[記事公開日]2025/08/21
[最終更新日]2025/10/13
📧Outlookで送受信ができないときの原因と対処法まとめ
はじめに
Outlookは、ビジネスからプライベートまで幅広く使われているメールクライアントですが、突然送受信ができなくなってしまうと非常に困ります。特にエラーメッセージも出ず、「同期中」のまま進まない、または「接続されていません」などと表示される場合は原因の切り分けが難しいものです。
この記事では、Outlookの送受信ができないときに考えられる原因を網羅的に整理し、それぞれに応じた具体的な対処法を、初めてトラブルに直面した方にもわかりやすく解説します。
🛠よくある送受信トラブルの症状
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メールの送信が途中で止まる、エラーが出る
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メールを受信できない(新着が来ない)
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「接続されていません」と表示される
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アカウント設定後に動作しない
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「同期中」から進まない
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送信トレイに残ったままのメール
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エラーメッセージ「0x800ccc0e」「0x80042108」など
🧩原因別の対処法一覧
1. ✉️インターネット接続の不具合
最初に確認すべきは、パソコンが正しくインターネットに接続されているかどうかです。
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Wi-Fiの接続状況を確認
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ブラウザで任意のサイトが開けるかチェック
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セキュリティソフトによる遮断の有無を確認
2. 🏷アカウント設定のミス
Outlookのアカウント設定が正しくないと、接続に失敗して送受信ができません。
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メールアドレス・パスワードの再確認
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POP/IMAP、SMTPのサーバー情報が正しいか確認
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使用しているメールサービス提供会社(Gmail、Yahoo、OCNなど)の公式設定を確認
3. 🔐ウイルス対策ソフトやファイアウォールの干渉
セキュリティソフトがOutlookの通信をブロックしていることがあります。
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一時的にセキュリティソフトを無効化して送受信テスト
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Outlook.exeが例外ルールに登録されているか確認
4. 📡Outlookのオフラインモード設定
意図せず「オフライン作業」モードになっていると、送受信が行われません。
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Outlook画面上部の「送受信」タブ →「オフライン作業」ボタンが押されていないか確認
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押されている場合はもう一度クリックしてオンラインに戻す
5. 🔄送受信グループの構成に問題
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「送受信」タブ →「送受信グループ」→「送受信グループの定義」
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正しいアカウントが送受信グループに含まれているか確認
6. 🧹Outlookのプロファイル破損
プロファイルの不整合により、送受信が正常に行えないことがあります。
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コントロールパネル →「メール」→「プロファイルの表示」→ 新しいプロファイルを作成してテスト
7. ⚠️アドインの影響
一部のアドインがOutlookの動作を妨げている場合があります。
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Outlookをセーフモード(
outlook /safe)で起動し、送受信できるか確認 -
「ファイル」→「オプション」→「アドイン」→ 不要なCOMアドインを無効化
8. 🧩OST/PSTファイルの破損
Outlookのデータファイルが破損していると、送受信に問題が発生します。
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scanpst.exe(受信トレイ修復ツール)で修復
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OSTファイルの場合は削除して再作成(Exchange/IMAP利用時)
9. 🔄Microsoft Officeの修復
Outlook単体ではなく、Office全体のファイル破損による場合もあります。
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コントロールパネル →「プログラム」→「Microsoft Office」→「変更」→「オンライン修復」
10. ⏳メールサーバー側の障害
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GmailやMicrosoft 365など大手サービスでも障害が起こることがあります
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各社の障害情報ページやSNSで情報収集
🧭 Outlook送受信トラブル診断フローチャート
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インターネット接続の確認
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オフライン作業になっていないか確認
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アカウント設定(受信/送信サーバー)を見直す
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セキュリティソフトやアドインの影響を除去
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新規プロファイルでテスト
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scanpst.exeでファイル修復
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Office修復
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サーバー障害を確認
✅再発防止のためにやっておくべきこと
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アカウント設定内容を記録しておく
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PST/OSTファイルのバックアップ
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セキュリティソフトとOutlookの互換性をチェック
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定期的なOfficeアップデートとWindows更新
🔗関連記事
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🔹Outlook2021で「要求された操作は、このオブジェクトでサポートされていない」エラーの対処法
📝まとめ
Outlookで送受信ができないトラブルは、一見同じように見えても、原因は多岐にわたります。大切なのは、「慌てずに一つずつチェックする」こと。この記事で紹介した10のポイントを順に確認すれば、多くのトラブルは自己解決できるはずです。
それでも改善しない場合は、プロに相談することも大切です。データ消失や業務停止を防ぐためにも、早めの対応を心がけましょう。
