[記事公開日]2025/03/25
外付けHDDとNASのどちらを選ぶべきですか?
概要
データのバックアップや保存先としてよく使われる「外付けHDD」と「NAS(ネットワーク接続ストレージ)」。どちらを選ぶべきかは、使用目的・利用人数・設置環境などによって変わります。この記事では、外付けHDDとNASの違いや、それぞれに適した用途をわかりやすく比較します。
両者の基本的な違い
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外付けHDD:USBなどで直接パソコンに接続して使う記憶装置
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NAS:ネットワーク経由で複数の端末からアクセスできる記憶装置
もくじ [閉じる]
外付けHDDの特徴とおすすめポイント
メリット
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設定が簡単で、接続すればすぐに使用可能
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コストが安く、容量あたりの価格がリーズナブル
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転送速度が速く、特にUSB 3.0以上の機種で有利
デメリット
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接続したPCでしか基本的に使えない(共有には向かない)
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複数端末で使いたい場合は都度つなぎ替える必要がある
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災害や紛失に弱く、冗長性がない
向いている人
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単体のパソコンでバックアップしたい個人ユーザー
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コストを抑えてシンプルにデータを保管したい人
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大容量の動画や写真を保存するクリエイター など
NASの特徴とおすすめポイント
メリット
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複数のPC・スマホから同時アクセスが可能
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RAID構成でデータの冗長性を確保できる
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スケジュールバックアップ、自動同期などの管理機能が豊富
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外出先からのリモートアクセスにも対応
デメリット
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初期設定がやや複雑(ネットワークやRAIDの知識が必要)
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本体価格+HDD代がかかる(やや高価)
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常時稼働のため電気代やメンテナンスにも注意
向いている人
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複数台のPCやスマホでデータ共有・バックアップしたい家庭や職場
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会社で業務用データを一括管理したいチーム・中小企業
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写真・映像・設計データなどを長期かつ安全に保存したい人
比較表
特徴 | 外付けHDD | NAS(ネットワークストレージ) |
---|---|---|
接続方式 | USBなどでPCに直接接続 | LAN経由でネットワークに接続 |
複数端末からの利用 | 基本的に不可 | 可能(同時アクセスも可) |
冗長性(RAID) | なし | RAID構成によりHDD故障時の保護が可能 |
初期設定の手軽さ | 簡単(接続するだけ) | 中〜上級者向け(ネットワーク設定が必要) |
導入コスト | 安価 | 高め(本体+HDD) |
バックアップ自動化 | 一部対応(ソフトによる) | スケジュール・自動同期など高機能 |
リモートアクセス | 基本不可(PC接続が必要) | 対応(外出先からも利用可) |
選び方のポイント
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個人で簡単・安価に使いたい → 外付けHDD
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複数端末で共有・冗長性を重視 → NAS
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写真・動画の長期保存や業務利用 → NASが安心
迷ったときは「まずは外付けHDDから始め、必要性に応じてNASを導入する」のも1つの選択肢です。
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