[記事公開日]2025/06/17
[最終更新日]2025/11/14
Excelファイルが読み取り専用になって編集できない原因と対処法(パソコンでのみ発生)
📌 この記事は、実際に寄せられた相談事例をもとに構成しています。Excelファイルが突然読み取り専用になり、パソコンでは編集できないのに、スマホでは問題なく編集できる──という症状に対して、考えられる原因と切り分けの方法を解説します。
もくじ
🔍 症状の概要
以下のような状態でお困りではないでしょうか?
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✅ Excelファイルが「読み取り専用」で開いてしまう
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✅ スマホでは編集できるが、パソコンでは編集できない
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✅ ファイルのダウンロード・アップロードはできる
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✅ テキストファイルは編集できるが、WordやExcelなどOffice系ファイルのみ編集不可
このような場合、単純なファイル属性の問題ではなく、クラウド連携・Officeライセンス・ブラウザ設定・権限の不一致など複数の要因が絡んでいる可能性があります。
🧩 考えられる原因と対策
① Officeライセンス認証の問題
概要:
Microsoft 365 のライセンスが無効化されていたり、有効なアカウントでログインしていない場合、パソコンではOfficeが編集不可の読み取り専用モードになることがあります。
チェック方法:
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Excelを開き、上部メニューの「ファイル」→「アカウント」でライセンス状態を確認
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「ライセンス認証が必要」や「製品が無効です」と表示されていないかチェック
対処法:
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正しいMicrosoftアカウントでログインし直す
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Officeの再認証または再インストールを検討
② OneDrive/クラウド保存による制限
概要:
クラウド上のファイルが「自分以外が編集中」または「同期エラー」などにより読み取り専用で開かれる場合があります。
チェック方法:
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ファイルのプロパティで「場所」が OneDrive になっていないか確認
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他のユーザーと共有されているかどうかも確認
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OneDriveアプリで同期状況を確認
対処法:
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オフラインに保存(右クリック→コピー→デスクトップなどに貼り付け)
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または「名前を付けて保存」→ローカルに保存して再編集
③ ブラウザやセキュリティ設定による制限(Office for Web)
概要:
ブラウザから開いたOfficeファイルが「表示専用」になることがあります。これはCookie設定やアカウントの認証状態による影響が大きいです。
チェック方法:
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パソコンで使用しているブラウザが最新か確認
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別のブラウザ(Edge / Chrome / Firefox)で同じファイルを開いてみる
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プライベートウィンドウでログインし直す
対処法:
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ブラウザのキャッシュを削除し再ログイン
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シークレットモードで試す
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必要に応じて、Officeアプリ(ローカル)で開く設定に切り替え
④ ファイルに編集制限(保護ビューやブロック)が設定されている
概要:
インターネットからダウンロードしたファイルには「保護ビュー」やブロックがかかっていることがあります。
チェック方法:
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ファイルを右クリック → 「プロパティ」→「全般」タブ内の「ブロックの解除」項目を確認
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または、Excelで開いた際に黄色い警告バーが表示されていないか確認
対処法:
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プロパティ画面で「ブロックの解除」にチェックを入れる
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Excel内で「編集を有効にする」ボタンを押す
⑤ アクセス権限の相違(共有設定による編集制限)
概要:
クラウド上のファイルで「閲覧のみ」の共有リンクを踏んでいる場合、編集ができないことがあります。
チェック方法:
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OneDriveやGoogle Driveで共有設定を確認
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「編集可」になっているか?「閲覧のみ」になっていないか?
対処法:
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ファイル所有者に「編集権限付きで再共有してもらう」よう依頼
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自分自身のアカウントでアップロード・所有したファイルか確認
🛠 応急的な対応策まとめ
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📥 ファイルをローカルに保存して編集してみる(”名前を付けて保存”)
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🔄 ブラウザ変更・キャッシュクリア・シークレットモードで再試行
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👤 MicrosoftアカウントやOfficeライセンスの状態を再確認
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📤 ファイルをスマホから再アップロードし直すことで、編集制限が外れるケースもあり
🤔 それでも解決しない場合は?
ここまでの方法で改善しない場合、
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Officeアプリの再インストール
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OSやクラウドサービスのアカウント設定の再確認
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一時的なサーバー障害(Microsoft側の問題)
なども視野に入れて、総合的に見直す必要があります。
📝 まとめ
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スマホで編集できてパソコンではできない場合、多くは「アカウント認証・クラウド連携・ブラウザ設定」のいずれかに原因があります。
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応急対応としては「ローカル保存」「再ログイン」「ブラウザ変更」などが効果的です。
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定期的にアカウント状態やOffice製品のライセンス状況を確認しておくことも予防につながります。
今後も同様のトラブルが起きた場合は、本記事を参考に一つひとつの原因を切り分けながら対応を進めてください。
