[記事公開日]2025/06/05
フォーマット後にデータを復旧する方法と復旧率を上げるコツ
もくじ
はじめに
外付けHDDをうっかりフォーマットしてしまった場合、大切なデータが失われたと感じるかもしれません。しかし、実際にはフォーマット直後であれば高確率でデータの復旧が可能です。本記事では、フォーマットされたHDDからデータを取り戻すための具体的な手順や、復旧率を高めるための重要なポイントについて詳しく解説します。
❗ フォーマット直後にやるべきこと
-
すぐに使用を中止する
-
フォーマット後に新たなデータを書き込むと、元のデータが上書きされて復旧が困難になります。
-
-
HDDを取り外して安全に保管する
-
物理的な損傷を防ぐため、不要な操作は避けることが重要です。
-
-
信頼性の高い復旧ツールを準備する
-
Recuva、EaseUS Data Recovery、Wondershare Recoverit などのツールが有名です。
-
🔧 フォーマット後のデータ復旧手順
ステップ1:データ復旧ソフトのインストール(別のPCまたは別ドライブ)
ステップ2:外付けHDDをスキャン
-
復旧ソフトを起動し、該当のHDDをスキャン対象として選択します。
-
クイックスキャンとディープスキャンの両方を実行するのが理想です。
ステップ3:復元可能なファイルのプレビュー確認
-
復旧ソフトによっては、画像やドキュメントを事前に確認できます。
-
ファイル名が失われていても、拡張子やファイル内容で判断可能。
ステップ4:必要なファイルを安全な場所に復元
-
復元先は必ず別のHDDやUSBメモリなどに設定してください。
-
元のHDDに書き戻すと、他のファイルを上書きしてしまう危険性があります。
✅ 復旧率を高めるコツ
| コツ | 内容 |
|---|---|
| 使用をすぐに中断 | 上書きが起こる前が最も復旧成功率が高い |
| ディープスキャンを行う | 表面に現れないデータも見つけられる |
| ファイル構造ではなくファイルタイプで検索 | 隠れたデータにアクセス可能 |
| 認識しないHDDはディスク管理やBIOSでチェック | ハード的なトラブルがないか確認 |
| データ復旧業者の活用も検討 | 論理障害や物理障害にプロが対応 |
⚠️ 注意点とよくある失敗
-
フォーマットを「クイックフォーマット」で行った場合、復旧の可能性は高い。
-
「フルフォーマット」や「ゼロ書き込み」された場合、復旧は非常に困難。
-
格安または不正な復旧ソフトの使用で、逆にHDDが損傷することも。
-
パーティションそのものが削除されている場合は、パーティションリカバリ機能付きソフトが必要。
🔐 復旧後の対策:同じトラブルを防ぐために
-
定期的なバックアップを必ず行う(外付けHDD→クラウドなど)
-
大事なHDDにはアクセス制限やパスワード保護を施す
-
フォーマット操作時は警告ダイアログをよく読む癖をつける
📜 最後に
フォーマットしてしまったからといって、すぐに諦める必要はありません。適切な手順とツールを使えば、高確率でデータは救出できます。重要なのはスピードと冷静な対応です。誤操作を防ぐためにも、日頃からのバックアップ体制の構築と、フォーマット作業の慎重な取り扱いを意識しましょう。
もしご自身での対応が難しい場合や、データの重要度が非常に高い場合には、迷わず専門のデータ復旧業者への相談を検討することも大切です。
➡️ 関連リンク
- [外付けHDDのクイックフォーマットとフルフォーマットの違い](【フォーマット方式】)
- [EaseUSやRecuvaを使った具体的な復旧手順](【復旧ツール解説】)
- [フォーマット前に知っておきたいデータ保護の基本](【バックアップ戦略】)
➡️ 同じカテゴリの別の記事はこちら
- 外付けHDDを正しくフォーマットする手順と注意点
- 外付けHDDのボリューム構成を再設定する方法とデータを保持する手順
- 外付けHDDが原因でパソコンがマルウェアに感染する可能性と対処法
- フォーマット後にデータを復旧する方法と復旧率を上げるコツ
- フォーマットせずに外付けHDDを修復する方法
- パーティション分割後にデータが認識されないときの対処方法
- パーティションが破損している外付けHDDを修復する方法と手順
- Windowsでフォーマットできない外付けHDDを修復する方法
- MacとWindowsの両方で使える外付けHDDのフォーマット方法
- FAT32、exFAT、NTFSの違いと外付けHDDに最適なフォーマット形式の選び方
