しないよう注意しましょう。
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