[記事公開日]2025/03/25
🔁 フルバックアップ、増分バックアップ、差分バックアップの違いは?
💾 概要
バックアップにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴と適した用途があります。特に「フルバックアップ」「増分バックアップ」「差分バックアップ」は基本的な3種類として広く使われています。本記事ではそれぞれの違いとメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
📋 3つのバックアップ方式の概要
1️⃣ フルバックアップ(完全バックアップ)
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対象のすべてのデータを丸ごとバックアップ
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毎回すべてのファイルが保存される
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復元は1回で済む(最新のフルバックアップだけでOK)
メリット: 復元が簡単で確実
デメリット: 時間と容量を多く消費する
2️⃣ 増分バックアップ(インクリメンタル)
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最後に実施したバックアップ以降に変更されたデータのみを保存
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フルバックアップ+複数の増分ファイルが必要
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バックアップは高速・省容量
メリット: 容量の節約・バックアップが速い
デメリット: 復元時にすべての増分データが必要(復元が複雑)
3️⃣ 差分バックアップ(ディファレンシャル)
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最後のフルバックアップ以降に変更されたデータをすべて保存
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時間が経つほどバックアップ量が増えるが、復元は比較的簡単
メリット: フル+最新の差分だけで復元できる
デメリット: 日数が経つとフルに近い容量になることも
✅ 比較表
| ✅ バックアップ方式 | 保存対象 | 復元に必要なファイル | バックアップ速度 | 復元のしやすさ |
|---|---|---|---|---|
| フルバックアップ | 全データ | フルバックアップ1回分 | 遅い | とても簡単 |
| 増分バックアップ | 最後のバックアップ以降の変更分 | フル+すべての増分バックアップ | 速い | やや複雑 |
| 差分バックアップ | 最後のフルバックアップ以降の変更分 | フル+最新の差分のみ | 中間 | 比較的簡単 |
🔧 使い分けのヒント
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頻繁に変更されるファイルが多い:増分バックアップで効率よく
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安全性・復元の速さを優先したい:フルバックアップを定期的に
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バランス重視:差分バックアップで復元も簡単に
🔹 バックアップ戦略を考える際は、これらの方式を組み合わせて運用するのが理想です。例:毎週フル+平日は増分バックアップなど。
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