[記事公開日]2025/10/02
[最終更新日]2025/10/13
⌨️ BIOSでキーボードエラーが出る原因と解決方法まとめ
もくじ
🔰 はじめに
パソコンを起動したときに 「Keyboard Error」「No Keyboard Detected」 といったエラーメッセージがBIOS画面で表示されることがあります。この状態ではWindowsが立ち上がる前に操作が止まってしまい、ログインや設定変更ができないため、多くのユーザーにとって非常に困った状況になります。
本記事では、BIOSでキーボードエラーが出る原因とその切り分け手順、解決方法、放置リスクや予防策について詳しく解説します。
🧭 概要(この記事でわかること)
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BIOSでキーボードエラーが出る主な原因。
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原因を見極める切り分け方法。
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具体的な解決方法(ハード・ソフト両面)。
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放置するとどうなるか。
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予防と運用の工夫。
🔎 主な原因
1) 物理的な接続不良
-
USBケーブルがしっかり差し込まれていない。
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ポートの破損やホコリの詰まり。
2) キーボード自体の故障
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ケーブル断線、内部基板の損傷。
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長年の使用による劣化。
3) USBポートやPS/2ポートの問題
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マザーボードのUSBコントローラ不具合。
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PS/2接続の場合、差し込み不良や端子破損。
4) BIOS設定の影響
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「Legacy USB Support」や「USB Keyboard Support」が無効になっている。
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Fast Boot設定により認識がスキップされている。
5) 周辺機器の干渉
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USBハブや他のデバイスとの競合。
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特定のゲーミングキーボードや無線キーボードが起動時に認識されにくい。
6) マザーボードやCMOS電池の問題
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CMOS設定異常による認識エラー。
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マザーボードの故障や電池切れで設定保持ができない。
🧪 切り分け手順
ステップ1:別ポートに差し替える
-
フロントパネルではなく背面USBポートに接続。
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USB 2.0/3.0ポートを切り替えて確認。
ステップ2:他のキーボードで確認
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代替の有線キーボードを接続して認識を確認。
-
無線キーボードの場合はUSBレシーバーを差し替える。
ステップ3:他のPCで動作確認
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キーボード自体が正常かどうかを判断。
ステップ4:BIOS設定の確認
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BIOSに入れる場合は「USB Legacy Support」を有効に。
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Fast Bootを無効化して検証。
ステップ5:CMOSクリア
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マザーボードのCMOS電池を外してリセット。
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ジャンパーピンで初期化する方法も有効。
ステップ6:ハード故障を疑う
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すべて試しても改善しない場合はマザーボード側の不具合を考慮。
🛠 解決方法
✅ 接続環境を見直す
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ポートの清掃、差し込み確認。
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可能ならPS/2ポート利用。
✅ BIOS設定を変更
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USB Keyboard Supportを有効化。
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Fast Bootをオフにして認識を安定化。
✅ CMOSリセット
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BIOS設定が異常な場合に有効。
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電池交換も同時に行うと安定するケースあり。
✅ キーボード交換
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他のPCで正常動作しない場合は故障の可能性大。
-
新しいキーボードに交換。
✅ マザーボード点検
-
他のUSB機器も認識不良ならマザーボード側の故障を疑う。
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修理や交換が必要な場合もある。
⚠ 放置するとどうなる?
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Windowsが起動できてもキーボードが使えないため操作不能。
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パスワード入力やBIOS設定変更が不可能になる。
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マザーボードの深刻な故障が進行する可能性。
📊 予防と運用の工夫
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定期的にポートの清掃を行う。
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BIOS設定を不用意に変更しない。
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無線キーボードよりも有線キーボードを起動時に利用。
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長期利用なら予備のキーボードを常備しておくと安心。
📌 まとめ
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BIOSでのキーボードエラーは接続不良、設定ミス、故障など多様な原因がある。
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切り分けを順に行えば原因を特定できる可能性が高い。
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放置は操作不能につながるため、早めの対処が必要。
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🏁 さいごに
BIOSでキーボードエラーが出る場合、まずは接続や設定を見直すことが重要です。多くのケースは簡単な対処で改善しますが、マザーボードの故障が原因となる場合もあるため、異常が続くときは修理や専門業者への相談を検討しましょう。
