[記事公開日]2025/08/27
🕵️♂️ SDカード内のファイルが隠しファイルになったときの解決方法
もくじ
はじめに
SDカードをパソコンやスマホに接続したとき、「フォルダはあるのにファイルが見えない」「データが消えたように見える」というトラブルに遭遇することがあります。実はこの現象、ファイルが削除されたわけではなく、隠しファイル属性に設定されているだけの場合が多いです。特に、ウイルス感染や不適切な設定変更が原因で発生するケースがよく見られます。
この記事では、SDカード内の隠しファイルを表示・復旧する方法を、セキュリティの観点からもわかりやすく解説します。データ消失を防ぐための注意点もあわせて紹介します。
🛠️ よくある症状
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SDカードを開いてもファイルが表示されない
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空き容量は減っているのにデータが見えない
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フォルダだけ見えるが、中身が空に見える
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知らないショートカットファイルだけが表示される
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「.lnk」拡張子のファイルが勝手に作成されている
これらの症状は、ウイルス感染や属性設定の変更が原因であることが多いです。
🔍 原因と詳細解説
1. 🦠 ウイルス感染による隠しファイル化
USBメモリやSDカード経由で感染するAutorun系ウイルスなどは、元のデータを隠しファイルにし、代わりにショートカットを作成します。
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対策
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最新のウイルス対策ソフトでSDカードをスキャン
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ウイルスを削除した後、隠しファイルを再表示
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2. ⚙️ 属性変更による非表示設定
Windowsやウイルスによって、ファイル属性が「隠しファイル」に設定されている場合があります。
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解決方法(コマンドプロンプトを使用)
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SDカードをパソコンに接続
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スタートメニュー → cmd → 管理者として実行
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以下のコマンドを入力
attrib -h -r -s /s /d X:\*.*※
X:はSDカードのドライブレターに置き換え
これにより、隠し属性とシステム属性が解除され、ファイルが再び表示されます。
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3. 🧩 エクスプローラー設定による非表示
Windowsの設定で、隠しファイルを表示しない設定になっている場合もあります。
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設定変更手順(Windows 10/11)
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エクスプローラーを開く
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上部メニュー「表示」→「表示オプション」→「表示」タブ
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「隠しファイル、隠しフォルダ、および隠しドライブを表示する」にチェック
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「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外す
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4. 📂 ファイルシステムエラー
SDカードのファイルシステムが破損している場合、ファイルが正常に表示されないことがあります。
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対策
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Windowsの「エラーチェック」機能を使用
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コマンドで修復:
chkdsk X: /f
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✅ 対処法まとめ表
| 症状 | 主な原因 | 解決方法 |
|---|---|---|
| ファイルが見えない | 隠し属性設定 | attribコマンドで属性を解除 |
| ショートカットだけ表示される | ウイルス感染 | ウイルススキャン後、attribで修復 |
| 容量は減っているのに中身が空 | 隠しファイル設定 | 隠しファイルを表示設定に変更 |
| ファイル名が文字化けしている | ファイルシステム破損 | chkdskまたはデータ復旧ソフトを使用 |
🛡️ セキュリティ対策のポイント
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ウイルス対策ソフトを最新に保つ
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不審なPCや端末でSDカードを使わない
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重要データは必ずバックアップを取る
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感染が疑われる場合はデータ復旧よりウイルス除去を優先
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まとめ
SDカード内のファイルが見えなくなる現象は、データが消えたわけではなく隠しファイル化されているだけのケースが多いです。適切なコマンドや設定変更で復旧できますが、ウイルス感染が原因の場合は、まず除去を優先しましょう。
さらに、今後の再発防止のために、ウイルス対策と定期的なバックアップを徹底することが重要です。
