[記事公開日]2025/03/26
USBメモリのフォーマット形式(FAT32/exFAT/NTFS)の違いと最適な選択方法は?
概要
USBメモリを使用する際に選択する「フォーマット形式」には、FAT32・exFAT・NTFSの3種類が一般的です。それぞれにメリット・デメリットがあり、使用環境や目的によって最適な形式は異なります。この記事では、各フォーマット形式の違いと選び方、変更方法について解説します。
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主要フォーマット形式の比較表
項目 | FAT32 | exFAT | NTFS |
---|---|---|---|
最大ファイルサイズ | 4GB | 約16EB(理論値) | 約16EB(理論値) |
最大ボリュームサイズ | 2TB | 128PB以上(理論値) | 約256TB(理論値) |
対応OS | ほぼすべて(古い機器にも対応) | Windows/Mac/Linux対応(要更新あり) | 主にWindows。Mac/Linuxは読み取りのみ |
セキュリティ/権限管理 | × | × | ◯(アクセス制御・暗号化対応) |
推奨用途 | USBメモリ、SDカード、マルチデバイス共有 | 大容量ファイルの持ち運び、動画・写真保存など | バックアップ、システム用ドライブ |
フォーマット形式の選び方(目的別)
FAT32 を選ぶべきケース
-
古い機器(テレビ・プリンター・カーナビ)でも使いたい
-
4GB未満のファイルを中心にやりとりする
-
Windows/Mac両方で手軽に使いたい
exFAT を選ぶべきケース
-
4GBを超える動画・バックアップファイルを保存したい
-
Mac/Windows間での互換性も必要
-
FAT32より高機能だがNTFSほど複雑な権限は不要
NTFS を選ぶべきケース
-
Windowsでの使用がメイン
-
アクセス制限や暗号化などセキュリティを重視したい
-
外付けHDDとして長期保存・バックアップ用途で使いたい
フォーマットの変更方法(Windows)
方法1:エクスプローラーからフォーマット
-
USBメモリをPCに接続
-
エクスプローラーで対象ドライブを右クリック →「フォーマット」
-
ファイルシステムを選択(FAT32/exFAT/NTFS)
-
「クイックフォーマット」にチェック →「開始」
※注意:フォーマットすると中のデータはすべて消去されます。事前にバックアップを取ってください。
方法2:コマンドプロンプトから(NTFS変換)
convert X: /fs:ntfs
※Xは対象ドライブの文字(例:E:)です。 ※FAT32→NTFS変換はデータを保持したまま可能ですが、NTFS→FAT32には対応していません。
まとめ:フォーマット形式の使い分け早見表
利用シーン | おすすめフォーマット |
---|---|
古い機器や幅広い互換性が必要なとき | FAT32 |
4GB超ファイルを持ち運びたいとき | exFAT |
Windowsでのバックアップ・セキュリティ重視 | NTFS |
用途や機器に応じた最適なフォーマット形式を選ぶことで、USBメモリの活用度と信頼性が高まります。
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