[記事公開日]2025/03/25
🔁 複数のバックアップ先を用意するべき理由は何ですか?
💾 概要
バックアップは1つ作って終わりではなく、「複数のバックアップ先を確保する」ことが安全なデータ保護の基本です。1つのメディアや方法だけでは、障害や災害、盗難などのリスクに対応しきれないため、冗長性を持たせることが重要です。この記事では、複数バックアップ先を用意する理由とその効果的な運用方法を解説します。
もくじ
✅ なぜ1つのバックアップ先では不十分なのか?
⚠️ 1. ストレージ自体の故障リスク
🔥 2. 災害や盗難による物理的損失
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火災・水害・地震などによって一括でバックアップも失われる可能性
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自宅やオフィスに保管している限り、全てが同時に失われるリスクがある
🦠 3. ランサムウェアやウイルス感染
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バックアップ先も同時に暗号化されてしまうケースがある
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オンライン接続されたバックアップは特に注意が必要
🔄 複数バックアップの具体的なメリット
✅ 冗長性(Redundancy)の確保
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1つ失っても他にコピーがあれば復元可能
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各メディアの特性を活かしてリスクを分散できる
✅ オンライン/オフラインのバランス運用
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クラウド:自動/遠隔地保管に強い
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ローカル:高速アクセス・オフライン保管が可能
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テープやDVDなど:エアギャップ対策(物理的に隔離)
✅ バックアップ頻度や保存期間の分担
🔧 推奨される「3-2-1バックアップルール」
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3つのコピー:元データ+バックアップ2つ
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2種類の媒体:HDD+クラウドなど異なる種類を使う
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1つは遠隔地(オフサイト):火災や盗難対策のために別場所に保管
✅ まとめ:複数バックアップ先が重要な理由
| リスク要因 | 単一バックアップの弱点 | 複数バックアップの強み |
|---|---|---|
| ストレージ故障 | 復元できない | 別のコピーから復旧可能 |
| 災害・盗難 | 同時に全データ喪失の恐れ | オフサイト保管により被害を回避 |
| ウイルス・ランサムウェア | 感染拡大でバックアップも被害に遭う可能性 | オフライン保管で感染を遮断 |
| 誤操作・削除ミス | 上書き・削除によりデータ消失 | 世代管理や複数コピーで復旧可能 |
🔹 大切なのは「どれか1つが壊れても他でカバーできる仕組み」を作ること。
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