[記事公開日]2025/03/26
[最終更新日]2025/10/13
📂 ファイルシステム(FAT32/NTFS)の違いと変更方法は?
💾 概要
USBメモリや外付けHDDを使用する際に「FAT32」や「NTFS」というファイルシステムを目にすることがあります。これらはデータの保存形式を管理する仕組みで、それぞれに長所と短所があります。この記事では、FAT32とNTFSの違いや、用途に応じた使い分け、変更方法をわかりやすく解説します。
もくじ
✅ FAT32とNTFSの基本的な違い
| 項目 | FAT32 | NTFS |
|---|---|---|
| ファイルサイズ制限 | 最大4GB/ファイル | 制限なし(理論上16EB) |
| パーティションサイズ制限 | 最大2TB程度 | 実質制限なし |
| 対応OS | Windows/Mac/Linuxなど広範囲 | 主にWindows。Mac・Linuxは読み取りのみ対応も多い |
| セキュリティ機能 | なし | 暗号化/アクセス制御/圧縮など対応 |
| 信頼性・回復機能 | 基本的な管理のみ | ジャーナリング機能により障害時の復旧がしやすい |
| 推奨用途 | USBメモリ、SDカード、マルチOS共有用 | 外付けHDD、システムディスク、セキュリティ重視用 |
🧭 選び方のポイント
FAT32がおすすめな場面:
-
ファイルサイズが4GB未満で十分な場合
-
Windows/Mac/ゲーム機など複数機器で使用する場合
-
USBメモリやSDカードでの一時的なデータ移動時
NTFSがおすすめな場面:
-
4GB以上の動画・ディスクイメージを扱う場合
-
Windows環境でのバックアップや業務利用
-
アクセス制限・暗号化などのセキュリティ管理が必要なとき
🔧 ファイルシステムの変更方法
✅ 方法1:フォーマットして変更する(データ削除あり)
手順(Windows)
-
USBメモリやHDDをPCに接続
-
「エクスプローラー」→対象ドライブを右クリック→「フォーマット」
-
「ファイルシステム」で「FAT32」または「NTFS」を選択
-
「開始」で実行(※データはすべて消えるので注意)
✅ 方法2:コマンドで変換(データ保持可能)
NTFSへの変換のみ対応(FAT32 → NTFS)
- [スタート]→「cmd」を右クリック→「管理者として実行」
-
以下のコマンドを入力:
convert X: /fs:ntfs
※X:はドライブ文字に読み替え
注意点:
-
NTFS→FAT32へはこの方法では不可(フォーマットが必要)
-
データのバックアップは事前に推奨
✅ まとめ
| 使用用途 | おすすめファイルシステム |
|---|---|
| 複数OSでの共用(Windows/Mac) | FAT32 |
| 4GB以上のファイルを保存したい | NTFS |
| システムディスクやバックアップ用途 | NTFS |
| USBメモリなど一時的なデータ移動用途 | FAT32 |
🔹 使用目的に応じて、適切なファイルシステムを選ぶことでストレスのない運用が可能になります。
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