[記事公開日]2025/10/06
🛠️ sfc /scannowコマンドの使い方|Windowsシステムファイルを自動修復する方法
もくじ
はじめに
Windowsを使用していると、システムの動作が不安定になったり、特定の機能が正常に動作しなくなることがあります。その原因の一つとして、システムファイルの破損や欠落が挙げられます。こうした問題を解決する際に役立つのが「sfc /scannow」コマンドです。
このコマンドは、Windowsに標準搭載されている「システムファイルチェッカー(System File Checker)」を利用し、システムファイルの整合性をチェックして自動的に修復してくれます。この記事では、sfc /scannow の基本から応用、注意点、トラブル解決の流れまでを詳しく解説します。
🛠 sfc /scannowコマンドとは?
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役割:Windowsシステムファイルをスキャンし、破損・欠落を自動修復
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用途:動作不良や不安定な挙動の改善、ブルースクリーンやエラー解消
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特徴:標準搭載のため追加インストール不要、安全に実行可能
📌 基本的な使い方
管理者権限でコマンドプロンプトを起動
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スタートメニューから「cmd」または「コマンドプロンプト」と検索
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「管理者として実行」を選択
コマンド実行
sfc /scannow
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システム全体をスキャンし、自動的に修復を行う
📊 実行結果の例
実行後のメッセージは大きく分けて以下の4種類です:
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整合性違反は検出されませんでした
→ 問題なし -
整合性違反を検出し、正常に修復しました
→ 問題があり修復済み -
整合性違反を検出しましたが、一部修復できませんでした
→ DISMコマンドなど追加対応が必要 -
要求を実行できませんでした
→ 管理者権限不足やシステムエラーが原因
🔍 応用的な使い方
特定のドライブを対象にスキャン
sfc /scannow /offbootdir=C:\ /offwindir=C:\Windows
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OSが起動できない場合に、回復環境から特定ドライブを指定してスキャン
セーフモードで実行
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通常モードで修復できない場合、セーフモードで再度実行すると成功する場合がある
DISMコマンドとの併用
dism /online /cleanup-image /restorehealth
sfc /scannow
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DISMでシステムイメージを修復後、SFCで再スキャンすると改善率が高まる
📚 活用シーン
Windowsが不安定なとき
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利用例:アプリが頻繁にクラッシュ、エクスプローラーが固まる
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効果:システムファイル破損を修復し、安定性を回復
アップデート後に不具合が出たとき
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利用例:Windows Update後に起動エラーや不具合が発生
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効果:アップデートに伴う破損ファイルを修復
ブルースクリーンや起動不良のとき
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利用例:STOPエラー(ブルースクリーン)が頻発
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効果:システムファイルの整合性を確認し、復旧を試みる
ディスクチェック後の補完
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利用例:
chkdskでディスクのエラー修正後に実行 -
効果:ファイルシステム修復後の追加保証として有効
⚠️ 注意点
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実行には時間がかかる(15分~1時間程度)
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修復できない場合は「CBS.log」を確認し原因を特定
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完全な修復が不可能な場合はWindowsの再インストールが必要になることもある
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実行中はPCの動作が重くなる場合があるため、作業中は避けるのが無難
📊 まとめ表
| コマンド | 用途 | 主な活用シーン |
|---|---|---|
| sfc /scannow | システムファイルを全体チェック・修復 | 基本操作 |
| sfc /scannow /offbootdir= /offwindir= | 起動できないときの修復 | 回復環境で利用 |
| dism /restorehealth + sfc /scannow | 修復補完 | 修復できなかった場合 |
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さいごに
「sfc /scannow」コマンドは、Windowsに標準で備わっている最も頼れるシステム修復ツールの一つです。手軽に実行できるうえに、安全性も高く、トラブルシューティングの第一歩として非常に有効です。
パソコンの調子が悪いと感じたときや、エラーが頻発する場合は、まずこのコマンドを試してみることをおすすめします。
