[記事公開日]2025/10/01
[最終更新日]2025/10/14
💻 Fujitsu FMVA77G2Bで画面左下が浮いてしまう原因と修理・対処法まとめ(Windows11対応)
もくじ
はじめに
ノートパソコンを使用していると、画面の端が浮いてくるトラブルに遭遇することがあります。特にヒンジ周辺は構造的に負荷がかかりやすく、長年の使用や強い開閉、液体の侵入によって破損することが多い箇所です。今回は Fujitsu FMVA77G2B(Windows 11搭載) で確認された「画面左下が浮いている」という症状について、原因や切り分け手順、修理方法、注意点を詳しく解説します。
📝 概要
今回の診断結果では以下の状態が確認されました:
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左ヒンジ部のネジ受け3カ所が破損(樹脂部分ごと脱落)
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液晶を支える金属支柱が折損
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キーボード部に液体の侵入跡を確認(液損)
このような複合的な破損は、単純なネジ締め直しでは改善できず、分解修理または部品交換が必要なケースとなります。
📖 よくある症状
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液晶の端が浮いて隙間ができている
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画面を開閉すると「パキッ」と異音がする
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開閉が固くなり、ヒンジ付近のケースが割れてしまう
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キーボードに液体がこぼれた後から不具合が出ている
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画面表示そのものは可能でも、徐々に開閉が困難になる
🌟 主な原因
1️⃣ ヒンジ固定部の破損
樹脂製のネジ受けは強度が弱く、繰り返しの開閉で割れてしまうことがあります。
2️⃣ 金属支柱の折損
内部で液晶を支えている金属パーツが折れると、物理的に画面を保持できなくなります。
3️⃣ 液体侵入による劣化
キーボードからの液体侵入がヒンジや基板に影響し、錆や接着部の劣化を招きます。
4️⃣ 経年劣化と負荷の蓄積
長年の使用による素材疲労で、ある日突然割れや浮きが目立つこともあります。
✅ 切り分け手順
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外観チェック
液晶パネルの端がどの程度浮いているか、ケースの割れがあるか確認します。 -
ヒンジ動作確認
開閉が極端に固い/スムーズかを確認。固すぎる場合は内部破損が進行している可能性があります。 -
液晶表示確認
表示が正常か、液晶割れや滲みがないかを確認。液晶割れがあれば交換必須です。 -
キーボード周辺の確認
液体侵入の痕跡やキーの効きの悪さがあれば、マザーボードまで影響している可能性があります。
🛠 実際の解決方法
ケース1:ヒンジ固定部の破損のみ
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ネジ受け部分の再接着・補強修理
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強度不足の場合は上ケース(パームレスト)交換
ケース2:金属支柱の折損
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液晶バックパネル全体の交換が必要
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部品取り寄せや中古パーツ流用で対応可能
ケース3:液体侵入も確認された場合
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基板やキーボードの洗浄が必要
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状態によってはキーボード・マザーボードの交換が必要
ケース4:複合的な破損
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上記パーツ交換を組み合わせた総合修理
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修理費用が高額になるため、新規PC購入との比較検討が必要
⚠️ 注意点
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ヒンジ部破損を放置すると液晶ケーブルが断線し、画面が映らなくなる恐れがあります
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液損は時間が経つほど腐食が進み、修理成功率が下がります
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無理に開閉を繰り返すと、液晶パネル自体が破損する危険性があります
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DIY修理はリスクが高く、特に液損が絡む場合は業者依頼が推奨されます
⚠️ 放置するとどうなる?
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 液晶が完全に外れる | 開閉できなくなり、画面が使用不能になる |
| 液晶ケーブル断線 | 画面表示が乱れたり映らなくなる |
| 腐食による基板故障 | 液損部分からマザーボードがショートする |
| 修理費用の増加 | 早期対応よりも高額な交換修理が必要になる |
📊 まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な原因 | ヒンジ固定部破損、金属支柱折損、液損、経年劣化 |
| ユーザーができること | 外観確認、無理な開閉を避ける、早めにバックアップを取る |
| 業者依頼の目安 | 液損がある場合、金属支柱折損、液晶ケーブルが断線しそうな場合 |
🔹 関連リンク
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さいごに
ノートパソコンの「画面浮き」は軽度に見えても、内部では深刻な破損が進行していることがあります。特にヒンジ部と液損が同時に発生している場合は、早めの修理依頼が不可欠です。無理に使い続けると液晶が外れてしまい、データ救出や修理も難しくなります。大切なPCを長く使うためにも、異常を感じたら早めに専門業者に相談することをおすすめします。
